もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

「愛」の定義が母とは全く違うんだと思う

両親それぞれの役割みたいなものが決まっている家も多いと思います。

 

うちはとにかく母が怖かったので、しつけとかそういうことは母の役目みたいなところがありました。

母はこの記事に書いたように「子どもは好きじゃない」と、自分で豪語するだけあって

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子どもたちの「遊び相手」は、父の役目でした。

母は怒るのはいつもお母さんの役目だから自分は損な役回りやみたいによく言っていました。

いやいや、今思えば、それでずいぶんストレス発散にもなってたでしょう?って感じなんですけど。

「親」という権力を使って、大義名分で憂さ晴らししてきたやろ?と。

 

時々「また母さんに怒られるで」と、冗談めかして家族の誰かが言うと母はよく本気になって「母さんは子どもに好かれるために子育てしとんやないから!」と、つっかかってきました(またこれも冗談通じないので笑いに代えられないんです)

母は「嫌われてでも、子に正しいことを教えないとあかん」という意味で言ってたんだと思います。

言いたいことはわかります。

 

事あるごとに「母さんは子どもに好かれるために子育てしとんやない」発言をしていたけど、じゃあ横柄な態度で自分の思い通りに皆を縛りつけて、最終的に嫌われている今、理念に適っているし、やりたいようにもできたし、むしろ本望じゃないの?と思うのですが。

子も本当に道を踏み外すようなことはしていないから、むしろ成功じゃないですか?

 

だから前に実家に行ったときのような「寂しい」「お金渡してでもそばにいてほしい」みたいな発言には心底呆れるし、あんなに偉そうな態度取っておいてよく今さらそんなみっともないこと言えるなって思い、情けなくなるのです。

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嫌われたって、平気だったんでしょう?

まったく、母にはプライドってものがないのか?と思ったんですけど…

よく考えてみると「母さんは子どもに好かれるために子育てしとんやない」とは言いつつも本気で嫌われることなどないと信じ切っていたのでしょうね。

どんなにきついことを言っても、偉そうな態度を取っても。

(そしておそらく私がこんなにブログに綴るほど嫌っているなんて、微塵も思ってないと思うw)

 

幼い頃、父に怒られた記憶がほぼないのと等しいくらい、母に遊んでもらった記憶もほぼありません。

母は冒頭にも書いたように「怒るのはいつも自分。自分が嫌われ役」と言うのと同時に「お父さんは子どもに甘いからな!」と、よく父の悪口を言っていましたが

父が「母さんは子どもが嫌いやからな!」と母の悪口を言っているのは、そう言えば聞いたことがありません。

 

晩年は、酒に溺れて自分を見失う父親のことは嫌いでしたが、心底母ほど嫌わなかったのは、この差かもしれません。

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私は、家族にあんなに横柄な態度を取ること自体が『愛がない』と感じるし、実際自分の愛する人にあんなことできないし、したくもないです。

愛情をかけて育てた(&家庭を守った)と豪語する母ですが、その母の言動に一番愛がなかった気がします。