もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

母が人を不快にさせる理由

昔から母は、外ですぐに喧嘩をしては怒りながら帰ってくることが多々ありました。

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幼い頃からそんな母を見て育ったので『世の中には母を怒らせるような変な人がたくさんいるんだなぁ』と、私は本気で思っていました。

 

まだ母のことを崇拝していた頃は、母の話を聞いては『母さんが正しい!』と加勢していたけど

母がおかしいと感じるようになってからは『母の言い方や態度に問題があったのでは』としか思えなくなりました。

最近は母もさすがに声を荒げたり、高圧的な言い方はしなくなったし

かなり気を遣っているのもわかります(今さらすぎるけど)

けれど、ぽんっと出る一言に思いやりがないというか、やはり表現の仕方に問題があるの一言に尽きます。

 

母と話してると『いやそれ母が言わなくていいわ』ということがとにかく多く

昔は感覚が麻痺していたからか何とも思わなかったのですが

最近になり『何で母って普通に話してるだけで時々カチンとくるのかな?』と考えて、これが原因だと、やっと分かりました。

 

私は時々嫌味混じりで『今までは最低やったけど今が人生で一番楽しい』とか『家を出る直前は(嫌すぎて)時々記憶がない』とかわざと話すんですが

その度に母が「でも今は楽しいんやろ?良かったやんな!」とか「早くに気付けたんやからいいやん」とか言うのですが、これがめちゃくちゃ腹が立つんです。

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⇧の記事に書いたことと似ていますが。

 

母的には「明るく前向きなことを!」と、あえて言ってるのだと思います。

ただ、全くの見当外れな上に、いつも白か黒かで

結末や相手の気持ちを勝手に決めつけて、良い悪いの判断をし

それを馬鹿正直に本人に言うから、相手が不快になるのだと思います。

 

「良かったかどうか」は本人が判断することであり、他人が決めることじゃない

関係ない第三者が良かったねと言うならともかく、私の生きづらさの原因の張本人の母に言われるから余計腹が立つのです。

 

昔、母と同じ職場だった頃、母が後輩の女性に似たような発言をして、相手を怒らせたものの、母は「何で?(励ましたつもりなのに)私、何かカンに触るようなこと言うたか?」と怒っていました。

 

母の後輩女性のユミさんは、婦人科系の病で休職していて、ユミさんが復帰した時に母が励ますつもりで打ったメールがユミさんの逆鱗に触れたようでした。

 

ユミさんは、当時未婚で、趣味もあって特に結婚を急いでいる様子もありませんでしたが、今回の病により妊娠は難しいかも?となったのでした。

辛かった治療を笑い話に変えてユミさんは気丈にふるまっていましたが、デリケートな話題なので私はあまり触れないようにしていました。

 

しかし母は彼女の表面的な態度や発言だけを鵜呑みにして、得意の決めつけと良い悪いの判断を勝手にして「〇〇さん(母)にそんなことを言われる筋合いないです」と、彼女を怒らせたのでした。

 

メールの内容としては

「これからの時代、子供を産み育てるのは難しいし、旦那もいたらいたで面倒よ。だから良かったじゃない♪結婚もしなくていいし、子どもも産まないで、独身貴族貫きなよ♪」みたいな感じだったと思います。

 

母のこういう「それでええやん♪」みたいな勝手な決めつけと、良い悪いのジャッジ

大嫌いです。

デリカシーのかけらもない。

 

まだ、子どもができないと決まったわけではないし、結婚したいかどうか・子供が欲しいかどうか。彼女の真意もわかりません。

そこを勝手に決めつけて、多分母の頭の中には

きっと子どもももうできへんのやな。結婚も無理やろな。⇒でも、それでもええやんな♪

の図式が出来上がるのでしょうね。

で、またそれを本人に馬鹿正直に言う、と。

 

大体「それでもええやん」というニュアンスも引っかかりますよね。

これって母が「良いとは思ってない」の裏返しだと思いませんか?

だって私なら彼女が結婚しようが、子どもを産もうがどっちが良いとか悪いなんかないから、まず意見として「良いか悪いか」なんて出てこないので…

 

当時は私も母をまだそこまで嫌ってなかったし、適当に『ユミさんどうしたんだろうね』的に返しておいたけど

何年か経って考えたら彼女の怒った理由がわかるし、そこでカチンとくる彼女は一般的な思考の持ち主だったのだと思います。

 

母の一挙手一投足が全部鼻につくようになってから、私もやっとわかりました。

 

今さら気が付くなんて、いかに「母が良いと言えばそれは良いこと、悪いと言えばそれは悪いこと」と従ってきたかということの表れでもあるでしょうね。

 

母は子どもを励ますという、親として一番と言っても過言ではない大切な役割を担えな人でした。

きっと母は人を励ますとか労うという部分がすっぽり抜け落ちているのだと思います。

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そんな母に育てられたからか、私も未だに人の励まし方がよくわかりません。

だから『大丈夫?』という一言も、咄嗟に言う事がまだできません。

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前に書いた、彼氏の友人が亡くなった時の、私のリアクションはまさに母と同じでした。

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彼氏が怒る理由も、当時は冗談抜きでわかりませんでしたが、怒りながら電話を切った当時の彼氏も、ユミさんと同じく一般的な思考の持ち主だったという証拠ですね。

 

おそらく、母はどこでもこういう言動があったのだと思います。

 

母が喧嘩をして帰って来たことは今まで何度もあったけど

多分母の方に大いに問題があったとしか、今は思えません。

 

スター・コメントありがとうございます。

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