もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

毒親あるある①【続き】

前回の記事の最後の「友人にドン引きされた」、あるお話です。

 

実家の周りには、時々野良猫がウロウロしていました。

父は、野良猫や野良犬とかの類をとにかく異様に嫌っていて、遭遇した時に棒で追い払った、とか、今日は命中したとかよく言ってました。温厚な父が、動物に対してはえらく凶暴でした。

害獣となる場合もあるのだろうけど、子供心ながら『そこまでしなくても』と思っていました。

けれど、うっすら残る記憶の中で実家でなぜか猫を飼っていた時期があります。確か、姉が拾ってきた猫です。

しかし、誰もしつけ方がわからず猫はすぐ粗相をしていました。

まだ、私が3歳くらいの頃の記憶なので断片的ですが、ある日車で出かけた時に猫も連れて行きました。

どれくらい走った頃か、路肩に車を停めると両親が「この辺でええな」とか話していて「猫は飼えないからこの辺りで捨てよう」って言うんです。今考えると本当にありえないんですが両親的には「元々拾ったものだし、飼えなくなったから、捨てる」だったのかな。

よくわからないまま、近くの側溝に猫を放しました。

かわいそう、とは思いましたが親に言われたので従うのみでした。

 

その後、私はペットも飼わず、動物に関わることがなかったのである日ほんとに何気なくそのことを大学でいる時に、友達に話したのです。

その時の友達2人の引きっぷりがすごくて(当たり前です)本当に「友達辞められるんじゃないか」と感じたほどでした(2人は動物好きなので、余計)

何とかその場を取り繕おうと

『私はやめてって泣いたよ!でもダメで』と話を盛って

「あ、たりちゃんは嫌って言ったのか」

「なら仕方ないな。たりちゃんまで加担してたらどうしようかと思った(笑)」と言われ、事なきを得ましたが、そこで初めて「あの行為は世間的にかなりヤバかったんだな」と気付きました。

 

そのあたりから、だんだん『もしかしてうちの親、おかしい?』と、何となくモヤッとはしていましたが、生活に支障がある訳ではないので『まぁこんなもんかな』程度にしか、考えてはいませんでした。