もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

信用されていないことに関して

前回、母の過剰な心配については「娘を信じるだけの心の余裕がなかった(小さい人間だった)」ということを書きましたが

tari97.hatenablog.com

それについて他にも思ったことがあったので書きます。

 

昔から母は何においても自分が納得するまで詳しい説明を求めたり、こちらが答えるまで答えたくないこともしつこく聞いたりしてきた割に、他の毒親だったら厳しく禁止しそうなことも全くスルーすることが時々ありました。

 

昔、チケットの転売サイトを利用していたことがあって、高額な取引こそしないものの、利用には本人確認が必要なので時々そのサイトからの封書が届いていました。

 

当時、同じアイドル好きの知り合いと話していた時に、チケットを探していると言うので『そのサイト使えば?』と言うと「親がうるさいから使えないんです(あやしそうな封書で本人確認の書類が届くので、変なことにお金使ってんじゃないの!と怒られる)」との回答で、確かにその子は私より7~8歳年下だったし『そんなこともあるか』と聞き流していたのですが、そう言えば昔から母はある程度は私宛ての電話(家電の)や郵便物にも目を光らせていた割に、問い正したり勝手に開封したりはしませんでした。

その知り合いのことは母も知っていたので『〇〇さんの家は、お母さんがうるさく言うらしいけど、母さんはそういうの何で問い正したりせんかったん?(チケットサイトの封書について、なぜ問いたださなかったのか)』と聞いてみたことがあります。

 

あの異常な心配性の母のことです。

私が何かおかしなことをしてるんじゃないか?とか、母は絶対に言うと思ったからです。

すると「お金に絡むことでアンタがおかしなことしたりはせーへんって、母さん信じてるもん」ですって。

 

それでも、それとは裏腹に『そんなこと普通心配するか?』とか『もう私〇歳やで?』みたいな心配を急にし出すことも多々あったので、そのちぐはぐな感じにずっと違和感がありました。

 

私宛に届く封書は当時ほぼアイドル関係でしたが、私が借金もせず自分の稼ぎで何とかしていたのは母も同じ屋根の下で見ていたし、母に『お金貸して』とか言ったこともなければ、金銭トラブルになったりもしてないということは、高額のえげつない運用はしていないことを母も分かっていたのだろうと考えます(実際、していませんでした)

 

おそらく私程度が動かすお金は、異常な守銭奴の母の概念からしたら「一桁少ない」程度のものだったので(実際「たりのお金の話って母さんが思ってるより一桁少ないからな」と言われたこともあります)

もし何かあったとしても大したことはない。たりが動かす程度のお金で解決できるなら何とかなる。という部分においては、母は相当な自信をもっており、特に心配にならなかったのかも知れません。

 

その割に、私という存在(「大切な娘のたりだから」ではなく、1人で何もできない母が都合よく動かすことのできる存在)がいなくなる(家を出る)とか、誰かのものになる(結婚や同棲)とか、そういうことには異常に執着し、絶対に阻止しようとしていたので『そんなことは根掘り葉掘り問いただすんだ?(金銭面ではあんなに放任なのに?)』という疑問につながったのです。

 

当時『ちょっと遊びに行ってくる』と言うと、当時仲良かった男の子の名前と車種をしつこく聞かれ、嫌々答えると、後日母の字で「ユウタ・クラウン」などと、私の答えた男の子の名前と車種を走り書きしたメモが見つかったり(私が20代前半の頃。メモを見つけた時、ぞっとしました)

アイドル関係の遠征と再三言っているのに「ほんまに女と行くんか?」と、問い正してきたり

tari97.hatenablog.com

とにかく、その年齢の娘に対してそれ聞く?というのと、ここは気にしないのか?の基準がちぐはぐだったのです。

 

その疑問が、最近になりやっと解けた気がします。

 

ちなみに、「お金に絡むことでアンタがおかしなことしたりはせーへんって、母さん信じてるもん」と言われたとき、当時既に母との付き合いに疲れていた頃だったから『へ?』と拍子抜けしましたが、ずっと信用されていないのだろうなという思いを抱いていた私は『そんなふうに思って貰えてたんだ(信用してくれていたのだ)』と嬉しくなったことを覚えています。

 

思えばこういうことの繰り返しで、何度も母には期待をしては裏切られた気分になる、の繰り返しをしていたように思います(DVのパートナーを何度殴られてもかばうのと似た心理かもしれない)

 

ある程度のところで『どんなに期待をしても、もうだめだろうな』と、諦めがついたのはそれよりももっとずっと後のことでした。

 

もっと早く、そのことに気がつき、見切りをつけておけば…と思う今日この頃です。

 

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