時々、たまたまテレビで見たCMとかが『うちなら、あり得ないな』とか思うようなネタだと、ずっともやもやするのが嫌なんですけど、同じような方いませんか?
多分、CMをそんな風に見ること自体が毒親育ちだからかなぁって思うんですけど。
最近見た新しいものでは、ア〇サダイレクトの岡田将生さんと男の子が天体観測に行くCM。
男の子が振り返った瞬間に持っていた天体望遠鏡で車にキズをつけてしまいます。
とっさに「ごめんなさい」と謝る男の子に「大丈夫、気にすんな」と優しく声をかける兄役(いとこの兄かな?)の岡田将生さん。
うちではこんなことしようものなら、きっとその後の予定なんて中止同然。
また、烈火のごとく母が怒り狂い、最悪な雰囲気で家に帰ってくる、というのがオチです。
あとは結構前になるのですが、親子(お母さんと男の子)が一緒にフ〇ーチェを作るCM。
男の子が計量カップに牛乳を注ぐのだけれど、勢いよく出た牛乳がテーブルにこぼれます。
このCMについては「男の子が失敗しているのを母親が笑い飛ばしてて不快」という意見もあったようですが、私には「バカにして笑いとばす」感じには、見えませんでした。
それに、笑われている方がまだましかも知れません。
もしこんなことをうちでやろうものなら「ほ~ら、やった!」(バカにするのと、キレるのと半々みたいな言い方)と鬼の首を取ったように母に言われ
「よく手元を見てないからや」「ぼーっとしとるからや」等、失敗の原因まで勝手に決めつけられて、罵倒されます。
もちろん、よそ見してたとか、こっちにも非があるならまだしも
大の大人でも、気をつけていたってこぼすことだってあります。
けれど母は、絶対に「ついうっかり」を、許さない人でした。4~5歳の幼い子ども相手にでも、です。
そんななので、昔は精神を病むほど、失敗が怖かったし、そのせいで自分が働くなんて絶対にできない!社会に出るのが怖い!と、引きこもりみたいな生活をしてしまったり
少なからず、私に悪い影響を与えたと思っています。
自分の失敗が「ごめんなさい」で済むんだ(と言うか、普通、周りで起こることなんてほぼ「ごめんなさい」で済むんだ)と気がついたのは、ずいぶんと大人になってからでした。
母にこういうふうに言われたことは、大人になった今でも心に深く残っていて
姉は『大人になって、多すぎるやろってくらい、マヨネーズを出してやるねん』と、言っていました。
これは昔、ちょっとマヨネーズやケチャップを出し過ぎてしまったら、また母に「出し過ぎや!」「もったいない!」と、延々言われたことがトラウマになっているようです。
母はどんな些細なことでも、失敗すると「この世の終わり」みたいに、怒って罵っていました。
何でそんなに怒っていたのだろう?とずっと不思議でしたが、母のあの小さい小さい世界の中では、飲み物をこぼすことも、マヨネーズを出し過ぎることも「この世の終わり」に等しかったのでしょう。
それくらい、キャパの少ない、小さい人間だったのです。
よく母は私たちが何か失敗する度に、偉そうに「覆水盆に返らずや!」って言ってたっけな。
そうですね。
そしたら、娘に嫌われたことも「覆水盆に返らず」ですね。
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