もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

具体的に嫌いなところを指摘してみる

母があれだけ実家でバトルをしても変わらなかった、その一番厄介だった理由が

 

①自分の意見は絶対に間違えてない

②自分は家族に好かれている

 

という自信と勘違いがあまりにも大きかったからではと思っています。

根っこにこれがあるので、私が家を出て、物理的に「それは違いますよ」と、示さないと、考えを改めなかったのだと思っています。

私の母のように「やれるとこまでやったら(私の場合、とにかく物理的に顔を合わせる度合いを減らしたら)わかる」人もいるのかも知れません。

そこまでしなきゃわからないほうが、問題だとは思いますがね(笑)

 

ただ、今思い出すとあんなに毒親現役時代の母でも「お?ちょっとひるんだな?」という瞬間がいくつかありました。

もしかしたら、あれをずっと続けていたら変わってたのか?と考えたりもしますが、まぁ何十年はかかっていたでしょうから現実的ではないかな。

 

①はなかなか崩すのは難しいですが、私が家を出る前、ちょくちょく②を外堀から攻めるみたいな感じでやっていました。

 

嫌そうな態度をとる、とかではなく「母さんのそういうところが嫌い」と具体的に嫌いなところを指摘するのです。

「おかしい」とか「違う」ではなく「嫌い」と言うのがミソ。

 

 

ある日、母との韓国旅行から帰って来て荷物の整理をしていました。

免税店で韓流スターのノベルティをもらったのですが、荷物のどこに入ってるかすぐに見つけられず、母に聞いたのですが、母もわからないようでした。

まぁ私も興味ないし出てきたときでいいわって感じだったのですが、貧乏性の母は興味のないものでも、タダでもらったものには価値を感じるようで、また「どこにやったんや!」と怒り出したんですね(黙ってたら存在すら忘れてたくせにw)

 

『なかったらないでいい』と何度も言ってるのに「ちゃんと探したんか?!あんたがどっかやったん違うの!」とまた決めつけて暴走し出したので、キレた私は

『母さんのそういうとこが嫌いやねん!何でも勝手にそないして決めつけるやろ!』『ここに入れたんちゃう?とかもうちょっと言い方あるし、何で(なくした犯人は)絶対に自分じゃないって言いきれるん?どんだけ私に失礼なん?』『大体、別にいらん、なかったらないでいいって言ってんのにしつこい!』

 

また喧嘩だろうな~嫌だな~と思ったけど、あまりにも腹が立ったので『かかってこいや』って気でかなり言ったんですよね。

大体、言い返してくるんですけど、その時は言い返してこず、拍子抜け。

 

その後家を出た後に何かで話をしていた時に「たりに言われたもんな。韓国から帰って来たとき、何でもそうやって決めつける!って」と言ってました。

へぇ~覚えてるんだ?と思ったので、なぜそれだけ?と考えてみたら「かなり具体的に指摘した」なと思ったのです。

 

ギャンギャン吠える系の親には勇気いりますけど、結局向こうも色々なことが怖くて自信がないから、強そうに見せるために吠えてるだけだと今になったらわかるので

ガツーンと一番痛いとこを突かれたら、やっと、ちょっと思うところがあったのでしょう(笑)

この場合は、②の自信と勘違いをちょっと覆されたから、焦ったのでは、と?

 

 

過干渉親はとにかく「めんどくさい」ので、はいはいわかったわかったと穏便に済ませて逃げるようにしていたけど(それでも穏便に済まないように仕掛けてくるけど)

今思ったら逆効果だったのか?とすら思ってきます。

 

 

相手は小さな子どもと同じ。

今まで、大人だと思って軽くあしらっていたから、話にならなかったのかも。

構ってほしくて仕方ないので、例えきつい言葉でも「適当にあしらわれる」よりかは嬉しかったのかもしれないですね。 

①がすごく強いと、「おかしい」とか「違う」は、確かに逆効果ですしね。

本当に子どもの喧嘩で「〇〇ちゃん、きらい!」と言い合っている、あんなイメージのほうが母には効果的だったのかも(笑)

 

特に母は「家族たるもの、ぶつかってこそ美しい!」みたいな考えがあったようだしw

tari97.hatenablog.com

だから『めんどくせーな。はいって言っときゃいいんだろ』というこっちの態度が母の勘違いを助長させたというのも一理あるかも知れないけど

こっちは声荒げること自体がしんどいからなぁ(笑)

 

 

ただ、その一瞬はちょっとヘコんでも、①の自信がすごいので結局「改める」気はほぼないですから

やっぱり毒親を口頭でわからせるのは無理に近いなと思います。