つい最近、推しグループのメンバーのファンに対する失言で、SNSでちょっとした論争が巻き起こっていました。
私は言ったメンバーに対し『ひどいこと言うな~(笑)』と思ったし、やり方(発信した方法)が良くなかったなと思いましたが、この件については正解も間違いもないと思います。「タレントとして、良くなかったかもね」程度なだけで。
ですが、何せどちらが正しいか・どちらが悪いかを声高に叫ぶ人の多いこと。
「メンバーの言ってることは正論」「今回の件はファンが悪い」確かにそれも1つの意見なのでしょうが…。
似たようなことで、ライブの楽しみ方における正誤の決めつけも最近ちょっとひどいなと思うことがあります。
バンドのライブでは騒がず静かに見る人を「地蔵」と揶揄する風潮があります。
昔もあるバンドのファンの間でその論争がヒートアップし「地蔵なんてありえない」という方に意見が傾き、まさに地蔵参戦の私は驚きました。地蔵と言っても必要以上にノったりしないだけで曲はめちゃくちゃ真剣に聴いてるんですけどねぇ…
ライブで明らかな違反行為はしません。当たり前です。しかし地蔵は違反行為ではありません。確かに、演者からも丸見えの席でそれをやるのはあまりよくないかも知れませんが「何列目までの人は地蔵NG」という公式の規約があるわけでもないのに…単なるマナーやエチケット程度のことを規約違反!!ばりに悪者扱いする風潮がすごいな、と。
そういう、ファンによる一方的な「盛り上がり方の強制」が嫌になり見に行かなくなったバンドも、「これをしないと真のファンじゃない!みたいな決めつけ」が嫌で見に行かなくなったアイドルも、実際にいます。
公式が決めた規約は守る義務がありますが楽しみ方まで強制されるいわれはありません。しかも演者が言うならともかく、一体あなたに何の権限が?みたいなファンがいることも事実で、これはアーティスト側にとっても非常にもったいないことです。
SNSで色々なことを知れるようになったのは便利で良い時代になったなと思う反面、みんな「正論」「正解」「良い・悪い」の主張に躍起になりすぎではないか?また、大多数の意見を「正」としすぎではないか?と感じます。
これは、わからないことはネットで調べればそれなりに答えが見つかるから、自分の頭で考えるというのをしなくなった証拠でもあるかもしれません。
その割に、力のある人が否定したり最初とは正反対の流れになると手のひら返しも早いこと。それならもう少し考えてから発信すればいいのにと思うことも多々。
正誤にとどまらずその言葉の定義だとか「辞書にはこう載ってる」みたいなことを言い出す人もいます。
話し合いの目的は正解を決めることや悪者を探すことではないし、ましてや正論をふりかざすことでもないと思うんですけどね。
多分母からそれを嫌と言うほどされたから、人よりも敏感に反応してしまうし、すごく嫌な気分になるんでしょうね。
母はいつでも正論を述べては「お母さんの言うことが全部正しい!」と勝ち誇った顔をしていましたから…。
スターありがとうございます。