母は、孤独な老後を送ることになってやっと今までの自分の行いを省みるようになったらしいというのは前に書きました。
自分の過去の言動を悔やみ、毒親の定義に思い当たる節があるとも話しているようですが、では謙虚な態度を取るようになったのか？
先日用事があって母と電話したのですが、最近私も思ったことは遠慮せず言うようにしています。昔は怖くて言えなかったようなことも。
もちろん母に理解は求めていません。理解できる人間なら、毒親になってないですからね。
あれだけ、反省してるとか毒親の定義に思い当たる節があると言う割に、でもな！と自分を正当化するために反論して来ます。
反省や後悔とは程遠いこの態度。何でこんなに言うこととやることがチグハグなのか？不思議でした。
母が過去を悔いて反省しているのは「フリ」ではないんです。そんな「フリ」ができるしたたかさは母には備わっていませんから。それなのに、母の態度から反省とか後悔している故の謙虚さみたいなものは微塵も感じられません。
娘に距離を置かれ、もの言いが柔らかくなり、不機嫌オーラを出したりブチ切れることもなくなりました。が、ここまではマイナスだったのがゼロになっただけ。大半の大人はそのコントロールができて当たり前ですからね。
多分、母の心の奥底にはやはり「
過去の自分の言動を悔いていると言ったり、きついもの言いを辞めた今でもほんとに思ってる？みたいな態度しか感じられのは、母のそういう傲りが言葉の端々から透けて見え
またそれが、姉よりも私に対しての方がより感じます。
ここへ来てもまだ、相手を自分より上か下か、勝ちか負けか。それでしか判断できないのでしょう。
母のその指標は相手が自分より金銭的に余裕があるかどうか。
余裕があれば勝ち、なければ負け。
姉は結婚してごく普通の暮らしですが経済的に困窮することはまずありません。
私は独身、正社員でもなく職が不安定＆収支が不透明なので（別に明日食べる米もないような生活はしてないですが）どうせ困窮しているんだろうという気が母にはあるのでしょう。
姉には「娘に金を無心しない素晴らしい親！」のカードをもう使えないのを母もわかっているから、母の解釈で言うと母が「負け」なんです。
一方私にはそのカードをまだ使える気でいるので「たりごときが！」みたいなナメた態度が言動の端々に滲み出るんです。
「たりにはまだ勝っている」
この考えが病的で、それが母自身も自覚できないくらい深いとこにガッチガチに根付いてるんだと思います。
無意識レベルだから、もう人としてどうしようもないですね。
冒頭に書いた、ものの言い方と毒親だったかもという気付きはアホみたいにピュアな分、部分的にアップデートはしたものの、金銭的に余裕があれば勝ち、なければ負け！という部分、そして特に私に対し「どうせ金ないくせに」「金ない奴が偉そうに」と相手を見下す傲慢な部分を見て精神的には何もアップデートできていないんだと、よーくわかりました。
人に優劣を付け、いつでも自分が一番でないと気が済まないのは自己愛性パーソナリティ障害の特徴のようですが、母の場合その対象が金銭的な優劣のみなのだと思います。
今私が宝くじを当てて残高が１億くらいある通帳を見せると母は私に「負けた」となり傲慢な態度も取らなくなると思います。それが実の娘にやることか？ですが、そういう人間です。
家族に対しても、心と心の繋がりとか思いやりとか譲り合いとか謙虚さとか…そういう「プライスレス」なことができないのです。
全部母の大好きな「無料」でできることなんですけどね。
哀れな人。
この一言に尽きます。
スター励みになります。
新しく読者登録していただいた方もありがとうございます。
