最近、世代のことについてよく考えているのでそれに関係することを検索しているのですが、母より少し下の世代の方のブログが毒親というワードでヒットしたので読んでみました。
その方は、幼い頃ちょっとした言動が気に食わないと「親をナメるな!」と、しつけといっては酷い暴力を親からふるわれていたそうです。
親から子への暴力は、当時では珍しいものでもなかったようですが、その方はそういう「当時は当たり前だった」ことを「おかしいことだ」と認識されて、発信されていることがすごいなと思いました。その年齢で、です。
もちろん、みんながそうではないけど母含むあの世代の人を見ていると、厳しく育てられたんだなってことも確かにわかるのだけど、それが「今の時代にはそぐわない」ことがどうもわからず、自分たちの頃はそうだった・そんなの当たり前だった…それを「正解」「素晴らしかった」と信じきっているから、そういう教育をされていない若者はダメだ!と言ったり、ふんぞり返って偉そうにするのかな?と思う時があります。
母も自分で「親が上・娘が下」という潜在意識のもと過ごしていたことを自ら暴露したようなものでしたが
そう言えば母にもよく「親に向かって何やその口の聞き方!」とか、とにかく「親をナメんな」感満載のことを、よく言われました。
私はナメてるなんてめっそうもなかったし、大体よく考えたらハナから親にナメてかかってやろうなんて思う子どもいますか?
私はもし怖くないお母さんでも『ナメてかかってやろう』なんて思わなかったと思います。
その証拠に、昔母に述べていた感謝や敬う言葉は全て嘘ではなかったし、心から母を尊敬して、感謝もしていたから『怖くなかったらよかったのに』とは思うけど『怖くなかったらもっとナメてかかってたのに』とは思いません。
ハッキリ言って、子どもが親をナメる?それって独特の古い感性じゃない?って感じなのですが…昭和の初期は、何か子どもにナメられたら困るようなことでもあったのだろうか?
本当に子どもが親をナメていたのだろうか??
すると先ほどの方のブログで、道を逸れてはいけない!厳格な家庭こそが素晴らしい子を育てる!という風潮があったようですが(ここまでは、まぁわかる)それと「だから少々殴ってもOK」という大きな勘違いがあったようですね。
それが「親が子どもにナメられたら終わり」みたいな考えに繋がったみたいです。
先生がしつけと称して体罰しても殴られる子が悪い・むしろ殴ってくれた先生に感謝!ぐらいの考えだったようなので…
確かに今はちょっとしたことも過敏に騒ぎすぎじゃね?と思うこともあるけど
罰を与えてわからせる(肉体的・精神的どちらも)みたいな、それってそもそもすごく「子どもを下に見てる」と思うんですよね。
子どもって、そこまでバカじゃないです。
母を見ていると、幼少期厳しくされて辛かったからこそ美化したいのだろうなと思う時があります。
あの時の辛い気持ちは無駄ではなかったと。そう思うのは勝手です。
けれど、次世代に押し付けることはいい加減やめた方がいいと思います。
私もしょうもない親だったから、実家で暮らしたあの約30年を、無駄だったとは認めたくはないです。
けれど、絶対に「正解」ではなかったし、あんな思いをしながら暮らす人は、今後1人でも減ってほしいなと思います。
だから、自分で消化して、他人や下の世代に当たったりせず生きたいと思うのです。
本当に大人になるって、そういうことではないですか?