もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

前を向くために、忘れたい

先日、姪と一緒にとある場所まで出掛けてきました。

姪の好きなアーティストがライブをやるので、てっきり友達と行くと思っていたら、一緒に行けそうな子がいないということで、姉から「少し遠出になるし、たりが一緒に行ってくれるなら安心やし、付き添いということでカンパするよ」とも言ってもらったので行くことにしました。

 

行く決め手となった理由がもうひとつあります。

そこはモラ友の元親友Mが一時期暮らしていた場所でもあり、ライブ会場もあるので私も好きなアーティストがライブする時、昔は必ずチケットを取って行っていました。だから、結構詳しいのです。

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Mは小学生の時に、家庭の都合でその街に引っ越しました。引っ越した当初はこちらに遊びに帰って来ると「みんなは良いよね(何で私だけが引っ越さないといけないのか…と、いじけたニュアンス)」と言われ返す言葉に困りました。引っ越してすぐのMを見て『グレたな』とも感じました。

だから、引っ越した先が嫌いなのだと思っていたし、仕事をするようになればすぐにでもこちらに戻って来てくれるのだとずっと信じていたし、それを楽しみにしていました。

口では「戻りたい」と言ってたけど、具体的な行動を起こすでもなく何年も経ち、ある時から『Mは戻って来る気はないのだな』と察しました。悲しかったけど、遊びに行くうちに私もその街が好きになりました。

その街に暮らしていた頃のMは、資格を活かし駅前の一等地の綺麗なオフィスでバリバリ仕事もしてお金も稼ぎ、家に遊びに行くと最新の美容家電なんかも持っていて、男性からご馳走とかプレゼントもしてもらってキラキラしてたな、と思います。

 

Mは確かに真面目で尊敬するところもあったけど、何に対しても手抜きをしないというか、できないというか、自分の決めたポリシーで自分を苦しめているように見えることも多々ありました。

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そういうMにとってそのポリシーを強く意識したことの1つが結婚だったのでは、と私は予想しています。

とにかく「手堅く」だけで結婚をしたように見えた後に、Mは冷酷な人間に豹変しました。

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勝手にあれこれ予想して口出しするなよと思うと思いますが、こちらとしても、あんなに酷い態度をMに取られたことの理由を知りたいのです。

Mという人間そのものが腐ったのではないと思いたい、だからこそ、あれこれ考えてしまうのです。

 

Mは結婚と同時に旦那さんの転勤が決まりその地を離れることになって、私も応援しているアーティストのライブの遠征にもあまり行かなくなったので前にその街に訪れたのはもう7年も前のことでした。

 

ほんの数年前、確かに私たちにはあたたかい月日が流れていたし、これからも続くと思っていました。あの地での思い出はMがいなければできなかったし、笑っていた頃のMとの思い出は大切にしたいなと思う反面、悪魔みたいに顔の歪んだ、嫌がらせをするMの態度の方がまだ記憶に色濃く残り、私を攻撃する声も脳裏にこびり付いています。

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帰りの電車のホームから、Mの住んでいた高層マンションが見えていました。

電車が来るまで時間があったのでホームの端まで行ってそのマンションを真ん中に1枚写真を撮りました。過去との決別を誓って。

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どこに行ってもMと何度も行ったその地でのことが思い出され、辛くなりました。でもその反面一緒に旅をするなんて思ってもなかった姪とこうやって来ることもできたという喜びもありました。

 

こうやって、失ったり得たりして人生は進むのでしょう。

 

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