もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

譲り合う精神。元々ないのか、どこかで忘れたのか

災害が起きた時など、日本人の譲り合いの精神は海外からも称賛されるとは時々聞く話ですが

どうも、首を傾げることがあります。

 

私の利用するバス停ではお年寄りも多いのですが、ほぼ毎日と言ってもいいほど、お年寄りが平気で順番を抜かす光景を目にします。

バスが近付いて来ると先に並んでた人よりすーっと前に行って「ごめんね」とかも何も言わず、当たり前みたいな顔をして先に乗ります。

毎朝、同じ人がやるならわかるのですが、毎回同年代の違う人が高確率でやるのに驚きます。

何でも年代で一括りにするのは良くないですが、どう見ても「若い」と表現するような年齢の方ではなく「おじいちゃん・おばあちゃん」なのです。

『まさか、また勝手に先頭に行くのか?』と、ハラハラしながら見てたら『うわ~やっぱり抜かすんや』と、いう脳内ツッコミがほぼ毎日繰り広げられます。

 

レジや電車に並んでいても、あわよくば抜かしてやろうみたいにジリジリ詰め寄ってくる人も多いし

一体何なんだろう?とほんとに不思議で、思わずネットで調べてしまいました。

 

すると同じように思ってる人はやはり多く

単純に「思考能力の低下」とか「周りの状況を見ても判断できない」等、脳の衰えでしょ的な意見とともに

豊かな老後を暮らせると思ったらそうでもなくてギスギスしてるんでしょ

頑張ってきた俺たち私たちがいい思いして何が悪いねん的な意識もあるんでしょ

って言う予想もたくさんあって驚きました。

この仮定が合ってたとして

一番最後の意見がすごく母っぽくて、びっくりでした。

 

母も「私は、苦労してきたから」と、それを「娘に偉そうな態度を取っても許される理由」にして過ごしていたので

それをいかなる時も、ある種武器として振りかざしていました。

だから、少なからず横入りする人の中にはそういう気でやっている人もいるのかもしれません。

tari97.hatenablog.com

 

だけど、その2つを結びつけて「だから、これくらいして良い」という理由には、ならないと思うのです。

 

苦労してきた、大変な時代に生まれ育った

そこまでの主張は、わかります。

けれど「だから自分たちを優先しろ」は違う気がするのですが。

 

足が悪いので、腰が痛いので

それならわかるけど、それでも「無言で」「当たり前みたいな顔で」 " 順番を抜かしていい理由 " になるか?と問われればすごく疑問です。

 

前にも言いましたがどの世代にもその世代なりの苦労やしんどさがあります。

tari97.hatenablog.com

 

体力的な面だけで言えばそりゃ衰えはあると思いますが、そういう人に限ってシャキシャキ歩いてバスにお乗りです。席が空いてなければ到着までの数分、立ってもいられるようです。

脳が衰えている…でも、バスが何時頃に来て、どれに乗ったら着くかはわかるくらいではあるのですね?横入りする時だけ、脳が衰えるのかな。…って私、理屈っぽいですか?笑

 

平気で順番を抜かすとかは、どういう神経をしているのか、もはや理解すらできないですが

「何で遠慮せなアカンねん」

そんな気でもしやっていたとしたら、母と同類だなぁって思ってしまって仕方ないです。


そんな簡単なことも理解できないくらい、この時代の人に譲り合えない精神が植え付けられているとしたら、大変気の毒な話です。

 

ちなみに無言で抜かすタイプの他に、運転手や駅員に暴言を吐く人も多いです。

あれもみっともないですが、こっちは前出の「豊かな老後を暮らせると思ったらそうでもなくてギスギスしてる」派の方たちと思うようにしています。

バスの定期(無料で乗れるやつ)を自分がしっかり見せないから、運転手が「もう一度見せて」みたいなジャスチャーをしただけで怒鳴り散らしている人…

(私からしたら、無料やねんから、機嫌良く乗りーや!ですけど(笑))

 

そういう人とは絡みたくはないですが、身をもって「悪いお手本」を演じてくれているので、良かったと思うことにします。

 

そう言えば、前回書いた昔の職場の大嫌いだった「常務」もよく、コピー機の順番を待てずに今からまさにコピーを取ろうとする私を肩で押しのけてコピーを取っていました。

tari97.hatenablog.com

「ちょっと先にいい?」の一言もなくむしろ「邪魔!どけ!」と言わんばかりの勢いでねw

人を押しのけてまで達成するその一瞬、一瞬。それで幸せなら、いいですけど

『ああはなりたくないな』の代表です。