もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

「年相応」に、生きるということ

母はいつも、私がどう思うか・どうしたいかを聞かずに、勝手に道を決めて、その通りに歩かないと怒ったり罵ったりしてきました。

 

教えるべき場面できちんと教えることをせず、ある程度の年齢になったら「そんなこともわからないのか」ともよく言われてきて

tari97.hatenablog.com

その度に自分の出来が悪いのかと思っていましたが

そうやって物事を勝手にどんどん決めて進めてしまう母の方にも問題があったと思います。

 

私は、母と暮らしている時「金銭感覚」が身につかず、よく母に怒られていました。

大金を衝動的に使ったりして後々困るみたいなことではなくて、とにかくお金に全く興味が持てないという感じでした。

 

元々、高い買い物をしたり衝動買いをしたりはしないのだけど、それにしてもお金の話が苦手で、給与に間違いがないか確認したこともほぼないし、給与明細書を見ずに放置することもザラでした。

もちろん、実家に居たから水道光熱費や固定資産税とかを払わなくていいのもあって、まぁその辺りは「興味の持ちようがない」のも一理あるのですが

 

 

なぜ、自分でもこんなにお金の管理に興味がないのか不思議でしたが、家を出てからは否が応でもお金の計算をする場面が増えたので、やっと自分で稼いだお金を自分で運用する実感がわいてきました。

多分私は「年相応のお金の運用」をしてこなかったことが、お金に興味を持てなかった原因ではないかと思っています。

 

じゃあ「年相応のお金の運用」をしてこなかったことの原因は?と考えた時に思い出すのが

 

高校時代、バイトをしていましたが

母は私がバイトを始めるにあたって「バイト代の9割をたり名義の口座に、1割のみを手渡す(もちろんそれだけでは足りないのでいくらかお小遣いを渡す)」というルールを勝手に決めていました。

私のバイト代なのに、私に何の断りもなく、決められたのです。

私はこれがすごく嫌でした。

 

通帳も親が管理していたから、あのバイトでどれくらいの給与が稼げたかは、結局わからず仕舞いです。

 

 

友達が「今回はいっぱいシフト入ったから、給料多かった」とか「今月はきついから節約してる」とか言っているのが、羨ましかったです。

私は、せっかく自分の時間を割いて働くのだから「自分で稼いだお金を自分で運用する実感」も、味わいたかった。

 

母の方から、娘が自分のバイト代を見て、どう思うかという機会を奪っておいて、いい歳になったら急に「お金に興味を持て」と言われてもな…。

これが、いい歳になってもお金に対する実感がわかなかった理由のひとつではないかなと思います。

 

母はお金には困ってはいなかったので、さすがに娘のバイト代をくすねるようなこともしていなかったし、どうやらほぼ全額が私の短大の奨学金返済の為に消えていたようです。

多少、足は出るものの、バイト代を9割徴収されていただけあって、ほとんどの返済がそれでまかなわれたようなので、社会人になって奨学金の返済もそこまで負担にならずに終わりましたが

これもひとこと、説明が欲しかったなと思うのです。

 

ずっと「アンタは知らなくていいから。お母さんの言う通りにしとけばいいから。悪いようにはしないから」と言って、私の見聞きしないところで事を進めて

いい歳になったら「あとは自分でやりなさい」って言われても

間をすっ飛ばしてきていることが多々あるから『急に言われても…』って感じになってしまうのだと思います。

更に、そこで「できない奴認定」をしてくるので…本当母のいい操り人形ですね(苦笑)

 

時々『私の人生って、色んなことの順序がちぐはぐなんだよなぁ』とぼんやり思うことがあって

その理由がだんだんわかってきた気がします。