もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

食べられないことへの恐怖

私は、友達との外食にものすごく気をつかいます。

元々が少食なのとお腹も弱いので、お腹が空いてないのにとりあえず腹に入れるということができないし(お菓子程度なら、何とか)お肉や脂ものも場合によってはお腹を壊します。

1人で腹痛と闘う分にはいいのですが、外出先で誰かと一緒のときにお腹を壊すのは心配させてしまったり予定が崩れるので、本当に嫌なんです。

なので、できればお腹にやさしいものを自分の許容量の中で食べたい訳です。

特に1日に2回以上外食をするのは私にはきつすぎて、夜に行くなら昼は控えておきたいとか、夕食後にパンケーキとかスイーツに行くなら余力を残したりする訳です。

できるだけ場の雰囲気を悪くしないよう、お腹と相談しつつ食べるのに必死なのですが
もちろんそれを理解できない人もいる訳です。

 

数年前、友達がうちに泊まりに来た時、近くのファミレスのモーニングを食べてみたいと言うのでじゃあ行こうという話をしていて、お互い結構ダラダラ準備する方なので準備しながら友達が「お腹減ってきた」「今、なんか食べようかな」と言い出したのです。

そんな時のために、友達には前もって小腹が空いた時用のパンとかを前日に買っておいたので、それ食べたら?と言うとたりは食べないの?と聞かれ、それ今食べたらモーニング入らないから私はいらないと言うと(ちょっとその友達はかまってちゃんだったので)

「たりが食べないならやめとこうかな」「でもお腹減った」

私は私で『どうする?もう今パン食べてモーニングやめる?』

「モーニング行ったことないから行きたい」

『じゃあ私はモーニングに余力残しとくよ?』

と、結構な時間押し問答になりました。

その友達は、今食べたいと思ったら後先考えずに食べる子なので、時々いざ食事に行っても「あまり食べれない」とか言うことがたまにあって、彼氏相手にでも結構そういうことをしていたので『てか、結構彼氏にもそうやって思いつきでお腹いっぱいにしちゃってることあるけどその後ごはん行ったりして、気まずくないの?』ときくと、お腹いっぱいだったら食べずに「見とこ~♡」とか言ってごまかすって言われたときに、また目からウロコでした。

 

私の家ではそんなこと、絶対に許されなかったから

え?それで済むの?場の空気、悪くならないの?と…

 

母は料理にだけは自信満々だったから、その料理が入らないなんてこと絶対あってはならなかったのです。

お菓子を食べるにしても「晩ご飯食べれんなるで!」といつでも母が目を光らせていたし、実際お腹空いてないと言うと父は「無理して食べなくていいやん」と言ってくれましたが、母には「せっかく作ったのに!もったいない!」と責められました。

外食でもそうです。「せっかく来たのに!しょーもな!」みたいに言われます。

 

もりもりご飯を食べると、母は機嫌が良かったです。

 

そんな母には「食べれたら食べる」が通用しないから、常に「母の機嫌を損ねない程度に腹に入れる」ことがうちでは当たり前だったのです。

学生の頃は代謝も良かったし、今ほどお腹も弱くなかったし、今より太っていたし母はその頃職場が遠く夕食の時間もわりと遅かったので夕方友達とファストフードを食べたりしても全然夕食も食べれていました。

 

そうやって考えると、少食になってだんだん家でご飯を食べるのが相当重荷だったのだと思います。

その上、静かに食事させてくれないので

tari97.hatenablog.com

いつの頃からか、母との食事はかなりのストレスになっていたのかと。

 

本来、お腹の空き具合なんて日によって違うし、食欲のない日だってあります。

世間ではきっと「食べれたら食べる」で、済む話なのです。

だから、今からモーニングに行くと言っておきながら、何か食べようかななんて言う友達の言葉が信じられなかったんですよね。

 

今、毎日1人で適当なものを作って夕食をさっと済ませることが、こんなに気持ち的に楽なのだと実感しています。

 

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