もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

何気ない友の一言にすら、心が打ちひしがれる

今までも何度か書いてきて、前回記事の最後にも書きましたが

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いい歳になってからは、母には正直に誰に会うとか言わないで嘘をついて外出をするのが当たり前になっていました。

 

前に書いたクマさん(記事はこちら)のことは、母もよく知っていたので家を出る何年か前からはどこに行くにも『クマさんと遊ぶ』と言って、出掛けていました。

ただ、泊まりになるとさすがに異性の幼なじみとでは話がおかしくなるので

一応実在する女友達を数人普段から会話に登場させておいて、泊まらせてもらうことになったとか適当な嘘をついて

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最後の方は全部『(オタク活動の)遠征』と言って、家を空けていました。

 

そんなある日、滅多にないのだけど、セイくん(記事はこちら)の家に泊まったことがあって(その時もライブ遠征と言って出掛けた)その帰りに地元の駅で中学の時の同級生のトモミに偶然再会しました。

一時期はすごく仲良しだったけど、なかなか会えないままトモミは結婚して少し離れた場所に住んでいました。

年賀状などのやりとりはあったから近況は知ってはいたのだけど、実際会ったのは数年ぶりのことで、少しその場で話をしました。

 

その時トモミは1人でしたが、家族がもうすぐ来るから、待ってるとこ!たりは?と聞かれ『〇〇(セイくんの家の地名。そこからは結構遠い)から帰ってきたとこ!』と言うと「彼氏?」と聞かれ『ん~…彼氏かは微妙(笑)』と濁すと「そっかそっか。でもお泊まりして帰ってきたんだね♪(距離と時間から、察したようです)」『まぁそんなところかな』

そんな会話をして、もうすぐ家族が来ると言うので、私も帰りました。

 

何気ない会話なんですけど

私はその後泣きながら車を運転して帰りました。

 

トモミが「彼氏とお泊まり?」「いいね!」と本当に何気なく言ったこと

それが自分の中ですごくショックだったというか

 

私は毎日毎日、母の顔色を伺って

『次はどんな嘘をついて出掛けようか』

当時そんなことばかり考えて生きていて

 

今回の外泊だって、出る寸前まで波風立てないように必死で家を出てきて、死ぬほど帰りたくないと思いながら、やっとこさ地元まで帰って来て

けれど「彼氏とお泊まり?」「いいね!」のたった二言で済まされるくらいの

世間ではきっとその程度のことで(そりゃそうです。もう20代後半でしたし)

 

でも、おかしな親がいたら、その程度のことをするだけでももう必死で

なぜ私は、ここまでやらないといけないのだろう?こんな気持ちで生きなくてはならないのだろう?と、悔しくて悔しくて

 

あの親のせいで!と思うと、涙が止まらず、本当に消えてしまいたいくらい悔しいし腹が立ちました。

 

私は元々結婚願望はなかったけど、けして異性に興味がなかったわけではないので

「婿探し」に狂っていた(と、私は思う)母に圧をかけられて、どれだけ嫌な思いをしてきたかわかりません。

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毒親のせいで破談なんてのもよくある話ですが、うちの母の場合、私に婚約等の話がもし出ていたら、ない話でもなかったかも知れません。

 

周りのみんなは「彼氏とお泊まり?」なんて、そんな簡単に言えちゃうんだ。

私は一体、何のために、誰のために、そんなことを気軽に楽しむことも許されず

毎日神経を擦り減らしているのだろう。

 

毒親のもとでは当たり前にやっていたことが、まともな親に育てられた人からしたら、生まれてから死ぬまで、想像すらしないようなことなんだろうなということに気がついた時ほど、悔しい瞬間はありません。

 

私はずっと、こんな思いをしているのは自分だけだと思っていました。

 

そんな時、同じような境遇の方のブログとかを見つけたときに、すごく励みになったのです。

だから、こうやって、時間のある限り母の言動のひとつひとつを思い出し、読む人が読めば身バレするんじゃないか?というところまで事細かに発信をしています。

 

私のような気持ちで親と接している人の心が少しでも軽くなればとの願いからです。

 

偶然会った旧友にかけられた言葉が、私の中では相当な影を落とすことになって

家を出る気持ちにまた1歩近付いた、そんな時のお話でした。

 

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