私は、とにかく昔から「第一印象、怖そう」とか、全然怒ってもいないのに「怒ってる?」とかよく言われました。
学生時代、卒業の時に書いてもらうサイン帳の「私の第一印象は?」というお題には、ほとんど「怖い」「怒ってそう」と書かれていました。
例えば、菜々緒さんのような「美人過ぎて近寄りがたい」ようなイメージなら「怖い」もある種わかる気もしますが(お芝居でもそういう役柄が多いですね)私は見た目、別に全くそんなんでもないのですが。
多分、私はよっぽど気難しい表情をしていたのでしょう。
歳を取るのは悪いことばかりではないけど、若い頃は悩んだことなかったのに…みたいなこともたくさん出てきて、まぁあの毒母と暮らさなくなって、原因不明だった小さな体の不調はかなりなくなりましたが
時々電車の窓に映る疲れ切った自分の顔に『どこのおばさんや?』とびっくりすることもあります。
日焼けだけには昔から気をつけていますが(モラ気質の元親友ともこの件で昔ひと悶着ありました)
あまり高い基礎化粧品を買う余裕もないし、ある程度は仕方のないことだとは思うのですが、最近眉間のシワがすごく気になるようになりました。
年齢の割にはほうれい線や目尻のシワは深くはないと思うのですが、眉頭の内側の縦線が深く感じるのです。
この間職場の人が休憩中の私を社外で見かけたようで「たりさん、さっき見かけましたよ。たりさんって何て言うか…クールですね」と言われてしまいました。
今はマスクをしているので余計表情がわかりづらい&外なので単純に陽が眩しいというのもあると思いますけど…多分しかめっ面になっているのでしょうね。
「クール」なんてオブラートに包んでくれていますが、本音は「怖い」だったのでは(笑)
幼い頃から、はしゃいでも泣いても怒っても、母の機嫌次第で「騒ぐな」とか「やかましい」とよく怒られました。別に姉ともども、度を超してはしゃいだり泣いたりするような子でもありませんでしたが。
私は高校生の時に自宅で倒れたことがありましたが
それ以降、テレビを見てて笑ったり、少しでも大きな声を出そうものなら「びっくりさせるな」と、母にキレられるようにもなりました。
確かに「たりがまた倒れるかも?」の心配もあったのでしょうが、根っこの部分が「たりが辛い思いするのかわいそうやから」ではなく「また救急車呼んだり、面倒なことになって自分が煩わしい思いしたくないから」なんですよね、母の場合。
あくまでも「自分がどう思うか」なんです。
母はよく、自分の機嫌のいい時は「こっち来てみんなでテレビ見ようよ♪」とか、楽しさの共有を無理やりさせようとしてきました。
母の好きなテレビ番組は私はあまり好きでもなかったし、部屋で1人でゆっくり寛いだり他にやりたいことがあったけど、母の機嫌を損ねたくないというだけで嫌々付き合っていました。
今でも、たまたま合わせたチャンネルで、当時母と嫌々見ていたテレビ番組がやっていたら胸糞悪くなりすぐに消します。
『そんなに嫌々付き合ってたんだな(母の機嫌を保つために)』と気がついたのもほんの最近の話。
そんな風に神経を張りつめて、母の顔色だけをうかがい暮らすうちに自分の言いたいことを言葉にする方法も忘れてしまって
自分が本当はどう思っているのか?嫌なのか、そうでもないのか?そんな感情すらわからなくなって、けして怒っている訳でも、機嫌が悪いでもないのに「怒ってる?」と言われるような表情になったのも、ただ「母に怒られない、ノーマルな表情」が、そういう表情なだけだったのだと思います。
20代になって、だんだんと母といる時間がストレスになり昔よりもずっとずっと笑顔が減った自覚もありました。そうなる前にもっと早く離れるべきでした。
そのくせ、母は口を開けば言っていました。
「アンタは笑顔がない」「愛想がない子や」「もっと笑いなさい」
散々人から生気を奪った張本人がこれ言うんですもんね。
まぁ、家を出てからは確実に笑顔は増えましたけどね。
それでもまだまだ染み付いていて、無意識でやっている(であろう)気難しい「しかめっ面」やめていきたいです。
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