もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

お弁当を自慢せよ

母は「私がこんなことしてたら〇〇やと思われるかな」とか「私のこと、きっと噂してるわ」みたいな、え?自意識過剰すぎwwwみたいなことをすぐ言う、とは前も書きました。

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最近になってやっと『誰もそこまで母さんのこと話してないから』と(嫌味も込めて)返すことができるようになりましたが(それでも理解できないようですが)昔は母にそんなことを言うなんてめっそうもないので、母の喜びそうな返事を必死で考えていました。

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学生時代、今日のお弁当おいしかったという話をすると「友達に羨ましがられたかどうか」を、必ず聞かれました。これも自意識過剰ですよね。

 

私の中学は、なぜか昼食中は私語厳禁、机を移動させたりもダメ、お葬式みたいな雰囲気の中黙々と食べるというスタイルだったので(放送部の放送は流れていた)中学3年間は『お昼喋ったらあかんから』と、母の「友達に羨ましがられたかどうか」の圧からは逃れられていました(それでもしつこく聞かれたけど)

 

それでも、母を喜ばせるために『隣の席の〇〇くんは、おかずが茶色だらけだった(と言えば、母が喜ぶだろう)』というようなことを適当に言って、機嫌を取っていました。

 

高校に上がってからも、ほぼ毎日お弁当を持たせてくれましたが、いざみんなでお弁当を食べるようになっても「たりの家のお弁当すごいね」なんて言う友達別にいませんでした。

けれど母には「周りの子はどんなお弁当持って来てる?」「たりのお弁当、羨ましがられる?」と、ほぼ毎日のように聞かれました。

 

私はまだその頃自分の家がおかしいなんて思ってないし、どこのお母さんも『よその家のお弁当を気にして作るものなんだ』と本気で思っていたので、さりげなく友達のお弁当をのぞき見しては自分のお弁当より劣っていそうな部分を必死に考えて、母に報告しなきゃと思っていました。

実際には友達が「たりのお弁当豪華」とか「たりのお母さんすごい」なんて誰も言わないので、まるで本当に友達が言っていたかのように母には話していましたが、大体嘘か話を盛っていただけです。

 

これまで何度も書いてきたように、母は自分が料理上手であることを自分でものすごく高く評価していたので、お弁当にも確かに手抜きはしていませんでした(実際は最低限の食事を与えることは親として当然の義務だし、母が料理上手か?と大人になった今考えたら疑問に思う点もかなりありますが)

 

確かに、お弁当は私のつまらない学校生活の中では楽しみのひとつでしたが、お弁当の時間をなくしてでも『早く帰りたい』と思っていたくらいなので、別になけりゃないで良いという程度でしたが、母には『母さんのお弁当食べるの、毎日死ぬほど楽しみ!』と、かなり大げさに言っていました。

 

ただ、体調が悪い時とか食べられない時だってあります。人間ですから。

そういうことがあっても絶対に母の機嫌が悪くなるから、見つからないように紙や袋に包んで捨てたこともあります。

最初の頃は正直に食べられなかったことを申告していましたが、せっかく作ったのに!と怒り出す方が面倒だなと学習したためです。

 

そんなこともあって、私のお弁当箱はどんどん小さくなり、大きいお弁当箱にたくさん詰めたがる母と何度も喧嘩になりました。自分の力を誇示できる「お弁当作り」を制限されるのが嫌だったのでしょう。

 

一度だけ、お弁当の茄子の煮物が口に入れた瞬間舌を刺すような感覚があり、ちょっと酸っぱかったので多分傷んでいたのだと思います(すぐに口から出して、家に帰って捨てました)

その時はさすがに『今日の茄子、多分傷んでたよ。口に入れた瞬間舌刺したから』と言うと「捨てたん?」と聞かれて『うん、お腹壊したら嫌やから残して帰ってきた』と言うと「うそやん。ほんまに?そんなこと、あるはずないけど」で、また延々私を疑うような、私がイチャモンをつけたみたいに扱われました。

 

私が元々好き嫌いの多い子で、うまいこと言って茄子も残したとかならわかるけど、むしろ茄子大好きだし『残念ながら、やむなく捨てた』というニュアンスで話しているのに。

普通まずは「ごめん」じゃないか?

こういうことが重なり、きっと「母と食」とが密接に関係していて、時折食べることにストレスを感じる原因になったのだろうと思います。

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そもそも今考えると、母のお弁当作りの糧となっていたのは、たりがおいしいと言って喜んでくれたらいいなと「私を想う純粋な気持ち」と、周りの子にいいなと羨ましがられて、良いお母さんだねと思われる「母の自己満足のため」とで構成されていたのだなと思います。

私が引っかかっているのはその比重が、どちらがどれくらいだったのか…ということ。

味がおいしかったことは事実なので、あくまでも「おいしいお弁当を提供してくれた」事実にのみ、感謝はしていますが。

 

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