もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

母娘関係の光と影

神田沙也加さんが亡くなられました。

特にファンだったとかいう訳ではないし、本も読んだことがないので真相は分かりませんが、以前から彼女の母娘関係はとても気になっていました。

母娘の確執があったのではないかとかこれまで私の見聞きした情報が真実ならば、こうなった今、やはり感情移入せざるを得ません。

 

ブログを書く前に検索した関連ツイートを読んでみると、大半が「母の気持ちを思うといたたまれない」というニュアンス。

普通の親に育てられた人なら純粋にそう思うだろうし、そっちにフォーカスするでしょう。

 

一方「毒親」のワードを付けて検索をすると、自身が毒親育ちであったりアダルトチルドレンであったりという方がツイートされていて

件数にしたらスクロールして全部読めるほどでしたが、どれもこれもグサグサと心に刺さって共感できる分苦しくなりました。

 

このツイート数の違いとか、主に目につくツイートの内容とか動向が「家族神話」を物語っているような気がしてなりませんでした。

先ほどのツイート内容の前者は表向きの部分、後者は表からは見えない部分。

私たちが日々闘っている思いや辛さは日の当たらない部分、誰かが気をつけて見ないと見落とされてしまうもの そんな気がしてなりませんでした。

 

母も私が同じことになれば泣くとも思います。

「娘がいなくなった」という物理的な面でね。

 

でも、日の当たらない部分の世界を知っている人には「親は悲しむだろうね」の、表向きの一言では済まないものが確かにあるんです。

 

かつて母娘で共演した映像なんかもあったけど、そういうのを見たら「親と子の絆は美しいものであるべき」という理想に苦しめられ続けた10代後半から20代の自分の姿と重ねずにはいられませんでした(沙也加さんの本心はわかりませんが)

 

何かの瞬間にふと、終わらせた方が楽になれるのだろうかと思うこと、こんな底辺で生きている私でもしょっちゅうあるし、もっともっと色んなことを背負っていた沙也加さんとは人生の重みが比べものにならないけど…

自ら糸をぷつんと切ってしまったのであれば…その気持ちもわからなくもないです。

 

多分ずっと走り続けていたのかな。ゆっくり休んでほしいです。