もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

自己主張と自己中の線引き

小学生くらいまでの私は自己主張が強く、母に似て何でも白黒つけたがる、無駄に正義感の強い子どもでした。

通知表に、真面目な性格ではありますが友達のミスに厳しい態度を取りすぎるところが時々気になりますと書かれた事も。

正しく生きている!と思っていた私はすごくショックでしたが、かなり思い当たる節はあります。

 

毒母のもとで暮らすことで、自己主張は許されないんだ…とだんだん諦めと無気力に支配され始め、何でも白黒つけず、本音を言わず曖昧に適当に過ごせば丸くおさまると思っていたし、実際学生時代は外ではそれでうまく過ごせていました。

しかし、歳を取り人間関係が複雑になるとそれではうまく行かないこともあり、嫌な思いもたくさんしてきました。

もちろん母にはどんな対応でも母の機嫌次第だったので攻略法はありませんでしたが。

 

あの家で暮らすことで嫌でも語彙力は身についたとは書きましたが(母を怒らせないよう常に言い訳や逃げ道ばかり考えていたから)

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自己主張をすることを許されなかったので、講釈は垂れる割にハッキリと自分の思いを表現できていないことに気がついたのも最近になってからです。

 

とにかく、キッパリと『これが私の意見です』と結論を述べて言い切ることがなかなかできません

これは完全に毒親育ちの後遺症でしょう。

自己主張することが怖いのです。

 

家での私の " 自己主張 " は、いつも物陰から様子を伺い、武装して周り道して…そんな風なやり方だったので、相手に何か伝える時、それがデフォルトになってるんですよね。

母に限らず相手に訊きづらいことを訊く時に、まわりくどく外堀から攻めるみたいな尋ね方をしてみたり

エスかノー程度で済むような雑談にも、うだうだと理由や言い訳を述べてしまったり

『私は別にええねんけど』とか、とにかくそういうぼやかすような一言も多い気がします。

これらは一見、気を遣えているようにも見えるけど余計嫌味に感じられることもあるかも知れません。

 

結局これも自分軸の問題なんだと思います。

自分軸で生きるという事を未だに模索中の私にとってこれも大きな課題ですね。

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母には私の意見を「たりはそう思うんやね」なんて受け入れられたこともほぼなくて

母が私の「自己主張」を気に入らなければ、裏切りとか文句と取られ、アンタはアホや!と蔑まれ

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それでも主張すると「じゃあ好きにすれば」「お母さん知らんからな」と、話し合いの放棄と脅し。

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まるでこちらがとんでもなくワガママでも言っているかのような扱いをたくさん受けてきました。

 

やはり私はまだ自己主張と自己中の線引きがいまいちわからないのだと思います。

母からは先ほどのような対応ばかりされてきたので、単なる自己主張でも全て「良くないこと」なんだと思うし、私はワガママで自己中な娘なんだろうなって本気で思っていました。

逆に、ずっと「自己中」な母の態度を「自己主張」と勘違いしていて、あんな風にはなりたくないと思っているので自己主張すること自体をためらってしまうのです。

 

けれど、意見はただの意見で、それ以上でも以下でもないんですよね。

 

" これがこうだから私はこう思う "

 

たったそれだけのことも、オドオドしてあれこれ言い回しを考えないと発言できない自分がすごく嫌です。

 

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