もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

親への気持ちに「こうあるべき」なんてない

母の実母も、毒親だったと思うというのは前にも書いたことがあります。

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祖母(母の実母)は、厳しい人だったようで、時代のせいもあるとは思いますが、兄たちを溺愛し、母のことは可愛がらなかったそうです。

 

しかし、戦後の混乱の中、必死に子どもらを育てたことも事実で、母は「貧乏なのは悔しかったけど、お母ちゃんも辛かったと思う」と、よく言っています。

 

祖父(母の実父)は、アスペルガー気質の変わった人でした。

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母は、実姉のT子のことを「お父ちゃんのアスペの血引いとる!」と偉そうに言っていますが

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近頃、母親もあんま変わんないんじゃないのかとも感じています(このことはまた別の時にでも)

 

最近母と話していると、私や姉が母に対して『いくら親でも、言っていいこと(やっていいこと)と悪いことがある(あなたの言動は、さすがの親でも見過ごすことはできなかった)』というような、毅然とした態度でいると

母はすぐに「娘たちは、謝ってるお母さんを許そうともしない、なんて冷たい人間なんだ」みたいなニュアンスのことを言うらしいです(姉談)

 

挙句の果てに「そうか、たりや姉ちゃんは、学校が厳しかったもんね」と、私たちがそうなった理由を学校や、時代のせいにしようとしているようですが

いやいや、あなたのことが嫌いだからですよ!!

 

まぁ今さら、好きか嫌いかなんてもうどうでもいいし(毒母に対して、そんなレベルで接してない)わざわざ『お母さんのこと、嫌い』と口に出して言おうとすら思わないのですが

母は異様に「娘たちに嫌われること」に敏感なようです。

そりゃそうでしょうね。

今の生活、ほとんど娘(主に姉ですけど)におんぶにだっこですから。

 

つい先日も、何かの時に姉と私が『やれやれ』みたいな表情になると「お母さんのこと、嫌い?」と言い出し

とにかく最近「お母さんのこと、嫌わんといてな」みたいなことをやたらと言うようになり

そんな時に、前の「訳のわからん謝罪」を急にされた訳です。

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おそらく、母的には、嫌われたら大変!→そうだ、謝ろう!ごめんなさい→これで嫌われないよね?というシナリオだったのでしょうが(あほすぎる)

謝った内容が全くの見当違いだったため、娘たちの心には何も響かなかった(むしろ、余計腹が立っただけ)というオチでした。

 

けれど、毒親というのは勘違いが激しく、何でも決めつけで物事を考えるので

「謝ったのに、許してくれない」「娘たちはなぜこんなにやさぐれてしまったの」と嘆くようです。

 

その話を姉から聞いている時に、ふと耳に入った言葉は

『「母さんはお母ちゃんを許したで」と言ってた』と姉。

 

あんなに貧乏で、ロクな母親でもなかったけど、私はお母ちゃんを許したんだ!と

母は言っていたそうです。

 

だから、母は「ちょっとぐらい至らん部分があったって、娘たちに許してもらえるはず(だって私は許したんだもの)」

という気持ちが、どこかにあるんじゃないかな。

 

だから、私たちが何年もかけて、こうやって吐き出さずに居れないような積年の思いを感じているのに対し

映画に行った帰りの「ついで」みたいな時に、謝っとこう!なんて気になるんじゃないかな。

 

 

母は、本当は実母のことが嫌いだったのでは?と感じています。

貧乏生活だったことも、親を恨んでいるのではないかなと思います。

親さえ、生まれた家さえ違えばあんなみじめな生活、しなくて済んだかも知れないのですから。

 

けれど「自分は(あんな親でも)許した!」というのがまた、母の自尊心を満たすための材料にもなっていたのでは?と考えます。

 

コンプレックスだらけの母は、とにかく「世間一般」「普通」が大好きでした。

その考えとともに、無理にでも「母を愛する自分」を作り出して、「世間一般の優しい娘」だと、自分のことを思いたかったのではないかなぁ、と。

 

母が実母のことを許したのは母の勝手であって

「だから、たりや姉ちゃんも母さんを許せ」というのは、全く関係のない話です。

 

母はそこを勘違いしています。

 

最近の母の意味のわからん謝罪についても、少しわかった気がしたので、記しておきます。

 

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