もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

私の「父」である前に、あなたの「夫」ですよね?

これまで何度も書いたとおり、母の態度に不満を抱えていた(であろう)父は、晩年酒に溺れていました。

家に帰ると、血のついたタオルで頭を押さえて玄関に座っていたので何事かと思ったら、昼間から飲んで酔って、転んで玄関の上がり框に頭をぶつけ、頭を切ったという何とも情けないエピソードまで。

この頃は、母は夫の介護の心配と跡取りのことで頭がいっぱい・マトモに話が通じないし、父は上に書いた通りでまたそれで両親が喧嘩するし、生きてて一番辛かった時期です。

冗談抜きで、両親を殺して自分も死のうかと考えたことも。

そういう最低な期間が数年続いていて、そんな時に一度、父が失踪しました。

前の記事に書いた「プチ家出」がこのことです。

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ある日、車で出掛けたきり、何の連絡もなく父は一晩戻ってきませんでした。

父は、外で飲み歩くこともないし、友達も全くいないし

長年暮らしてきたけど連絡もなしに父が帰って来なかったことなんて一度もなかったので、私は正直「死」を覚悟していました。

 

一晩くらいなら、何とか過ごせるだろうと、私も気楽に考えていましたが、二日目の夕方になっても帰ってこないところを見ると、いよいよやばいかもと思って、私は当時仲良くしていた男友達に頼み、心当たりのある場所を運転して回ってもらいました(自分が運転しながら、探すという器用なことができないので)

 

実は、父の居た場所の目星を付けたのも、最後に探し当てたのも私でした。大体、車で父が滞在してそうな場所は1つ2つしかなかったので。

 

思い出すと、その時の母も「あなたの夫の話ですよね?」みたいな態度だったなぁ。

で、多分私がいないと探し当てられてなかったと思う。

普段から、私は父がどういう場所が好きで、時々行ったりしているか聞いて覚えていたけど、〇〇町の、海沿いの所ちゃう?と言ったって、母は「〇〇町?海沿い?そんなとこ行くか?」みたいな調子。

多分、私が同じようなことになったって同じ感じなんだろうな(笑)一番かわいいのは自分ですからね。

 

父は、海沿いの防波堤のそばに車を止めて酒を飲んでぼ~っと過ごしていたみたいで、意識もあったし、怪我もなく、見つけた時も「え?みんなどないしたん?」みたいな感じでした(どないしたん?じゃねーよ)

こんな感じで父の最後の反抗(だったのか?)は、一応事なきを得た訳ですけど

 

ああいう時に人間の本性は出るもので

帰宅して、とりあえずお手洗いに行った父が戻ってくるのを皆でリビングで待っていると母が「ちょっと!たり!お父さん倒れてないかトイレ見て来て!」と私に偉そうに命令(見て来てくれへん?じゃなく、娘が見にも行かずに何ボーっとしとんじゃ!はよ見てこんかい!的ニュアンス)

…はぁ?

父の身勝手な行動にも腹が立つわ、男友達にも家族の醜態を晒して恥ずかしいわ、たいがい娘も嫌な思いしてんのに、これです。

 

この時の母のこの偉そうなもの言いは、最後に家を出る時まではらわた煮えくり返るくらい腹が立っていたし、どうしても我慢しきれず母にも何回か指摘しました。

『自分の旦那やろ?』

『私にとって父さんである前に、母さんの旦那やろ?』

『何でその世話をまず自分すっ飛ばして娘に先に丸投げすんの?おかしいと思わんの?』

『母さんが面倒見れん状況で、そこで娘に頼むんはわかるで。自分が選んで結婚してんから、まず自分で何とかすんのが筋とちゃうの?』

と。

(ちなみに、話の通じない時に言ったって「おかしい?何が?」って感じでしたが(まぁ子どもを便利使いできるお手伝いさん程度にしか思ってないですからね)、父が亡くなってからやっと「確かになぁ」と思ったらしいですw遅ww)

 

今になって考えたら⇩の記事の父が亡くなったとき同様、母は自分が矢面に立つのが怖くて怖くて仕方なかったので、偉そうに言うことで自分を守っていたのだなとわかるけど、当時は『このおばさん、マジで頭おかしいんちゃうか』しか思わなかったのでね(笑)

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あとは、父がいなくなった当日に警察に連絡していたので、その日の夜遅くに警察がまだ戻ってないか?と訪ねて来たのですね。

母は「もう、高齢なのでね…この寒空の下で、一人で居るんちゃうんかと思うと…」と芝居のセリフみたいに言ってから

警察が帰って私と二人きりになると「父さんがな、変な死に方したら私が疑われるやろ!」とまた本音を漏らしていました(笑)思っても娘の前で言うなよ。

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⇧は私に対してですが、結局自分の夫にも同じこと思ってたみたい(笑)本当に、母の自分可愛がりは、徹底してますよね。

 

母は「酒に溺れる父さんは、一家のガンだ!」と言ってたけど、いやいや、ガンはあなたですよ(笑)ってのは最後の方私はうすうす感じていたので

『父を連れて、この家から、あの母から逃げようか』と、考えたこともあります。

そのことについてはまた書きます。