もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

全てが繋がっている

ブログを書くようになって、とにかく自分の中で引っかかっていることとか、モヤッとしたことを事細かに思い出し文章にすると、書いている時は腹が立つし悲しいけど、その後しつこく思い出したりすることも確実に減ってきたことは実感しています。

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何年かに1回、普段滅多に怒らない私を本気で怒らせる人が登場する、その時のカッとなる気持ちは実家で母を○してやろうかと思った時みたいに頭に血がのぼることを以前書きましたが

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総じて私の怒りの原因になることは相手の言動が『母みたい』そう感じることがある場合が多いのだとわかってきました。

 

短大の時の造形の授業中、先生と喧嘩になったことがあります(芸術系短大に通っていました)

50代後半くらいのおじさんの先生がアドバイスして机を回るのですが私の作品を「何やこれ」「こんなんアカンで」と、罵倒したんです。

確かに立体物を造るのが嫌いでその授業も好きではありませんでしたが、苦手なりに頑張っているのに…腹が立った私は作りかけの作品をその場で黙って壊したんです(まだ造り始めたばかりでしたが)先生が「何してるんや!」と私の腕を掴み、教室は騒然。

私は『だめみたいなんでやり直すだけです』と淡々と言い返し授業を続けたけど、その後別の先生から「このままだと単位あげないと造形の先生が言ってたから謝りに行け」と言われ、後日謝罪に行きました。

 

『作品を壊したことは大人げなかったです、すみません。ですが、私は素人なので完璧にできなくて当然です。あんな風に頭ごなしに言われて悲しかったし、貶すのではなく、指導とかアドバイスをして頂けませんか』とお願いをしました。

 

あの日の授業中、先生を殴ってやろうかと本気で思ったし、行き場のない怒りを作品を壊すことで何とかおさめたけど、その対応も明らかに異常です。

そしてそれはなぜか。

当時は深く考えなかったけど、今事細かに先生のセリフを思い出したら母みたいだったからだと、合点がいきます。

 

失敗したりできないことがあれば「何しとんや」「何でこんなんもできへんのや」「そんなんじゃアカンわ」と貶す・人格を否定する…母の専売特許です。

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母にも、すぐ頭ごなしに貶したり否定するのではなく何をどうしたら良いかきちんと伝えてほしいと何万回と伝えてきたけど「親の言うこと黙って聞け」「口ごたえすんな」としか答えてくれませんでした。

たとえ正当な理由があっても、失敗したり間違えるたりが全面的に悪い。そう言われて育ちました。

だから先生の言葉にも敏感に反応したのだと思います(特に「アカン」というセリフに)

 

それでも母と違ったのは、私が謝罪のあと意見を言った時「そうやな。貶すつもりはなかったんやけど俺の言い方も悪かったな」と先生は謝ってくれました。

大人を母基準で考えていた私には相手が謝るなんて考えられないことだったので、帰り道何か頭がほわんとして変な感覚だったことを今でも覚えています。

 

時々、無理して毒親関係に繋げたいだけでは?と自分に突っ込むこともあるのですが、やっぱりあの強烈な毒母と過ごすことで形成された人格や考え方が私の人生を阻んでいたり、若い時のおかしな言動の原因であったことは否めないな…と感じます。

忘れていたようなことでも、全てが根底で繋がっているのだと思います。

 

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嫌ならやめれば?

好きなアイドルを応援し始めて15年ほどですが、10年前くらいから同じファンでも話の合わない人が出てきたなと思うようになりました。活動を始めて数年経ち、応援する側も「みんな同じ想い」とは行かなくなってきて、実際ファンをやめる人も多くいました。

その頃、掲示板なりで私もよくそういう思いを話していたのですが、定期的に「嫌ならファンやめれば?」と吐き捨てる人がいて、そういう書き込みが本当に嫌いでした。

いやいや、それは大前提でわかっているけど…それができないから話してる訳で。

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しかも、さっさと離れた自分は偉いとでも言わんばかりに上から目線で「いつまでもグチグチ言ってる」と、悩んでる人をバカにする人も。

