年末年始などに居酒屋や飲食店の前を通ると、飲み会終わりの会社員たちが騒ぎながらたむろしているところに、時々遭遇します。
私もかつては『きっとこれが本来あるべき姿なのだ』と思い、職場のイベントにも積極的に参加し「年相応の普通の社会人」を演じていました。
母と同じ職場にいた時も「仲良しの母娘」と思われるよう(母の喜ぶ娘像であるよう)
行きたくもない社員旅行などにもほぼ全て参加していました(今思い出すと、反吐が出そう🥵)
自分の思う「年相応の普通の社会人」で居ることで自分を守っていたつもりでしたが
逆にそれが一番の重荷になっていたようで、私の心はついに悲鳴をあげ、仕事に行けなくなって数ヵ月何もできない日が続きました。
初めて、心療内科にもかかりました。
私は別に仕事が嫌いな訳ではなく、とにかく1日働くと精神的にどっと疲れてしまうのが長年の悩みで、HSPが原因の一つだったのかなとわかってきたことは前回書きました。
かつては毒母の影響もあってこういうのを「甘え」だと思っていましたが
よくよく自分の人生を振り返ると、家ではあれだけ母の顔色をうかがい、ビクビク暮らし満身創痍で生きてきたので、その疲労感が出て生きづらさが表面化してもおかしいことではないよなと今になっては思います。
こんなふうに周りが難なくこなしていること、むしろ皆が楽しんでいることが異様に重荷だったり、しんどく感じる方も多いのではないでしょうか。
またそういう自分を責めたり、ダメな人間だと思う辛さも痛いほどわかります。
私はこういうことが「働く」という部分でかなりのウエイトを占めているなと感じたので、少しでも軽減させるべく、派遣で週あたり4日は超えない働き方を選択しています。
もし、今悩んでいるけど、働き方を見直す一歩が踏み出せない方がいたら「こういう働き方もある」ということで、一応記しておきます。
けして、非正規雇用を推奨する訳ではないことをご了承くださいね。
一線を引くことで自分を守ることができる
私は根が真面目すぎて(悪く言えば頭がかたい)直接雇用されると必要以上に責任を感じ、頑張りすぎてしまいます。
『これ以上、私がやらないといけない仕事か?』と、深みにはまりそうになった時に
『そこまで背負う必要はないのでは』と気付ける材料になります。
「派遣」といういい意味での一線を引いて、精神的なのめり込みを防いでいるといったところ。
けして無責任に手を抜く・仕事を放棄するという意味ではありません。
あとは派遣の場合、社内の集まりにそもそも誘われないことが多いです。
社風によりますが、参加したくても別途料金が徴収されたり、色々。
正社員で働いていた時「派遣さんをのけ者みたいに扱うなんて!」と言う人もいたけど
その代わり免除される業務や活動もたくさんあったので私はそれが羨ましくて仕方ありませんでした。
基本的に就業時間外に職場の人と顔を合わせたくないので
(仲良くなりたい人とは個人的にお近付きになれるよう努力します)
もしイベントの参加を断るにしても『感じ悪いかな』とか『何て断ろうかな』等
いちいち悩まなくて済むのもすごく楽です(HSPあるあるですね)
何かあればまず派遣元へ相談することができる
人にどう思われるか?を異様に気にする性分の私は、上司になかなか本音を言えずに
我慢して、最後に糸が切れてしまい、退職したことが度々あります。
この「何かあれば派遣元の担当に言えばよい」というワンクッションは、大変心強いです。
契約期間内はせめて頑張ってみようという指標がある
何故か同じ職場に通い続けていると『これ、あとどれくらい続くんだろう』と急に気が遠くなる感じに襲われて、ゾッとする時が度々あります(これが目下の悩みなのですが、同じような方いませんか?)
こういう時『次の契約更新日までとりあえず頑張ってみよう』と、目標が見えます。
『嫌ならそこで契約満了にしてもらったらいいや』と、ラクに考えられるきっかけになります。
職を失うのは嫌なので、契約更新して貰えたら毎度胸をなで下ろすくせに、滑稽です(笑)
今の働き方を確立するまで、色々な葛藤があったし、試行錯誤しました。
もちろん、一長一短あります。派遣切りにも遭いました。
お金にも、余裕はありません。
けれど「フルタイムで働かなければ」「正社員でいなければ」という固定観念で自分が壊れた頃よりかは、だいぶ精神的に健康に生きられています。
冒頭に書いたような飲み会とかに参加しなくなって、もう結構経ちます。
そういう集まりを楽しいなんて感じたことはほぼ一度もなかったし参加しなければならないしがらみから抜け出した今、心底ホッとしているものの『私はあの一員になれなかった』という、コンプレックスに似た虚しい気持ちになる時もあります。
もう少し、家での環境が違っていたら、私もこんな事で悩まない人間になれていたのかな。
雇用形態に関係なく、社風についてもまた書けたらと思います。
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