もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

自分の身を案じるより先に『お母さんに怒られる!』

学生時代、母は「体調を崩す」とか「学校を休む」ということにいい顔はしませんでした。おそらく、いっぱいいっぱいで生きていたので「イレギュラー」なことがよっぽど嫌だったのでしょう。

「大丈夫?」より「面倒なことになった」感がひしひしと伝わってくるので別の意味で辛かったです。まぁ仕事をしていて簡単に休んだりもできないというのもあったのだとは思うのだけど

さすがに、症状が相当酷くなってくると心配はしてくれましたが、症状が軽いうちは「冷たいもん飲み過ぎたんちゃうの」とか「薄着してたんちゃうの」と、どうも私の不注意だけでそうなったみたいに言われていたので『体調をくずすことは悪・怠慢』みたいな気持ちがずっとありました。

 

なので、気分的に学校に行きたくないみたいなことも絶対に許されませんでした。確かにそれは休み出すとキリがないし、誰だって学校はダルいです。

けれど、今考えるとあれって精神的に相当参っていたのではないかな?と思うことが、学生時代で2度あります。

 

1回目は、小2のとき。2学期が始まって少し経ったくらいの時期だったかな。

今思えば、他の学年のときはそこまで嫌じゃなかったのに、なぜあの時だけ死ぬほど学校が嫌だったのかわからないのですが。

ずっと気分が悪くて給食も食べられないし…けれど、熱があるとかどこかが痛いとかがないので『こんなんで休むって言ったら、お母さんに怒られる!』と思って、気合いで学校に行きましたが、辛くて仕方なかった。

 

2回目は、高2の時。秋頃から急に学校に行けなくなりました。

とりあえず学校近くまでは行ってはみるのだけど、また来た道を引き返したり。結局、飛び飛びで何とか登校はしたので出席日数に響いたりはしなかったけど、あれは何だったのだろう?と思います。

ただこの時期、父も母も仕事に行き、姉も学校やバイトに出たあとの「誰もいない家」で好き放題できるのが楽しくて仕方なかったのと、学校の人たちがすごく苦手だったことは覚えています。人の多い職場で感じるしんどさは、思えばこの頃から始まっていたのかも?

確か、このときは存分に好きな漫画を読んで何とか復活した気がします。

このときもお母さんに怒られる!とは思ったものの、少し成長したせいか「怒られてでも休みたい」自分を優先した訳です。まぁ実際、怒られましたけど(笑)

 

社会人になってからは、お金があることで解決できることもあったので「お母さんに怒られる!」になる前に、それなりにやり過ごせましたが

世界が「家か学校か」しかなかったせいか?あの言い表しようのない鬱屈とした気分に、定期的にやられていたのかな?と思います。

ただ、そこまでの「鬱屈」の正体がわからない(笑)

学校で虐められてるとか、授業についていけないとか

明確にそこまで「学校に行けなくなる理由」が今、考えても出てこないのです。とにかく高校のときはとくに、生きることが面倒でこのまま生き続けることにずっと疑問を抱いていました。

 

私は家が好きだったし、足もお金もなかったので、学生時代もあまり遊びに行ったりしませんでしたが、その「家」での暮らしが知らず知らずのうちにストレスになってたとしたら…?

もしや、原因は家にあったのか?とは思いたくはないけれど、毒親だった・機能不全家族だったことを認めたいま、あり得ないとも言い切れません。

 

冒頭の続きですが

昔から体調を崩すと『風邪かな?』とか自分の症状はさておき『お母さんに怒られる!』が先に来るので、体調が悪いのを悟られないうちに隠れて薬を飲んだり、規則正しい生活をして自分で治してたし

そもそも予防できるものは徹底的に予防する癖がついているので、インフルエンザとかの「流行」にも、たいてい乗らずに過ごせているのは、ある意味よかったのかも知れませんが(笑)

そう言えば、実家で普段飲まない薬を飲んだときも、ゴミ箱に包みを捨てるとそれを見られて「何や、風邪引いたんか」とか言われまた『怒られる!』とドキドキするので、何かにくるんで捨てたり、外で捨てたりしていました。

 

その名残か、今でも他に人がいるところで「体調を崩す」というのが、どうしてもとてつもなく悪いこと・迷惑なことのように感じてしまいます。『怒られる!』って、つい思ってしまうからかな。

なので、職場や出先で具合が悪いとかなかなか言い出せないし、やむなく『辛い』と言ったときの周りの優しさに大人になってから驚いたものです。

 

そういえば、家で体調不良を訴えたときも、心配するよりも先に「母さんだってしんどいわ」とか「母さんなんか風邪引いても出社して、隠れて吐きながら仕事したで」とか「お母さんのほうがもっと辛いけど頑張ってますけど?アピール」もされていたな~と最近思い出しました。

母さんだって

母さんなんか

何かにつけてこうやって娘に張り合うことが、当たり前すぎて見過ごしてたけど多々あったなと思います。

体調不良まで張り合うって、親としてどうなの(笑)