もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

逆上がりみたいなもの

小さい頃、逆上がりの練習をしていてある日突然できるようになりました。

自転車も、ある時ふと、乗れるようになりました。

そういう「幼い頃になんとなくできるようになったこと」って、なぜできるようになったか?と考えても「何でだろ。何となく?」というのが多くないですか?

 

毒親育ちの心の回復とか外部との関わり合いも、何となく似ているな…と最近感じています。頭であれこれ考えるよりも、やってみて初めてわかってくるというか。

 

苦手だなと思う人とは、険悪になって別れたケースもあるけど、うまくフェードアウトさせることもできるようになり、周りの人が一緒に居て心地よい人ばかりになりつつあります。

これもなぜかな?と考えたけど、自分が毒に支配されている時は同じようなタイプを引き寄せる素質があったのかもしれません。

多少の、苦手だな…はあるにせよ、自分からそういう人を引き寄せて沼にはまるみたいなことは減ってきた気がします。

 

そういう時に、思い出すのが元親友のことです。

 

前回、できるだけ人を『嫌い』と思うことは最終手段にしたいと思って生きているけど、どうひいき目にみても挽回の余地がない人が何年かに1回現れる とKちゃんを例に書きましたが

tari97.hatenablog.com

数年前に縁が切れた元親友も、その1人だったなと今になって思います。

あんなに私にプラスにならない人を親友と信じきっていた自分は、完全に毒にやられていた渦中にいたんだなと思います。

 

縁が切れたくだりは、下記に記しています。

tari97.hatenablog.com

 

元親友は昔から「男性にチヤホヤされる」ことが生きがいみたいなところがあり、男性を何人もキープし不倫もしていました(彼女は当時未婚)

それに言及する気はなかったし『危険な目に遭わないようね』とだけ伝え、彼女の好きにすればいいと思っていました。

 

彼女が男の人とキャッキャする楽しさは私は理解はできませんでしたが『きっと彼女が男の人とキャッキャするのは、私がオタク活動たのしい!ってなるのと、同じようなものなのだろう』と解釈していました(人生の優先度とかモチベーションとしてという意味です)

 

ただ1つ気になっていたのが私といる時でも必ず彼女は携帯を片手に握りしめ、行動をしていました。「オトコ命!」なので、着信に気付かなかったとかはご法度らしく、遊ぶ時も常に携帯を片手に持っていました。

 

さすがにルールとして不可な時までではないにしろ、買い物をしててもテーマパークに行っても常に片手に携帯を持って行動していました。

正直『ずっと携帯握りしめてんの何とかならんかな』とは思ってはいましたが、注意まではしませんでした。そして、携帯を見られる状態になると一緒にいる私に何の断りもなく、いち早く男の人に返信をしていました。

私も私でオタク関係で連絡を急がなければいけない時もあるし、お互い様だと思うようにしていましたが、私は必ず断りを入れてから返信をするようにしていました。

それなのにですよ、彼女はそういう時明らかに機嫌が悪くなるのです。

 

彼女はこういう「自分はよくて、たりはだめ」みたいなことが年々酷くなり、さすがにこの子一体何様のつもり?と私も思い、発端は全く別件ですが喧嘩になったのだと思います。

⇩も、彼女の話です。

tari97.hatenablog.com

 

彼女は、私が彼女以外のものに目を向けている時に機嫌を悪くすることも多く、彼女といる時にばったり私の友達に会って数分立ち話をしただけでむくれて(いますよね、こういう人)ひどい時には別れてすぐ、私の友達の容姿を貶したり悪口まで言う始末でした。

 

自分は好き勝手にやる割に、私が外部との接触をすると気に入らなかったよう。

tari97.hatenablog.com

 

自分を蔑ろにされた気になって我慢ができない性分なのでしょうが、何で私がそのとばっちりを受けないといけないんだか…。

⇩の記事の、姉の知っているお店に母を連れて行った時とそっくり。

tari97.hatenablog.com

 

前々から遊ぶ約束もしていて、約束の前日『明日〇時に家に行くね』と連絡し了解も得ていたのに、彼女が前日から男を家に泊めて結局私が到着する時間になっても男が帰ってないこともありました。

その時だって、追及も責めることも私はしませんでした。

最後に喧嘩になった時あまりにも「自分だけが我慢してる!」主張をするので、どの口が言ってんだ?と思い『私が泊まりに行くって言った前日から男の人家に泊めて、私が着いてもまだその人家にいたよね』『それ以外にもオトコ優先みたいなこと、散々してたけどそれで私が機嫌悪くしたことあった?』『失礼なこと私にもたくさんしてきたよ。でも私は怒らないで我慢してたよ』と、言わずには居られませんでした。

 

『自覚がないのかも知れないけど、いつでもそうやって「たりになら、まぁいっか」みたいなね。私の事を軽く見ている証拠じゃない?』と指摘すると全く筋の通らない言い訳をされて(これも母とそっくり)恐怖を覚えたので、関係を切った訳です。

 

都合よすぎ。何様のつもり?と(言ってはないけど)当時は私も怒り心頭でしたが、もしかしたら母と同じで、彼女自身も「相手に失礼なことをしている」「筋の通らないことを言っている」自覚すら、なかったのかもしれないです。

母もずっと私の提起する問題に「たりは何を言ってるの?」状態でしたから。

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長年彼女を許し続けてきた私も私ですが、最後の最後に『もうその手には乗らないぞ』と、許すのをやめた時の気持ちは、母に同じことを思い家を出た時の気持ちとそっくりでした。

 

今はここまで壮絶なバトルをしなくてもうまく距離を取れるようにはなっただけの話ですが、普通ならそこまでこじれないような事にも頭を悩ませないといけないくらい、人付き合いにおいてある種の欠陥が私にはあるのだと思います。

 

あの家であの母に育てられたから?と思う部分もあるけど、何とか日々自分に向き合い、嫌なことはここで吐き出し自分を肯定していくことで

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逆上がりが急にできた時のような感覚が増えてきたことも事実です。

そうやって、ひとつひとつ、できるようになればと思っています。

しんどいけどね。