「さくらの親子丼」というドラマ、開始当初から見ています。
どちらかと言うと、暴力やネグレクトを受けた子どもたちの話が多く、家庭環境が『うわーうちとそっくり』となる部分はそんなにないので、あまり気持ちも沈むこともなく見られるのですが
最新話では、さくらがぎっくり腰になって、夕飯を作れなくなってしまいます。
するとハチドリの家の子たちが「晩メシ抜きかよ~」「明日の朝メシも!?」と騒ぎ始めます。
さくらが「あんたたち、さっきからご飯の心配ばかり!私の心配は?」と言ったシーンでまたあることを思い出しました。
元々、母は健康体なので寝込むことなどほぼありませんでしたが、時々熱が出たり怪我をした時に私や姉が『ご飯どうしよ…』と言うと「アンタら、ご飯の心配が先か!」と本気でキレて怒鳴られることがありました。
もちろん、ドラマではさくらは本気でキレたりしていませんよ(笑)
けれど、今思えばうまい声掛けなんてできなくて当然なんですよね。
だって、私はあの家でしんどい人やつらい人には「大丈夫?」という声掛けをするものだ、ということを学んでないんですから。
それに口を開けばご飯か金の話しかしてないくせに、その母が具合が悪いとなれば食に直結するのも、今思えば当たり前やろって話で。
しかも、私たちの『ご飯どうしよ』は、さっきのドラマみたいに『ご飯ないやん!どうしてくれるねん!』って意味で言ってる訳ではなくて
『作れないほど辛いのなら、父さんに何か頼む?ご飯だけは炊く?母さんの食べられそうなものはある?あったらそれも買って来ようか?etc…』という、至極前向きな『今からどうしようか?』『できることなら、やるよ』という、建設的なニュアンスで言ったつもりでした。
黙ってたら黙ってたで「どうすんのか、アンタらで考え!」と言われるし、矢継ぎ早に言うとまたそれはそれで「ちょっと待って!考えるから!」とキレるんですよね。
母っていつもこう。
人のペースはガン無視で、お尻を叩いてくるくせにね。
必死で考えて考えて出した一言が『ご飯どうしよ…』だっただけなんです。子どもの言うことですよ。
いつも半分脅しみたいに「ご飯がご飯が」言っておいて、いざ人がご飯の心配したら「私は飯炊き要員か!」みたいに解釈して勝手にキレるとか、意味不明です。
散々わざと谷間を見せるような服着ておいていざ「胸大きいね」って言われたら「そういう目で見るな!」と言われるくらいの理不尽さありますよね。
それで、どうするか?とか真面目に話しててもいちいち合間合間に「っはーーーーっ」とか、しんどいアピールを大げさにするし。
(本当にしんどかったらそんなパフォーマンスすらできません)
だから私は母が体調を崩すのがものすごく嫌でした。
普段から慎重に慎重に言葉選びをして、それでも爆発されるのに、いつもより余計に神経をすり減らしてご機嫌取りをして言葉を選ばないといけないし。
子どもは純粋で優しいから『大丈夫?』と声の掛けられなかった自分、いけなかったなぁと本気で思って凹みましたしね。
わざわざ「お母さんおらんと、なーんにも出来へんもんなぁ」とか、嫌味を言われることもあるし。
いやいや、キッチンは自分の聖域!立ち入るな!と言わんばかりに家族の使用を許可しなかったのどこのどなたですか。
別に田舎と言えど車を走らせればスーパーやコンビニ、テイクアウトの飲食店もあったし、インスタントの買い置きもあったし
今思えばたかだか1食2食作れないだけで何をあそこまで大げさに騒ぐ必要があったのかな?って感じですけどね。
あれも今思えばイレギュラーに弱いから、パニックになっていたんでしょうけど家族に当たるなって話。
母は根性論大好きな昭和脳な上、生まれつき健康体なのもあり、余計しんどい人の気持ちを汲めなかったようですが、そういう育て方で子どもが受けた影響は結構重大だと思っています。
そして再三言いますけど、そんな母に今さら優しくしてあげようなんて思える訳ないです。
スターありがとうございます。
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