もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

15歳の自分へ

1年前にも19歳の頃の自分の気持ちをじっくり思い出しましたが、最近もう少し前のことを思い出しました。

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中学の時、美術部に所属していて、中3の卒業が近付いたある日顧問の先生が「部誌を作ろう」と言い出しました。

確か「10年後の自分へ」という一言と10年後の理想の自分の姿を絵で表現したと思います。

うろ覚えなのは、何でも大事に取っておく割にその冊子だけが結構早い段階から手元から消えてしまって確認ができないのです。

 

悩んだ挙句、私はスーツを着て長い髪をなびかせ背筋を伸ばして歩いている「キャリアウーマン」になった25歳の自分の絵を描きました。

それは今でもしっかりと覚えています。

それを最近、仕事帰りになぜか度々思い出していました。

 

キャリアウーマンになんて1ミリもかすっていない今の自分。

当時の自分に申し訳なくて、時々昔の自分に『こんな大人になってごめん』と謝ります。

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けれど、最近さらに思い出したのは、私は別に「働くひと」に憧れていたんじゃなく、仕事終わりに1人で家で好きなことをして寛ぐことに憧れていたんだな、と。

 

ドラマとかでよくある、1人暮らしの女性のリラックスしながら部屋で過ごす描写が学生の頃羨ましくて仕方ありませんでした。

 

実家でも自分の部屋はありましたが、毒母は基本ノックもせずに入って来るし、電話をしていても平気で「いつまで喋っとんや」とか、うたた寝していても「寝とんか」とか…成人してからもずっと言われてて、プライバシーなんてあってないようなものでした。

お気に入りの音楽を自室でリピートしてても「同じ曲何回聴くんや」と怒ってきたり(別に爆音で聴いている訳でもなく、たまたま母が近くで何かしていただけ)、かと言ってイヤホンを着けると母に呼ばれた時に声が聞こえないのでご法度だったし…

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ドアに鍵を付けようかとも思いましたが、どうせそんなことしてもキレられるのがオチ。

そういうことが明確に『もう嫌。限界』と感じたのが20歳を過ぎてからなだけで、毒母のそういう言動は幼い時から相当ストレスだったのでしょう。

 

25歳と言えば結婚をしていてもおかしくない年齢だけど、私はこっちの方がいいなぁと「1人暮らし=独身で仕事をしている」と考え、中3の私はその絵を描いたのです。

それをふっとこの間思い出して『そうだ、ならば私、叶ってるやん』と。

 

食事は適当でいい。時にはコンビニ弁当やお惣菜でも、むしろそれも憧れだったし(少なくとも母を見ていくら手の込んだものでも不機嫌になって作るくらいならやらないでおこうと思っていました)あとはドラマや映画を見たり、友達や彼氏と電話をしたり、スイーツを食べたり、ストレッチしたり…そういうのが憧れでした。

正しくはそういうことを誰にも邪魔されずにやるのが憧れだったということ。

 

今も食事はそこそこ、人に言えないくらいしょーもないもの食べてる時もあるけど、夕食を終えてソファに寝転ぶ瞬間が1日でいちばん幸せ。

その後うたた寝することもしばしば…

誰にも何も言われずに寛げるって最高!!

毎日噛み締めています。

 

家とは本来寛ぐ場所。

ですが、母は娘が自分よりラクをするとか寛ぐということをやたらと嫌いましたから、母の気分次第でテレビ消せ!とか二階に行け!とかいつまで携帯見とんや!とかいい歳になってからもよく言われました。

 

少しうたた寝しても怒られます。

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母だってすぐうたた寝するんですよ。テレビもつけっぱなしで。

だからテレビを消したら「見てるねん!勝手に消さんといて!」と怒ります。

そう言えば実家に居る時、母がソファでうたた寝している姿に異様に腹が立って、私もよく母を起こしていました。

多分気持ち的に仕返ししてたんでしょうね。

何で私はダメで母さんはOKやねん。いつも思ってました。

姉に『母さんだってうたた寝してるやんな』と言っているのをたまたま母に聞かれ「文句あるんやったら姉ちゃんに言わんと、直接言わんかい!」とキレられたこともあります。

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まぁ母は自分はお殿様、子どもは家来くらいに思ってますから。

とにかく、家で繰り広げられるそういうやり取りが通常の親の何倍も言い方とかニュアンスが不愉快でストレスだったんだと思います。

 

思い出したはいいけど、また憧れの対象が働くことじゃなく、それに伴う1人暮らしと寛ぎの時間…なんて…

 

まぁでも、15歳の自分へ

憧れの食後のリラックスタイム、誰にも邪魔されずにできています。

1つ夢は叶っています。

部誌に描いた年齢からは10年くらい、遅れたけど。

 

コメント、スターありがとうございます🙏

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