もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

こういうのが「老害」の始まりなんだろうな

前にも書きましたが、私は毎日バスに乗ります。

そこで、横入りをするのは大体母の世代以上の人だというのは前にも書きましたが

tari97.hatenablog.com

最近、もうひとつ思うことがあります。

 

最近では、走行中、バス停に着いて停車するまで席を立たないでくださいと、再三注意が呼びかけられています。

私は高校生の時もバスを利用していましたが、ここまでバス会社が注意を呼びかけていた記憶はないし

自分の降りる停留所付近になると早めに立ち、すぐに降りられるようにと思ってそうしていました。

しかし最近になり、バスに再びよく乗るようになると、かなりうるさく「停車するまで立たないで」ということを言うのだなぁと感じました。

実際、みんなあまり前もって立ったりせず、ゆっくり動いている印象があります。

 

まぁ、最近は転んだりすると、自分の不注意なのにバス会社にイチャモンつける人とかもいそうだからそうやって予防線を張ってるのかな?という気もしなくもないのですが(笑)

 

それで思うのが、停留所付近になるとまだ停車していないのに立ってウロウロするのもまた、母の世代以上の人なんですよね。

あれだけしつこく、注意書きの紙も車内に貼られ、電光掲示板でも呼びかけ、運転手もアナウンスしているのに、です。

『立つなって言ってるやん…注意されるよ』と思ったら、案の定。

「危ないから、立たないでください!」と運転手に半分怒られるように言われてる人も。

 

確かに昔はそうやって、停留所に着くまでに降りる準備をしておくのが「きちんと」だったのかも知れないけれど

今はバス会社が「立たないでほしい」と、何ならお願いをしている訳です。

こんなにモタモタしてるから時間通りに来ないんやろな~とも思うのですが、バス会社としてもそれでも(たとえ少々遅れたとしても)「着いてから立ってね」「ケガする原因になるからね」なんだから、ゆっくり降りたらいいと思うのです。

なのに、立つ人(必ずと言っていい程、お年寄り)の多いこと。

 

私も、元来せっかちなので、混んでいると早めに立たなきゃ!とどうしても思いそうになるのですが

「停留所に着くまで立たないでほしい」というバス会社の風潮に、いわば " アップデート " をした訳です。

 

この間母に会った時に『何せ母さんの年代って頑固な人多いよね』という話から、この話を母にもしました。

すると母はこう言いました。

「自分たちの時代は停留所に着くまでにさっと立って停車を待つくらいするのが当たり前のマナーだった。

それを " 着いてから立ってね " と言われるまでの期間が長すぎたから、なかなかできないのだ」と。

それで、つい立ってしまう同年代の人の擁護を、必死にやっていました。

要は

アンタ達はわりと若い時にそういう風潮に変わったから柔軟に対応もできるだろうけど

もう人生の半分以上をそうやって過ごしてきたものを、今さら「はい、そうですか」なんて変えること、簡単にできない!(だから、仕方ない。目をつぶれ)

だそうです。

 

あの…それって

「できない」じゃなくて「やろうとしていない」だけじゃないです?

 

変わるまでの期間が長かったからさぁ。

今さら言われたってできないよ。

を免罪符に、やろうともしてないだけじゃないですかね?

言ったら悪いけど

こういう思考こそが老害の始まりなんじゃないのかな。

 

今の若い子たちは「ゆっくりでいいよ、ケガだけしないでね」が当然の時代に生まれ育っているけれど

私の学生時代は、まだそれはスタンダードじゃなかった訳で(降車ボタンを押しても、モタモタしていたらさっさと発車されそうなくらい、もう少しピリピリしていたのも事実)

今の風潮と比べたら、私だって『今までのやり方こうだったのだけどな?』と思う要素はあります。バスの件以外にも、たくさん。

 

けれど『今はこうなんだな』と思えば、少々の違和感があったとしても当たり障りのない方へアップデートをするように心掛けています。

(大体が、取るに足らないような小さいことで、わざわざ肩肘張って主張するようなことでもないので)

 

このアップデートを、あれやこれやと言い訳して正当化して

やろうともしないその精神こそが「老害」の原因なのではないですか??

tari97.hatenablog.com

 

もちろん、母と似た世代の方でもアップデートがスムーズにできる人もいます。

 

私の母は、しょーもないことでもいちいち「でもね」「だけどね」と、何とか自分(と、同世代の人)を擁護して、正当化するのに必死で

完全に「老害」と揶揄されるタイプの人間なのだろうなと実感した次第です。

 

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