今は全く思わないのですが、母に洗脳されてこうでなきゃ!とかつて思っていたことの中に『男性たるもの、車を運転できてこそ』というのがありました。
これは、母の長年に渡る刷り込みによるもので、昔は当たり前みたいに私もそう思っていました。
時代や地域性もあるとは思うのですが、母はドアtoドアで行けることをものすごく評価するので
車の運転が加齢によってままならなくなれば父のこともボロクソに貶し、人として価値がないかのような言い草でした。
なので、私が母の運転手代わりにならなきゃと本気で思っていたし
運転の苦手な私では限界があるから、そういうこともふまえて『婿をもらわないとな』とも本気で思っていました。
しかし途中で婿をもらうことはあまりにハードルが高いと判断したので、せめて気軽に車に乗せてくれる友達をと思って、前出の「クマさん」には何度か母も一緒に出かけるのに同行をお願いしたことがあります(その時は、運転を頼むかわりに食事代などの費用をうちがもつ)
婿を取れないことを申し訳なく思っていた私は、せめてそういった「婿をもらったような感覚」のことを母にやってあげなきゃと当時本気で思って、実行していたのです。
そのうち、私は母との関係のおかしさに気付き、母のことが嫌いになって、クマさんの車で出かけることもしなくなりました。
同じ頃、母は母で件の「Y」が登場して仲良くなったのですが
今思うと、母って元々どことなく娘に張り合ってくるところがあって(毒親あるあるですね)
あれだけクマさんの運転の恩恵を受けておいて、自分がいざYと仲良くなると
「クマさんの車はなぁ、小さいから」(Yの車の方が、大人数のお出かけに向いている)だとか
「クマさんの車はタバコくさいから」(クマさんは喫煙者でしたが、Yはタバコは吸わない)だとか
Yとクマさんを比べては、クマさんの劣る部分をわざわざ言わないと気が済まないようでした。
クマさんと一緒に出かけていた時はご機嫌でしたが
内心「たりはいつでも声を掛けたら迎えに来てくれる人がいる」ということにやっかんでいたのだと思います。
その証拠に、私はクマさんの人柄が好きで『 " 車に乗れるから " 遊びに行っている訳ではない』と母に何度も言いましたが
母は二言目には「あんたはええよな、クマさん呼べば車乗せてくれるからw」と言ってきて、本当に不快でした。
ある日母と買い物をしていた時のこと。
母が転びそうになりその瞬間にちょっと足をひねってしまいました。
そこから家に帰るには、まだ30分ほど電車に乗らなければなりません。
歩ける?どうする?と声をかけていると(立てていたので、そこまで酷くはなかった)
母が「Yくんに、迎えに来てもらおうかなぁ」と言い出しました。
別に、母とYとの仲をとやかく言うつもりはないけれど、私はその時既にYはちょっと無理だなと思っていた時なので
『Yくんが来るなら、私は電車で帰るね』と言うと、母が「何でよ」「乗って行ったらええやん」と、しつこいこと。
多分、母は今度は私に『Yくん、いいなぁ』とYの存在を羨ましがって欲しかったんだと思います。
「Yくんに、来てもらおうかなぁ」と言っている時の母が、ほんとニヤニヤして、いかにも「オトコを自慢したい」みたいなオーラが出ていました。
母は「男性」と見れば態度をコロッと変えるみたいなところがかなりあって(真面目でビビりなので、男を漁るほどの勇気はないけど)元来かなりの男好きなんだと思っています。
だからこそ、私にしても姉にしても
異性が関係することに関しては「あんたは〇〇やからええやん」とか、母はすぐ張り合うようなことを言ってくるんですよね。
さっきのクマさんの件もそうですけど。(姉のことに関してはまた書けたら書きます)
だから、自分が優位に立ったら、今度は自慢したくて仕方なかったのだろうとも思っています。
一度、それより前のまだ私がYのことをよく知らない頃の話
あるライブに母と私で行く予定だった時、ちょうどそのライブ会場近くでYが用事があるから、乗って行くか?という話になって
事前に『出る時間、もう少し早い方がいいんちゃうかな』とも意見したのですが
母はYにはっきりとものを言えないので(娘にはあんなに偉そうに言うくせに)
案の定開演ギリギリに周辺に到着して『もうここで降りて走る!』と私が決め、小走りで会場へ向かったということがありました。
開演には間に合ったものの、走ってなければ間に合っていないし
私は余裕をもって席に着いておきたかったし
何より、Yから「遅くなってごめんな!」の一言が全くなかったことに驚いてしまって
(道が混んでる!何でや!と言い訳ばかりしていた。母もYもきっと内心「もう少し早く出れば…」とは思ったはずですが、2人ともガキみたいな性格なので、絶対にそこを認めなかった)
帰りもYが迎えに来ていたのだけど「開演ギリギリになってごめんな」とかいう言葉も結局最後まで一言も、まっっったくなく
わざと「開演に間に合わなかったことには触れない」みたいな空気を出され(母はこういう時絶対オトコをかばうので、Yにも厳しいことを言えない←こういう女、ほんとに嫌い)
さすがの私もブチ切れて、家に着いたとき一言も礼を言わずに車から降りました。
すると、自分の " オトコ " をぞんざいに扱われたのが気に入らない母は、家に入るなり
偉そうに「いくら遅れたって言ったって、礼は言わなあかんで!」ですって。
『まぁ確かにそうやけど、逆に遅れたことへの謝罪はない訳?』『私もう少し早く出た方がいいって言ったよな?案の定遅れたやん』と言うと
「間に合ってんから、ええやん。何があかんの?」
『あれ、間に合ってるって言わんから(笑)』
「何で?始まってなかってんから、ええやん」(また出た。自分勝手な「ええやん」)
自分が「嫌」って思ったら、家族が『ええやん』って思っても断固として許さないくせにね、私には「ええやん」を押し付けるんですね(笑)
私も大人げないですけど
『もうYくんの車には絶対乗らないから(笑)』と返しました。
大体、もっと些細なことでも激昂しては機嫌を損ねてきた歴史があれだけあるくせに
普段温厚な私がここぞって時にキレたら「よくあんな態度取れるな!」って…
母にだけは言われたくないです(笑)
まぁこれも、そもそも「車さえ乗って行けたら、あとはどうでもいい」くらい、車を崇拝している母と行動したからこういうことになったのだろうとは思っています。
「確かに、開演ギリギリになったのは残念やったけど、乗せて行ってくれたことは感謝してほしいな」くらいの言い方ならばまだしも、母の
「ライブに遅れるくらいどうってことないし、そもそも間に合ってたからいいやん」ってな考えがね(笑)まぁ母らしいっちゃ、らしいんですけどねw
まぁ、そもそもYの車に乗って行ったことが元凶なのはわかっています。
ムキになって断るのもな(断ったらどうせ母がうるさいし)と思っただけですが
こういうのがダメだったことはもう学習しています。
今は母が機嫌を損ねようがしつこかろうが、断れるようになりました。
何でそもそもそんなリスキーなことをしたんだ?というのは、毒親育ちにはあるあるですから、言いっこなしでお願いしますね(笑)
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