私は「婿をもらって後継ぎ」というていで10代の頃から話を進められていた訳ですが
私に男兄弟がいたら、うちはどうなっていただろう?とよく考えます(前記事からの続きです)
私が25歳くらいの頃かな。母が一番「婿!」と暴走気味だったときに、それまで親の言われた通りになし崩し的に生きてきた私もさすがにこれはアカンと思って『自分はともかく、母さんとも仲良くできる男性を見つけるのは難しすぎてできません。だから、婿を貰うのは無理やと思うので、諦めて下さい』とハッキリ意思表示をしました。
そうでもしないと母は当時「婿をもらって同居する為の家」まで、買おうとしてましたからね(まぁ、その意思表示をしてからも、結局私が愛想をつかせて家を出るまでの4~5年、婿をもらうことを諦めてなかったけど)
そんな母だったので、皮肉混じりに『母さん、男の子産めばよかったと思う?』と聞いたことがあります。
私はあっさりと「そうやな。産めばよかったわ」ぐらい言うかと思ってました。婿を取れなかった私への皮肉も込めてね。
けれど母は「嫌やぁ~!無理無理!母さん男の子なんかとてもじゃないけど育てる自信ないわぁ」
その主な理由が、そんなに大量のご飯の世話できない!泥だらけで帰って来られるの嫌だ!汗くさいの嫌だ!etc…
この回答もねぇ…母の「嫌や、嫌や」なんか今聞いてないんですけどね(笑)前回も書いたように、母は時々こういうあほみたいな回答をします。
相変わらず「自分が嫌な思いをすること」にだけにはすごく敏感ですけどね(苦笑)
大体、自分が死ぬまで家族の誰かに依存しようと思ってた割に、娘2人しか産まなかったのもリスキーすぎません?
しかも、当時では珍しい19も年上の夫と年の差婚しておいて、ですよ。
さぁ!子どもに依存して生きるぞ!って気なら子ども5人くらい産もう!って私なら思いそうだけどな。さらに、若いうちに産んで自分が生きてるうちに孫まで産んでもらうとか。そこまで考えると思うけど。
私の知り合いにも「後で面倒みてほしいから」子を産む!って考えの人はいます。ただ、彼女は将来自分の面倒見てくれる人を準備するべく40を過ぎたいまでも妊娠して、3人目の男の子を産みました。
何人産めば正解!とかもないし、彼女のやり方に私は賛同はできないけど、まぁ「言うこととやることは合致している」とは思います。
母って、姉はよそに嫁いだとして、残った1人のターゲットの私が、なぜうまく自分の思い通りになるって思えたのでしょうか?あの時代は、そんなに何でも思い通りになっていた時代なのですか?多分「お金さえあれば」と思ったんだと思うのですが、それにしても、ある意味すごい自信と勘違いだなと思います。
で、もしうちに男の子がいたとしたら。
もちろん私は「後継ぎ」の重荷は背負わされなかったでしょう。
けれど、母のポリシーである「きょうだい間で差を付けない」というのが果たして守れていたか?と考えると、やはり後継ぎ候補の男の子を寵愛していたのではないかなぁ?とも感じます。
となると、私はまた別の問題を抱えていたのかも。
結局、親が「誰かしら子どもに依存して生きよう」っていう性質で「自分の人生は自分の足で歩く。子どもは子どもの人生歩いてほしい」といつまでも決意しないまま子どもを育てれば、男の子だろうが女の子だろうが、子どもが何人産まれようが、家族にはいい影響をもたらさないんじゃないかなと感じた訳です。
ということで、そもそもの母の性質が変わらない限り、うちに男の子がいても、大差なかったんじゃないか?とも感じました。
ちなみに、人って子どもの頃すごくかわいくて成長したら別に普通やな。ってタイプと、生まれたときさほど可愛くなかったのに、成長して整ったなっていうパターンがあると思うんですけど、私は前者で、姉が後者だったんです。
だから、母は思ったそうですよ。
私が生まれたとき「よっしゃ、この子は美人や、婿貰えるわ」って。
その瞬間から、もうレール敷かれてたんだって思うと吐き気がします…ちなみにこれは結構最近聞いた話。