もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

押し付けて、恩を着せる

前回、毒親は飽きもせず同じことをしつこく言うというお話をしました。

tari97.hatenablog.com


そう言えば、まだありました。

これは、家を出る時にも「ここが嫌」と、母に言ったと思います。
案の定、母はポカーンとしていましたけど。

食事の時も母は常に食卓に目を配っていました。
それだけなら、むしろ喜ばしいことなんですが
それをやってる自分を評価してほしいんでしょうね。とにかく、押し付ける&恩着せがましい。

私は、味を変えたいなとか思えば自分で調味料を取りに行くし、食べたいもの・食べたくないものもハッキリ伝えます。
自分のペースで食事したいので、自分の中でちゃんと「次これ食べよ。次あれ食べよ。」と楽しめる。だから、ほっといてほしいのです。
そんな私が、母に毎回言われて鬱陶しかったのが「味噌汁も飲みや」(お椀を私の方にずらしながら)

私は、熱々の味噌汁は好きじゃないんです。ある程度他を食べて、軽く冷まして飲みたいのに、毎回言うんです。
「私は自分のペースで飲むから。飲み忘れてんじゃないから。ほっといて」と言ったら
またです。キレ気味に

「言うて何があかんの。」

それで、本人が楽しんでたらいいんですけど、定期的に「こんなに気配りをしてるのに!」と怒る。
なら、しなくていいんだって。誰も頼んでない(笑)

カレーライスの時もそう。
私はあまりルーがたくさんかかってるのは好きじゃないんです。実家で遠慮なんかする訳ないし、ルーを足しに行くのが面倒で無理してルー少なめのを我慢して食べてる訳でもありません。

なのに毎回「ルーもっとかけたるわ」
いや、かけたかったら自分でやるから(笑)

代表的なのが味噌汁とカレーなだけで、もう、気になり出してからは、母が黙っている時がないことに気付き、食事に集中できないんですね。

いいお母さんじゃないか、という声も聞こえて来そうですが「頼んでないのに」「押し付けがすごく」「恩着せがましい」上に、時々「キレ出す」というおまけ付きだと、どうですか?(笑)

作ってもらっといて!と思う方もいるでしょう。ごもっともです。
なので、実家にいながら食事を全て別にできないか?とも本気で考えました。炊飯器も自分専用を買おうか?とか。
それは、あまりに現実的でないなと思い、家を出る一因になったことは確かです。

1人で暮らして、こんなに心穏やかに食事ができるんだ…と思った時、嬉しくて仕方なかったです。

自分の目に映ることだけを「そうするのが正しいに違いない」という勘違い
「お味噌汁は熱々で飲んでこそ」
「ルーの少ないカレーライスはおいしくない」
一般的にも、そうかもしれないですね。

ただ、毒親は「子どもの好き嫌いの傾向を知ろうとしない」のもあるあるのようなので、少し似ています。

「たりは、味噌汁を少し冷まして飲むんだ」
「たりはルー少なくていいんだ」
と、娘を知る材料となる、本人からのサインを、母は全く見もせずに
自分が思うから!世間がそうだから!と、自分や世間の価値観をいつも押し付けていました。

ここに書いたことだけでなく、残念ながら、毒親は万事がこれなのです。
だから、一緒に暮らす人に相当な心労となる訳です。