またある毒親育ちの方のブログを読んでいて、色々感じたので書こうと思います。
その方はおそらく私と同世代(昭和50年代後半生まれ)
親も私の母と同世代(団塊)のようでした。
その方はネグレクト気味に育てられたようで、詳細は割愛しますが、書き起こしている両親のセリフの端々に、私の母と似た部分がたくさんありました。
その方のお父さんの言動の中で「子どものできない部分や足りない部分をわざといじる」みたいな、そういうところが私の母にそっくりでした。
読んでいるとそのお父さんも、おそらく幼い頃自分自身を認めて可愛がられたことがなかったのだろうなという印象を受けました。
だからまだ幼い、右も左も分からないような子どもと、もう40年くらい生きてきているいい大人が、同じ土俵で子どもをなじったりするんだな、と。
戦後の混乱の中で、子どもから大人になる過程を過ごしたこの世代(団塊)の中にはこういう人って多い気がします。
精神的に子どものまま、いっぱしに結婚・子づくりだけはするもんだから(時代が時代なので仕方ないけど)
こういう「言動がガキみたいな親」が多いんじゃないかな?と感じています。
そういった時代の中、私の母も生きて来て
母の両親(私の母方の祖父母にあたる)が、四人の兄妹たちを育てるのは確かに大変だったのだと思います。
特に母のお母さん(私の祖母)が、厳しい人だったようで、私は母(とその兄妹)がああいう毒思考になったことはこの人から受け継いだ連鎖だと思っています。
戦後のしんどい時期な上に、家が大変貧しいこともあって、母は幼い頃とにかく「贅沢言うな」「我慢せぇ」といった類の言葉をたくさんかけられてきたようです。
その証拠に母は「贅沢言うな」「我慢せぇ」が大っっ好きな根性論信者だったし
二言目には「おかーちゃんによう言われたわ!(だからそれが正しいのだ)」みたいなセリフを吐いていました。
平成も20数年過ぎてもなお、昭和の「食うや食わずの生活」を引き合いに出して私を怒鳴り散らし
わりと最近にも私より20歳下の姪にも偉そうに「薪で火起こしながら受験勉強した」みたいな話を延々として、姪にはスマホをいじりながら完全に聞き流されていました。(武勇伝を語って偉そうにしているうざい上司みたいw)
母自身も子どもなのに「空気を読んで」「我慢して」ということを嫌と言うほどやらされてきたのだろうし、それが親を敬うことだと信じて疑わなかったのでしょう。
だからこそ、寂しさを抱えたまま、大人になりきれないまま大人になって旦那と二人でラブラブ~♡なうちは良かったのだけど
ある意味「自分の分身」のような「娘」が生まれたら「大人になりきれない部分」が出てきて
娘を下に見たり、自分が優位に立たないと気が済まないみたいな態度が見受けられたのだと感じます。
結局、毒の連鎖が起きたのだと思います。
…こうでも思わないと、私はどうしてもなぜあんなに可愛い子にそんなことをできたのか?という部分が整理がつかないのです。
私、姪にすら思いますよ。
ただの姉の子と言えど、こんなにかわいいのに
なぜ「実の娘」に対してあんな横柄な態度が取れたのか。
私は子どもはいませんし、元々子ども好きでもないですが
例え他人の子であっても「子ども」という立場の者に、あんなに酷いこと言ったりやったり、しろと言われたってできません。
自分の親相手だとどうしても「とにかく腹が立つ」「何であんなに酷いこと言われないといけなかったのかな」ということにフォーカスしがちですが、他人の似たような親のエピソードを読むと、自分の親よりかは幾分か客観視できて
きっとこうだったのだろうなぁというのが垣間見えるので
「似た親を持つ人のブログを読む」というのも、効果的かな?と私は思っています。
かと言って毒親を『仕方ないよな』なんて、許す気などないですけどね。
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