上から言いやがって!と昔は腹が立っていたけど、わざわざそんな言葉を吐くあたりその人も自分の選択に納得できてないんだろうな、投げやりに終わらせるという答えしか導けなかったんだろうな(かわいそうな人)ということで片づけることにしていました。

 

多分、腹の立つ原因はもう1つあるかもと思ったのが最近のことです。

「嫌ならやめれば?」この投げやりな感じが母っぽいからじゃないか?と気が付きました。

母は話し合いの末に娘が自分の思い通りにならないことがわかると「勝手にしろ」とか「どうなっても知らんで」と強制終了します。

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「嫌ならやめれば?」もこちらの意図を汲もうともしない、強制終了感があります。

 

母はいつもこちらの辛いとか悲しいとか、どうしてそう思うのかという気持ちは無視。

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母の言うことは正論で頭ではわかってるけど…それを言ったらおしまいだし、家族とか友達ってそういうのを聴き合って励ましたり元気付けるものじゃないの…?

だから母に相談するのは嫌いでした。

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そのくせ、母は私たちに相談して気に入らない答えだと「そんな言い方すんな」とか「どうすればいいかを相談しとんのに」とキレます(アドバイスとして回答しているのに気に入らないと「回答」としてすら見なさない)

 

昔、近所に夫婦が経営する美容室が新しくできて母・姉・私で通っていました。施術はほぼ旦那さんがやっていて、時々奥さんがレジとかをしに来ていました。

その奥さんが愛想のない人で、毎回毎回母が美容室から帰ってきたらずっっっっと奥さんの悪口を言います。

「いっぺん(感じ悪いって)言うたろかな!」と母が顔をひん曲げて言うと、父が「せっかく近所にええ店できたんやからやめとき。奥さんに切ってもらうんじゃないんやろ」とたしなめていました。

それでも行く度に夕食時にその奥さんの悪口を延々話すのでうんざりでした。

ある時姉が『そこまで嫌やったら行くのやめたら?』と言いました。投げやりではなく、せっかく髪切りに行くのに嫌な思いして帰ってくるくらいなら別のとこ探しては?ニュアンスだったし、私も姉も母には死ぬほど丁寧な言葉遣いを心掛けていたので「言い方がきつい」は絶対にないです。

すると「行くのやめたらって…何やその言い草は!」と姉が標的に。

すかさず私もいやいや、せっかくリフレッシュしに行ってるのにそないイライラすんのもったいないから嫌なら他探してみたらってことやろ?とフォローしました。が、時すでに遅し。この後はお決まりのパターンです。

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母と同じテンションで「ほんまにあの奥さん感じ悪い!」って言って欲しかったんでしょうね。でも私も姉も別にそこまで奥さんの対応は気にならなかったし、大体不機嫌な女性への耐性は母で嫌というほどついていたので…

 

掲示板に居た「嫌ならファンやめれば?」と言う人も母も「相談」の定義が私とはまるで違うのでしょう。

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相談を辞書で引くと「問題の解決のために話し合ったり、他人の意見を聞いたりすること。また、その話し合い。」とあります。

母の相談の定義は「自分の考えをゴリ押ししてその通りにさせること」(外でも同じことしてたから友達がいないのだと思います)

そのくせ、母の相談に乗る時は、傾聴を強いられるわ母の気に入る回答まで探さねばなりません。

大体、他人の決定権を勝手に「こうしたらええやん」なんて、思い上がりも甚だしい。

「親が偉い」と思っている証拠です。

 

そういえばモラ友Mにも「そんなに嫌なら家出たらええやん」って言われたことあるなあ…ほんと、何様なんだろう。

 

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一番言ってはいけない言葉

母の言動で嫌だったことは数え切れませんが、その多くはいわゆるニュアンスとか言葉遣いの部分が大きいです。

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母は長時間説教して娘を泣かせてやり込めた後必ず「母さんの言うこと、間違えとるか?」と脅すように聞きました。

