恐ろしく友達のいない母、外面は悪くはないけどTPOに応じた雑談や声掛けが致命的にできないということで、これまで友達ができなかった、あるいはできても続かなかったのだろうな、というのは明確です。
用事があり少し実家に帰った時も、最近は最初の1時間くらいは母はか細い声で話し、まるで借りてきた猫のよう。
娘たちから自分の人付き合いにおいてのおかしさを指摘され、うっかり変なことを口走るのではないか、相手を怒らせるのではないかと心配で最近は誰に対してもこうで、はっきりと発言もできなくなったそう(今さら?ですが)
そうやって顔色をずっと窺う生活を、私らは幼い頃から母さんにしてきたんよ。しんどいやろ?と姉や私に言われ、初めて自分の罪の重さを理解したようです。
せめて今繋がっている友人との縁は大切にしようと心がけているみたいですが「人が怖い」と言う母に、姉が人付き合いにおいてのコツをまとめた画像を送ったそうで、その中に「自慢話をしない」というのがありました。
もちろん大前提で「これは自慢なんやけど!」みたいな話はしない(スネ夫が金持ちであることを自慢するみたいなね)というのもあるけど、自慢する気がなくてもそう捉えられる場合もあるから発言に気を付けましょうね、というのも含んでいますよね。
例えば、自分に子どもがたくさんいたとして、子育て大変!ということを伝えた時、同じ境遇の人なら「そうよね~」で済むことが、子どもに恵まれなかった人の前では自慢と捉えられる場合もある。
役職がついた!とおめでたいことでも、職を失っている友達の前では嫌味に聞こえる場合もある…要は、その時々で嫌味や自慢になり得ることもあるから気をつけましょうね、ということでもあり、普通はこういうことを徐々に学んでいくものだと思います。
母にこういう話をすると「母さん、自慢する気なんかないで」「自慢と捉える相手が悪いんちゃうんか」と言います。いや、自慢する気が自分にあるかないかじゃなくて「相手がどう捉えるか」にも、思いをはせろよって話なんですけど。
もちろん、そんなつもりはないのに…という捉え方をされることもあるし、穿った見方をするなという人もいるでしょう。そういう時は、そんなつもりはないと話し合えばいいし、違う捉え方をされてしんどい場合は距離を置けばいい。
おそらく母も「変な人だな」と思われ、注意されたり距離を置かれるタイプであっただろうけど、その度に「自分はそんなつもりはないのに(だから自分は悪くない)!」と、相手だけを悪者にしてそれ以上考えることもしなかった、その結果が今なのだろうなと思います。
もちろん、家族に対してもです。酷い言葉もお構いなしに相手にぶつけ、嫌だ・悲しい・やめてと言っても自分が悪気がないんだからいいだろ、そういう風に捉える娘が悪い・おかしい・弱虫と主張してきた訳です。
私の思いを話していても、主語を乗っ取り「母さんはこう思う(だからその通りにしろ)」と丸め込まれるんです。
それがおかしいことなんだ、なんていい歳になるまで夢にも思いませんでした。だって、幼い時からそれが当たり前でしたから。
母と話すとなぜかいつも主語が母にすり替わり、全く話が通じなくなることが幼い頃から度々ありました。その原因はまさにこれだったのだと、最近ようやくわかりました。
正直、こういう人が親だと非常に苦労します。
コメント、スターありがとうございます。