もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

事実に勝るものはなし

自分に都合の悪いことは断固として聞き入れなかった母が、最近になって姉や私の言うことに聞く耳を持ち始めたことは少しずつ書いています。

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毒親あるあるで " 大人になってから子どもに色々言われたら「もっと早く言ってくれたらよかったのに!」と言う " のがあります。

これを言われ、は?どの口が?とはらわたが煮えくり返ったことのある毒親育ちの方も多いことでしょう。

 

もちろん私も母に「もっと早く言ってくれたらよかったのに」は、過去に何回も言われました(毎回どついたろかと思いました)

 

これについても『あの血気盛んな昔の母さんが、こちらの発言にそうよね、気をつけるね、なんて言ってたと思うか?』と母にこんこんと言い続けたら、さすがに最近は「ほんまやな」「確かにな」と言うようになりました。

 

これは母が実際「だって今、最悪のパターンになってるもんな」を実感しているからで、ここで言う " 最悪のパターン " とは、娘らにまともに相手にされず、予想もしなかった孤独な老後のことです。

自分の言動に問題があり、最悪のパターンが今身に起こっている以上、反論できないといったところでしょう。

 

17年ほど前、実家の大規模リフォームをしましたが、私ははっきり言ってどうでもよかったんです。あれについても、どうでもよかったん?と最近母に聞かれたので『別にどうでもよかったけど、あの時の母さんに、考え直さん?とか言ったとこでどうせ聞く耳持たんかったやろ』と答えました。

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前までは「たりも(リフォーム)したいって言った!」とか「たりも喜んでたやん!」と、話を捏造したり自分の都合の良い方に解釈しようとしてたけど、娘らの母に対するほぼ全ての行動が『母がめんどくさいからテキトーに合わせてただけ』だったということを言い続けると、これもさすがに言わなくなりました。

 

さすがのあの知能レベルの母でも、今の生活で「腑に落ちた」ということです。

 

こういう話をすると、母は自分は貧乏でそれどころじゃなかった(貧しすぎる生活の中でそんなことを学ぶ余裕がなかった)と言うけど、それは免罪符にはなりません。貧しくても、口が悪くてもそういう育ちだった人全てが毒親認定されている訳ではないですから。

それに、父との結婚後はけして気持ちに余裕を持てないような貧しい暮らしはしていませんでした。時代が時代なので働けば働くだけお金は増えたし、その証拠に結婚当初はろくに食事も作らず外食三昧だったようです。私が2歳の時に新築の家(今の実家)を購入し、身の丈に合わないローンを組み、母は守銭奴に逆戻りしたのでした。

それでも明日の米もないような生活ではなかったですよ。父は出世もしなかったけど、かなりのホワイト企業だったと聞いています。

何不自由のない暮らしの中で母だけが「負けてはならん」と、戦中みたいな考えからシフトできず、家族との心の繋がりを無視し続けた結果…それがまさに今なんです。

 

自分の身に降りかかってやっと考え直すあたり、思慮が浅いなぁ…と呆れるけど、母のこの「なってみたら、わかる」という超単細胞なところが今になって自分の言動を思い出し悔いることに繋がってるなら、まだ私にも救いはあったか…と思うことにしています。

 

思い当たることが他にもあるのでまた書きます。

 

スター、コメントありがとうございます!