元は優しく思いやりのあった親友「M」がモラ化した顛末を書いてきました。
改めて整理して書いてみて驚いたのは、Mの態度の嫌な部分が恐ろしいほど毒母に似ていたということ。
寂しい気持ちもあったけど、縁が切れてよかったかな…とも。
モラハラをする人に共通するのは、外面は良かったり物腰は柔らかいというのもあると思います。
Mももれなく、そうでした。
また縁が切れる前、私には横柄な態度でしたが、誰に対してもそうか?と言えばそうではなく、旦那さんにはそんな態度は取っていなかったはずです。
要は相手を見てやってるのです。
言葉は悪いですが私の事を「ナメてた」のでしょうね。
母の場合の外面の良さは外部にしか向けられなかったので、家族には横柄な態度でしたが
Mは昔からとても愛想の良い子で、家の近所とかでも評判は良かったはずです。
それが、30歳を過ぎたあたり頃からだんだんと薄れて、人が変わったように私は感じていました。
それでも、毒母のことを『そうは言っても、家族だし』と悪く思うことはしないでおこうと自分に言い聞かせていた頃の気持ちと同じように
『親友にそんなこと思うなんて』と、自分に言い聞かせ、わかり合えることを願っていました。
しかし、Mの態度は悪くなって行く一方。
喧嘩になった時にも周りの色々な人に相談をしました。
周りからは「Mさんは、たりに甘えているのだと思う」と口々に言われました。
確かに、毒母のもとで育ったせいで言いたいことをうまく言えなかったり、こんなものかな?と思う、変な耐性がついてしまっているので
Mの毒気質を助長させた(=甘やかした)のも、事実だと思います。
おそらくMの中でも何かがバランスを崩し、誰かにそういう態度を取らないと精神状態が持たなかったのだろうと推測しますが
(ちなみにMは境界性人格障害の特徴にとてもあてはまる部分は多いです)
それが私に酷い態度を取っていい理由にはなりません。
毒親の元で育つと、こんな当たり前のこともわからなくなるから恐ろしいです。
相手が不機嫌とか、暴言を吐くのは自分に非がある・自分がそうさせているのではという思い込みを親に刷り込まれているので…
もし、今のようにモラハラについてだいぶ理解を深めた状態でMと接していたら
私も直接言うのが怖くてSNSに上げるようなことはしなかっただろうし
もっと毅然とした態度で話ができていたはずです(わかり合えるかどうかは別として)
母のことは、既に大嫌いになった状態で家を出たので悔いはありませんが
Mとはモラ行為を除けば本当に気が合って楽しかったから、変わる前のMとならずっと親友で居たかったです。
突然訪れた別れだったので、どうしても悔いが残ります。
被害に遭っている人の中でも、モラ化する前の夫や家族なら、好きだったのに…という方もたくさん居るのではないでしょうか。
私も、好きな相手だからこそ『これはモラハラだろう』という切り分けがなかなかできず『こちらが我慢すれば丸くおさまる』と思って我慢をし続け、最悪の事態になってしまったので
少しでも関係性に悩む人がいたら、まずモラハラじゃないか?と疑う作業を落ち着いてやって頂きたいです。
決めつけるのではなく「疑う」だけでも十分かなと。
そしてやはり、相手の態度や暴言に筋が通っていない・理不尽だと感じたらその時点でハラスメントは成立しています。
勇気をもって「これはモラハラだと思う」と認めることが良い方向へ進む道だということもあるかも知れません。
自分がどれくらい嫌な思いをしているか・そこまでの我慢は必要か?
面倒で辛い作業ですし、関係の修復に繋がる保証はできませんが
向き合うことから逃げて我慢して壊れるより、まず自分を大切にするのが先決かなと思います。
最後に余談ですが
縁が切れる直前、私に言い返されてぐうの音も出なくなったら、わざと私がキレそうなことを言って、そのせいで私が少し声を荒げると「きつく言われた!」「怖い!」「酷い!」等、被害者側に回るパフォーマンスも、Mがよく仕掛けてきた、というのは前も書きました。
その時のMに言われて、忘れられない言葉。
「そんなに偉そうに言うの、結局たりもお母さんと一緒やな!!」(バカにするような口調で)
毒母との確執についても、ずっと話して来た親友。
もう少し、私の気持ちをわかってくれていると思っていましたが
私のことを、私があれだけ大嫌いだと言っている毒母の血を引いてると表現したのです。
母の「偉そう」は、母の機嫌次第で出るもので、Mに喧嘩をふっかけられて声を荒げた私とは全然違いますし
他に自分で『こういうところ、母の血引いてるわ』と自分で感じる部分もありますが
他人に言われる筋合いはありません。
一時の溜飲を下げる為だけに、ここまでやらないと
ここまで親友を侮蔑しないと居られなかったM。
しょーもない人間になったんだな。
Mはきっと、精神的に何か重い病気なんだろう。
もう私の手には負えないな、もう終わりにしよう。
そう私に決心させた一言でした。
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