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正解か・間違いか。その二択で言えば確かに多くの母の発言も叱責も内容は正解だったのだと思います。ただやり方が非常に良くなかったこれに尽きます。

少し言えばわかる相手にもハナから脅すような口調だったり

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必要以上に否定的だったり。母の躾が度を越えていたと感じる所以はここにあると思います。

なのでこのブログでも再三「表現方法がまずすぎた」と書いて来たし、母にも何度も言ったことはあります。

そこを「衣食住に困らず育ててくれたんだからいいじゃん」にしてしまうと、では企業に置き換えたとして、めちゃくちゃ偉そうに高圧的に言われる=いわゆるパワハラをされても、指導内容は合っているしお給料だって出てるんだからいいじゃん、になるの?って話です。

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やっぱりいい大人がすべきではない対応というのは存在していて、特に相手が嫌だという意思表示をしているのにやめないというのはハラスメントに該当すると思うんですよね。親子であっても、です。

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気分や機嫌次第で言うことが変わるのも最低ですが、親も人間なのである程度目を瞑るし、母には子育てをできるほどの知性も自信もなかった、カネとかモノとか目に見えるものでしか愛情を表現できなかったという部分も母の育ちを見ると仕方ないかなとも思います。

何度も言いますが母を許すという訳ではありません。誰しも子育ては初めての経験であり、あの母のルーツを知れば諦めざるを得ない部分が多くあるということです。

 

確かに母の教えが今の自分を作っているとしたら、そこまで日常生活に困ることも常識外れだったりもないということは間違った教えは少なかったんだと思います。

 

けれどもこれだけは言ってはいけなかったなと思う言葉が「親に感謝しろ」です。

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姉も私も母に感謝はしていたし、感謝の言葉に嘘はありませんでした。母が不機嫌にならないよう、表現をかなり盛っていたくらいです(これも本来子どもがすべきことではありませんが)それでも母は毎日のように「感謝しぃやぁ!!!」と言っていました。

 

ふと、まわりで「私に(俺に)感謝しろよ」なんて言う人いるだろうか?と考えましたがピンときません。よく漫画やドラマでは貸しを作った相手に「感謝しろよ!」みたいなのはあるけど実生活で聞いたことは私の記憶にはないです(あんなにモラハラタイプの人間が周りにいた割に)

モラ友Mはそのようなニュアンスで私を暗にダメ出しするみたいな言動はありましたが(自分はこうだけど、たりはこういうとこあるよね…的な)

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直接「感謝してよね」とは言われたことはおそらくありません。

いくら気心の知れた相手にも「感謝してよ」なんて言う引き出しは私にもないです。

 

前に伯母のT子が施設に入る時、家の物を全て処分し終えた後冗談で母に『感謝しぃやぁ!!!』『って母さんよう言うとったよなw』とバカにして言ったことがあります(母は突っ立っているだけでほぼ何の役にも立たなかったので、本当に感謝してほしいが)

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感謝しぃやぁ!!!のところは、母の言い方を真似して。

すかさず姉も「そうそうw感謝しぃやぁ!!!よう言うとったなw」と参戦。

母は何て言ったと思います?

「そんなん言うとったかぁ?」出た~!さすがですね!

 

意地悪でわざと言ってたと言われる方がよっぽどマシ。無意識レベルで息をするように吐いてたなんて、やっぱり親として以前に人として終わってるなと思います。

 

「感謝しろ」って…ボンヤリしすぎて正解もわからないし、子どもは親の言うことは真に受けるので混乱します。

そもそも、親に感謝している子には罪悪感を抱かせるきっかけにもなります。

感謝してるんだけどなぁ…何がだめなのかなぁ?と。

私は『そんなこと言われるのは私に至らない点が多いからだろうな』と本気で思っていましたし。

 

子を産んだ以上、養育するのは親の義務です。

その上で感謝するかどうか(感謝するに値する親かどうか)を決めるのは子です。

子への感謝の強要ほど親としてみっともないことはないです。

 

一番言ってはいけない言葉を、母は一番よく言っていた気がします。