もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

まずは自分で承認してみる

以前に、母は承認欲求モンスターだという記事を書きましたが

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では、私自身についてはどうなのか?という事を考えてみました。

 

私自身も、自己肯定感も、自尊心も低い方であるとは思いますし

親からは貶されてばかりで、ほめられた記憶があまりないので

昔から『認めてほしい』という思いはかなりあったと思います。

過去形なのは、最近だいぶマシになってきたように思っているからです。

 

前に副業として勤めていた職場では、お互いギスギスしたところがなく、私が何気なくやることにも「ありがと~」とか「助かっているよ」という言葉をかけてもらって

こんなに優しい人がいる職場なんてあるんだと驚いたほどです。

そのおかげで、わりとそれ以前の職場と比べて、他人の顔色をうかがって、オドオド仕事をする事が少なかったです。

 

そこから、この自尊心が前より高くなった状態を少しでも保ちたくて

本当にあほみたいですが、自分で自分をほめる習慣をつけるようにしました。

うたた寝せずにお風呂入れたね』『食器洗えたね』『部屋の片付けできたね』

くだらないことだけれど、少なくとも何年か前の自分のように『自分はだめな人間だ』と貶しながら生きるよりかはいいと思っています。

私は親からこういった言葉をかけられることが、少なすぎたのだと思います。

だから、今自分でそれをやっています(笑)

 

そしてもうひとつ、承認欲求の満たされない人は、これを他人にやらせようとするから、話がおかしくなるのでは?と思った訳です。

 

母はもう言わなくてもおわかりかと思いますが

かつての元親友もそうだったのかも?と最近気が付きました。

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私生活もしっかりしていたし、頭も良い女性でしたが、彼女もまたある家庭環境から自尊心が異様に低く

元々、自分の欲を満たす手段はわかっており、内容は割愛しますが結婚前はうまく発散している印象を受けていました。

けれど、結婚をしてから、おかしい言動が増えて、ものすごく付き合いづらくなって

(多分、元々やっていた発散をしなくなったのと結婚して家庭を持ったことでしたくてもうまくできなくなってしまったのだと思われます)

彼女を冷静に観察すると夫に「ほめてほしい」「すごいと言ってほしい」という気持ちだけで結婚生活を送っているように見受けられました。

 

しかし、旦那さんが良く言えば寡黙でクールな方でしたので「いつもありがとうね」とか、そういう類のことはおそらく一切言わない人で

きっと彼女にとって「自分が尽くすこと」と「相手からの感謝や存在を認められたと感じられる声掛け・表現」のバランスが全く釣り合わなかったのだと思います。

 

すると今度は、その役目(ほめたり、すごいと言わせる)を私にさせようとしているように感じて、思い通りの返しがこないと今度は、変なとこで張り合ってきたり、マウントを取るような、とにかく不可解なことを多々してきました。

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私自身も、彼女のことは昔から大好きだったし、尊敬もしていたので

すごいと思うところは素直に『すごいね』と言葉にはしていましたが

そのハードルだけがどんどん上がって行く感じで

思い通りの言葉がないと癇癪を起こし、暴言を吐くので

多分彼女の精神は、私が思うより相当病んでいるなという気がして、離れることを決意しました。

 

正直、この時の心境は母と『距離を置こう』ではなく『逃げないとまずい』と感じた時の感情に似ていました。ある種の危機感と言うか。

もはや、私が単なる友達としてケアできる許容量を超えていました。

 

毒親に育てられたり、家庭環境が複雑だった方にとって、自尊心を高く持つというのはものすごくハードルの高いことです。

それを、高く持っているように感じられるように、周りにもそう見せるように、皆、様々なことをやるのだと思います。

高級品を身につける、お金をたくさん稼ぐ、異性にちやほやされる、異性に貢ぐ、何かに依存する…等。

それで、何とか承認欲求を満たし(た気分になって)過ごしていくのもまた、ひとつの選択ですので『やめた方が良いよ』とは、私は言うつもりはありません。

 

ただ、対「人」に、自分の承認欲求を満たそうとさせるのは、オススメしません。

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先ほど書いた「異性にちやほやされる、異性に貢ぐ」だって、対「人」じゃんと思うと思いますが

そういうのはあくまでも「心を通わせない」という意味合いですから

ようは、ホストやキャバ嬢に貢ぐとか、パパ活だとか、一般的には「先のないもの」「ビジネスライクなもの」というイメージです。

その行動に「未来はないけどね」というドライな気持ちで、いわば「契約」のように

できるのなら『やめときなさい』と言うつもりはない、という意味です。

極端な話、夫をATMだと割り切って暮らせるとか、そういう人も同じ。

 

ですが、お互い、心を通わせて生きていきたいのならば

自分が愛をもって、愛されて生きて行きたいという選択をしたのならば

まずは自分で自分を好きになる、まずは自分で自分を認めてあげられることが、一番大切だと思う訳です。

それを相手にさせようとするために関係を築くことは自分のことしか考えていない傲慢な毒親と一緒です。

 

多分この記事を読んで「何が自分で自分を好きになるだよ、バカみたい」と思う方もいると思います。

私もかつてそうだったので、わかります。

ですので、わかるタイミングの方だけ、わかって頂けたらそれで十分です。

 

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