もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

狭い狭い世界で生きる母

毒親って、とにかく同じことを何回も言いませんか?しかもそれが、わざわざ声を荒げて言うことか?みたいなことの割に、詳しく聞けば「いいからやれ」と、理由も言ってくれなかったり。
今思い出してみても滑稽なのですが。

うちの母は、料理以外の家事はほとんどしていなかったので、毎日の食器洗いも私の仕事でした。
キッチンをリフォームしてビルトインの食洗機を付けたにも関わらず「食洗機は好かん」という理由で使用を禁止し、結局「手で洗え」と一言命令して終わりでした←こういうのも、たった1回、たまたま汚れ落ちが悪かったことで食洗機自体を全否定するんですよね。頭がカタいと言うか何と言うか…

私が、食器を洗っていていつも「うるさいなぁ」と感じていたのが

「糸尻ちゃんと洗ってよ!」
もう、耳が腐るほど言われました。ご存知の方もいると思いますが、糸尻とはお茶碗を支えている輪っかになっている底の部分のこと。
しかしうちは、食後に食器同士を重ねる習慣もないので、逆にどうやったらそこが汚れるのか?よくわからないのですが
そんなに言うから、汚れが落ちてないのか?と時々確認してみたものの、汚れてる!とか思ったこと、一度もないのです。
何故あんなに取り憑かれたみたいに、私が食器洗いを始めるとそればかり言ってきたのか謎です。

それから、炊飯器の釜を洗ってすぐに炊飯器にセットする時。
タオルで外側を拭いてからセットするのですが。
それも、私がいつか拭き漏らしたことある?ってくらい毎回「外側、よく拭いてや」
よく飽きもせず毎回毎回同じこと言えるなと、逆に感心します。

多分、たりが食器洗い始めた→糸尻洗うの言わなきゃ!
炊飯器の釜洗い始めた→外側の水滴拭けって言わなきゃ!
と、必死だったのでしょう。
ソファで寛いで寝転がっていたのに、それ言う為だけに台所に飛んでくる始末。
こうやって文字にしたら毒親がどれだけ狭い世界の中で生きているかがわかると思います。
その割に「自分は何も間違えていない」と自信満々で、世間知らずの自覚がないですから「井の中の蛙、大海を知らず」まさにこのことです(笑)

何回か「母さんっていつも同じこと言うよな(苦笑)私のやることそんなに信用ならへん?」と聞いたことがあります。

すると、必ず
「言うて何があかんの。」

あの~…質問の答えになってないですよね……(苦笑)

思えば母っていつもそうです。

糸尻の件は、もしかしたら前に洗い残しがあったのかもしれない。
なら、冷静に「たまに洗い残しがあるから、お願いね」とか「個人的に気になるの」とか
釜の水分も、多分炊飯器に良くないから、なのでしょう。「壊れたら嫌だから、一応ね」とか
理由をきちんと説明すればよいものを
「母さんがこう言うてるねんから、黙ってやれ」なんですね。

黙ってやれ、言って何が悪い!って、いくら子ども相手でも、ちょっと傲慢過ぎやしませんかね(笑)