もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

できないことは、言わない「優しさ」

誰だったかは思い出せないのですが、昔、誕生日の話になったとき『私は10月…』と言いかけると「あ!言わなくていい!自分は絶対に聞いても覚えられないから、聞かないことにしてる」と言った人がいました。

その人いわく、聞いたのに忘れる方が相手をがっかりさせてしまって申し訳なく思うから。近付いたら教えて、お祝いするから!とのことでした。

その時は『なんじゃそりゃ?』と思ったし「聞いた上で、覚えておくのがベスト」と言われればそれまでなのですが。

今思うと、確かにそれも一理あるのかもしれない…。

 

私は人の領域にズカズカと踏み込んで来る人が苦手です。

この記事から読まれた方の為に一応言うと、過干渉の母からそれを嫌というほどされたからです。だから、もう他人とも暮らせないだろうなと思うし。

なので、私も他人に踏み込まないようにしているし、なかなか心を開けない自覚もあります。

これは恋愛でも相当足かせになっている気もしなくもないのですが

逆に、私が今好きな「セイくん」もまた私と同じようなタイプのような気がして、つかず離れずの関係がずっと続いていて、何だかんだ心地いいです(ただ「つかず」すぎて正式に彼氏彼女とかではないんですけどw)

 

今年、セイくんとは別の「タカ」という結構年下の子と仲良くしていました。

タカは人の領域にどんどん踏み込んでくるタイプでした。私は戸惑ってしまい、正直に親のことがあって、私はなかなか心を開けない。今までも結局男性は私から離れて行ったから、そうなるのが怖くて相手にも踏み込む勇気がないと伝えました。

それでもタカは「俺を信じてくれ」と。

そんなに悪い人にも見えなかったから私も徐々に心を開いたのですが(それでもかなり警戒していた)

 

しかし、ある時タカが体調を崩してしまったのです。治るものではあったのですが、手術とかもして大変だったようです。

私も前ほどは連絡できないのも理解していたし、退院してからもずいぶんタカの都合に合わせたつもりでしたが

数日、全く連絡もない時もあり、術後間もない頃は痛み止めを飲んだり、街中で「ちょっと休ませて」と言うのも見ていたので、またどこかで具合悪くなったんじゃ?とか心配してたら「友達と1日中ゲーセンで遊んでた」とか平気で言うんですよね。だいぶ経ってから(笑)

タカは典型的な自分の気が乗ってたら人の心をこじ開けて、気が乗らないと明らかにめんどくさそうで冷たくなるタイプでした。正直彼には「優しさ」とか「人を思いやる」という部分が全く感じられなかった。今思うと。

まぁ、一回り以上年が違いましたから、年代の差かなとも思ったのですが『 " 心を開いて " と言ったのそっちだよな?その結果がこれか?』という気持ちがどうしても抜けませんでした。

もし、年代の差であるならそう聞けば納得するし『お互いで決めた(あくまでも私が押し付けで付き合えとか言ったのではない)のに、自分の気持ちが乗らなかったら一方的に音信不通にする感じが私はよくわからない』と言ったのですが

「俺は手術してしんどいんだ。痛いんだ。辛いんだ。もういっぱいいっぱいなんだ」らしく。一方的に距離を置かれました(でも、ゲーセンには行けるし、ゲームのログインはできるらしい)

 

最近1度タカには会ったのですが「たりさんと会って話してても距離を感じる」と言われました。

でしょうねぇ…もう私は距離どころか、心閉ざしてますからねぇ。

 

うちに置いていた彼の私物も返したのです。

「もう家は来るなってことか~」はい、来ないでください(笑)

どうでもいいけど黙って聞いてりゃさっきから『どの口が言ってんだ?』

(あ、もちろん本人に向かって言ってはないですよ!)

 

正直もう会いたくないけど、貸したまんまで返してほしいものとかもあるので(前に会ったとき、返してもらい忘れた)バッサリ切ったりはしていないけど、だいぶストレス。

 

多分、あの時また私はタカに乗っ取られていた気がする。下の記事に書く「ソフト毒人間」だったような。どうも、こういうタイプに引っかかってしまうのかなぁ、私って。

tari97.hatenablog.com

まぁ彼も若いので。仕方ないのかも知れないけど

少なくとも自分が同じ年頃の時にそんな自己中男子は周りにいなかったので、時代が変わったのか?と、びっくりしただけですw

 

何にせよ、こんな結果になるならタカは軽々しく「心を開いて」とか、ほざくなと思ってしまうのよね。

できないことは、言わない

言葉にしない、というのは一見冷たく感じるかも知れないですが、一つの優しさだと、今は思います。

 

だから、今さらですが冒頭の誕生日を聞かない人にもある意味優しさを感じました。

そして、軽々しく発言しない、できないことは言わない、けれども私のことをそこそこ想ってはくれているのが態度から感じられるセイくんが大好きなのです。