この間、ネットでこんなニュアンスの文章を見つけました。
マトモな親に限って「まだまだしてやれたことがあったのに、こんな親でごめんな」と言う。
毒親に限って「あれだけしてやったのに。もっと親を敬え」と言う。
すみません、激しく同意すぎて笑った(笑)
もう実家で暮らすのが限界で、家を出たいと話していた時に、実際母に
「あれだけ色々してやったし、買ってやったのに。たりが家を出て行くんだったら、しなければよかった!」と言われたことがあります。
私、一度母に聞きたいんです。
「あれだけしてやったのに」の「あれだけ」って何?
何がどれくらいで「あれだけ」なの?
その、何か指標みたいなのは、どこかで誰かが定めたの?
この試験で何点以上取れたら合格ですみたいに
娘にこれとこれをしたら「あれだけ」したことになりますって何か合格ラインがあるの??
娘に嫌われたことが解せないってことは、自分の「あれだけ」が「模範解答」だと思ってたってことだよね??
それから、もうひとつ母に何度も言われた言葉があります。
「何でアンタは、わざわざ損する道を歩むのか」
母はお金に異常な執着があったので、わざわざ家を出て家賃やら光熱費やらを払ってまで暮らすことを、もったいないという意味で、金銭的に「損」と言っていたのだなというのはわかります。
けれど、その「損」はあくまでも「母が思うところの」ってだけであって
私はずっと縛られて押さえつけられて、自分の感情を殺して暮らす方が、私にとっては「損」にあたると何度も言いましたが
最後まで母に伝わることはありませんでした。
お金がもったいない!のほかに
「家を出るほど、嫌な思いをさせていたのだな」「金銭的に苦しい道を歩んでまで離れたいと思わせることを自分はしたのかな」と自分を顧みることは最後の最後までなく
(母の思う)損する道を選択するたりは「あほ」「裏切り者」と罵られました。
(どんだけ思考回路一方通行なんだよw)
逃げるように出て行ったことも気に入らなかったようです。
「世話になったのだから、最後くらいちゃんと順序を踏んで出ていくべきだ」と、出て行き方にまで難癖をつけましたが
『そうさせてくれなかったのは誰ですか』って話なんですよね。
いくら伝えても、一切聞く耳を持たない人に、あとどういう手立てがあったのでしょう?
家を出る直前、私はずっと冷静だったし(その頃母への気持ちは、既に諦めの境地に達していたため、泣いたり喚いたりもしていませんでした)
「話せばわかるのに!」とまるでこちらが一方的に話し合いを拒否したかのような言われっぷりでしたが
とんでもない 😂
マトモな親はまずきちんと聞く耳・聞こうとする姿勢を持ちます。
その上で、反対する親も、難色を示す親も、いると思う。
けれど、母は聞く耳すら持たなかった。
話し合いをしましょうと言っておきながら「これはこう決まっています。異論は認めません。反対する人はバカで裏切り者です」と言い放つ人に、マトモに『わかってくれるまで話してみよう!』なんか、思えますか??
母は、いつまでも「認めてほしい」という気持ちがおさまらないから、いつまでも「あれだけしてやったのに」の気持ちも消えないのだと思います。
「あれだけしてやったのだから」の見返りに、老後、娘(あわよくば婿も)と同居するストーリーを勝手に描き、それで「認めてほしい」という、くすぶり続けている気持ちを消化しようと思ったのだと思いますが
私は今後どんなに生活が苦しくなっても、母の元へ戻るつもりはありません。
本来ならば、まずは夫が「ご苦労様、いつもありがとう」という労いをするものなのかも知れませんが
父と母の間に、そういう「お互いに感謝」みたいな空気があったとは思えないまま父は亡くなったので
結局母の「認めてほしい」気持ちは消化されなかったのだと思います。
しかし、その気持ちの消化の手助けをする義務は娘にはありません。
このことに、もっと早くに気付きたかったと思う今日この頃です。