もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

あさイチの毒親特集を見て②

先日放送された、あさイチ毒親特集の感想の続きです。

tari97.hatenablog.com

 

視聴者からのメールでは、妻の子どもへの当たりが強い(毒親ではないか?)と感じている夫からのものが紹介されていました。

子どもがつらく当たられているのを傍観してるだけではいけない気がするが、何と声をかけても良いかわからないという質問。

 

信田さんははっきりと「放っておくのは無責任」と言われていました。

確かにね…それはそうなんですけど…ほんまにややこしい毒親の場合家では「触らぬ神に祟りなし」な扱いを受けているでしょうから…(うちは触らなくてもあの荒れようでしたけど)

 

確かに父は私たちをめちゃくちゃ可愛がってくれたし、娘を想う気持ちも嘘ではなかっただろうから、妻にやり込められている子を守ってあげなければという常識的な発想もあったと思います。

けれど、その常識の範囲を軽く超えてくるのが毒親なので…

娘の立場からすれば『なぜあの暴走する母に対しもう少し注意の1つもできなかったんかな』と思いますが、同時に『あの剣幕じゃ、自分が矢面に立って制止するのも嫌やろうな』というのも確かにわかります。

「何にせよまずは夫婦の問題」とも信田さんは言われていたので、私達の母である前に父の妻なんだから唯一居る母以外の " 大人 " として、もう少し父ができることがあったんじゃないかなとも思います。

しかし母の、言ったって聞かない・注意でもしようものなら余計火に油を注ぐだけという性質を知っているので一概に父を責めることもできません。

 

あとは「育ててくれた親に対して毒親だなんて!」云々のメールは笑いましたね。

番組側もSNSでのリアクションを予想してあえて読んだのかも知れないけどw

この類のメールを堂々と送ってくる時点でまず今回の議題の土俵にも上がれていないんですけど、きっと送って来られた方は大真面目なんでしょうね。

前に話題になった親ガチャも同じで

tari97.hatenablog.com

親に対して毒だのガチャだのは、下劣すぎない?と表現方法に対して議論するのは良いんですよ。

できちゃった結婚授かり婚と言い換えましょう的なね。

 

しかし、実際毒のような物騒な言葉やガチャでハズレ引いた!などと表現してもおかしくない親がいるのは紛れもない事実なので…それを本気でわからないでああいうメールを送って来ているのだとしたら、本当に幸せな環境で生まれ育ったのだなと自覚していただきたいものです。

毒親育ちが「うちの親は毒親だ」と言えるまでにどれほどの辛さや苦しみがあったか…全くもってわからない人はこういう特集も見ない方が賢明です。

 

毒親と話をする時は、相手の人格を否定するのではなく、あくまでも " 行動 " に対して意見を述べるようにしましょう(「あなたのそういう " 行動 " が嫌」という表現をしましょう)と言うのもありましたが、それで「わかった」「気を付けるね」と言える毒親が果たしてどれくらいいるでしょうか。

それを素直に聞き入れるくらいの人なら毒親にもならないと思うんですけど…

母みたいな何でも自分の思い通りにならないとブチ切れる人には残念ながら「冷静さ」が武器にはなりません。

母は娘が何かやらかすと、人間ごと丸々否定するみたいな言い方しかしませんので、そんな単細胞な人間にそんな技を使っても伝わる訳ないと思います。

家を出る前にも冷静に『母さんのこういう部分が嫌や』とまさに行動に対しての意見をしたつもりでしたが「何であかんの?」「あんたが我慢したらええやん」ですからね。うちみたいな知能レベルの低いタイプの毒親には効果ありません。

 

昔の毒親特集よりかは核心に迫って来れている感じもしましたが、テレビで放送できる範囲は、やはり机上の空論感も否めないですね。

まあこんなものかなというのが一番の本音です。

 

スターありがとうございます。