前に母は「移り行く家族のかたち」に対応できない未熟さがあったことを書きました。
柔軟性のなさが娘たちに嫌われた所以であり「家族が歳を取って、役割や立場が変わる」ことにいつまでも抗い続けていた、ということで、言い換えてみれば受け入れる勇気がなかったのです。
前にも書いた、お金のことを説教してくる友人。
ここでは「マルさん」と記します。付き合いは20年以上。
今は遠い県外に住んでいて、月に1回数日滞在する時にはできるだけ時間を合わせて食事に行ったりしていました。
早くから社会に出ていたマルさんは私とは歳は離れているものの、仲間内でもそう歳の変わらない人も多かったですが遊びに行ったり食事をしても必ずお金を出してくれていました。
お金やモノで自分の威厳を保つタイプなのはわかっていたけど『お金持ってるから』付き合ってきた訳ではありません。
人柄とかお話が楽しいから、純粋に会えるのを楽しみにしていました。
けれど、コロナのせいで前のように簡単に「今マルさん来てるからご飯行こうか」という訳にもいかなくなったのです。
日曜の夜遅くはマルさんが空いている確率が高いので、21時頃からファミレスに行くというのも多かったですが、コロナで早々に店が閉まる時期が続き、21時頃にマルさんの予定が空いたところで行く所がない状況になっていました。
コロナ後は店探しに四苦八苦していたのでマルさんもわかっているはずなんですが、先日もいつものように「日曜夕方に行ける」「時間がわかれば連絡する」とだけ言ったきり、日曜の18時になっても19時になっても連絡は来ません。
「時間がわかれば連絡する」と言いますけど、連絡が来るのはいつも到着15分前。
コロナ前はそれで全然よかったですが(店は深夜まで開いてたので)今はそれをされても私が夕食をとるタイミングを逃す可能性が出てくる訳で。
19時ならばギリギリ外でご飯は食べられるかも。20時以降なら確実にアウト。コロナ後は20時を境にこういうことが起こるのです。
(ちなみにマルさんは自分だけ先に食事を済ませてくることが多い)
19時あたりから「たりは夜ご飯どうするんやろ」とは、ちょっとは気にならない?って思うのですが。
確かに、マルさんは昔からこんな感じでした。
けれど、昔はみんな家庭もなくてまだ学生の者もいて単純に暇だったからマルさんの一言でノリで「おー!行こう行こう!」ってなる雰囲気も確かにありました。
正直最近は昔ほど皆が「マルさん、マルさん」言わなくなったのも事実。
嫌いになったとか、そんなんじゃないんです。
それぞれ家庭なり仕事なりがあるので、当たり前ですね。
そういうことをマルさんはイマイチ理解できていないんじゃないかな…と。
一声掛ければ皆が予定合わせるやろみたいな傲りがあるんじゃない?って思わずにいられないんですよね。
確かに私には旦那や子どももいません。21時まで空腹のまま待って、呼ばれたら行く!も全然OK。
でも今はコロナで状況が違う。
そのくらいは、もうちょい気を遣うべきでは?と思います。
19時半頃に1回連絡してみましたがいつものように連絡のないまま。
やっぱり、私のご飯食べるタイミングは、気にならないんやな…😅
断るつもりで食事も済ませ、片付けていると案の定21時前に今から行くと。
正直に『コロナ前とは訳が違うから時間わかった時点で連絡くれないと…ご飯食べるタイミングもわからへんやん。ちょうど今からご飯やから(←嘘ですが)今日は無理』と断りました。
私がご飯もそっちのけでマルさんからのお誘い最優先で待ってるとでも思ってるのかな(笑)
正直、昔マルさんに感じた魅力は、感じなくなっています。
でも、やっぱり私はこういう気持ちに蓋をしたがる癖があるな…と。
こちらの都合は考慮してもらえてないのに心のどこかで『マルさんにそんなこと思うなんて』と蓋をさせようとする自分がいます。
『母を(又は親友Mを)悪く言うなんて』と感じた時の気持ちに似てます。
「みんなも大人になって、家庭や仕事もあり昔のようにノリで行動はできないんだな」と「変わり行く友達との関係性」に気を回せないとか
20年前は学生だった私もいいおばさんになったんだから「いち大人として相手に気遣いをする」ということをいつまでもできないマルさんは、冒頭に書いた母と同じく「未熟さ」を感じざるを得ません。
そう思うことは悪いことじゃないし、それに気付けた自分は成長したのだと思いたいです。
スターありがとうございます。