もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

母にだけは掛けたくない言葉

また始まってます。

毒母お得意の「自分だけがしんどい!」「何で私だけがこんな思いせなあかんの!」アピール。

 

ブログでも何度か触れましたが私には伯母(母の実姉)の「T子」がおり、近所のマンションで1人で暮らしています(70代)

(T子の件は「伯母」とブログ内記事検索すると読めます)

 

今は、週に何度か母が面倒をみに行っているような状態です。

 

面倒をみると言っても介護というほどではなく、腕の力が入らないので蛇口がひねりにくいとかそういう支障が出て私生活がいい加減になるので、母が様子を見に行き風呂に入る手伝いをしたり、その程度です。

 

母の家からも車で数分の距離だし、仕事も趣味もない母にとっては運動がてらちょうどいいと思うのですが(どうせ毎日家でテレビしか見てないし)

母は自分のやりたくないことにはとことん文句を言うので毎週木曜日になると冒頭のようなニュアンスの愚痴のLINEが入ってきます(木曜をT子の風呂のサポート日と決めているらしい)

 

ちなみにT子を施設に入れたり、そういうことの決定権は母にあるので、まだその決断を母が下さないということは、今やっていることも母ができる範囲のことなんだろうと解釈しています。

 

確かに早くに家族を亡くしたT子は気の毒だし、母は母で幼い頃の情があって実の姉を見捨てることはできなかったのもわかるのですが…

T子を引き取ることを、母は軽く考えすぎていたのではないかなぁと思わざるを得ません。

 

T子の面倒を見ることになってから9年ほどになりますが、いずれ今のような「軽い介護」のようになることも、誰が考えてもわかりそうなものですが

母は一体どういう気持ちで「面倒をみる」と、あの時引き受けたのかな?と、母の愚痴のLINEを読みながら不思議で。

いつまでもT子がピンピンして、アハハ♪ウフフ♪できるとでも思っていたのか…?まああの世間知らずな上に決めつけの酷い母のことですからね…

 

母は約20歳も離れた夫と結婚しておいて、夫が先に年老いていく姿を受け入れられなかった、怖かったと摩訶不思議なことを言っていましたが

tari97.hatenablog.com

今回もまた同じことなのではないかなぁ…と。

 

私たちのグループLINEに入れてくる愚痴も、父に向けていた愚痴とそっくり。

結局、後先考えずに突っ走るからこうなるのではないのか?と思わずにはいられません。

 

「先のことが予想できへん奴はアホや」とは、昔からの母の口癖ですが?

tari97.hatenablog.com

 

前にも書きましたが、私は母に励ましとか労いの言葉を貰ったことがほぼないので、そうやって愚痴を言われたってあの母にだけは励ましとか労いの声掛けをどうしてもやりたくありません。

姉もきっと同じなのでしょう。

私も姉もLINE内で愚痴が始まれば、スルー。

別に私たちが『スルーしような』と、示し合わせている訳でもないですが、母に励ましとか労いの言葉はどちらも掛けません。

これが娘たちの本心だと思います。

 

ほんとは「みんなそれぞれしんどいねんから、黙ってそれくらいやれよ」と返してやりたいくらいですが。

ただただスルーしているだけでも有難く思って欲しい。

『その程度で』とも口に出して言ってないことも、感謝してほしいくらい。

tari97.hatenablog.com

 

毒母には今まで何度も言われましたがね。

辛いと訴えたって「たかがその程度で」「甘ったれるな!」「根性ないな!」と。

tari97.hatenablog.com

 

昔から、私が弱音を吐いたところで、母は

「歯食いしばってやらんかい!」「しんどいの自分だけやないで!」etc…

tari97.hatenablog.com

 

母にはそういう言葉や言い方しか教わってないし、私に頭ごなしに怒鳴ったそんな母に

『大変だったね』『頑張ったね』『手伝おうか?』なんて言葉、掛ける気にならなくて当たり前ですよね。

 

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傷口に塩?

今回はまず、読んで頂きたいコラムがあります。

president.jp

このコラムに共感された方は、今回の記事を読むのはオススメしません。

 

 

毒親問題に向き合い始めた当初『全部母親のせい!』『あのクソ親がみんな悪い!』と、全て母親を悪者にしていた時がありました。

私は当時、そう強気に思うこと(精神的な面)と、母と顔を合わせないこと(物理的な面)で心の悩みは解決すると思っていました。

tari97.hatenablog.com

 

毒親育ちはただでさえ、しなくてもいいような我慢とか、訳のわからない洗脳をさせられてきているので

『もう毒親には屈しない!』という強い気持ちで、そう思う事も全然悪いことではないと私は思っています。

 

ただ、そうやって、親が「悪い・悪くない」と「敵・味方」みたいな捉え方のみ(二極化思考)で毒親問題を昇華させようとしても限界があることに気が付いたので

時間をかけて、ひとつひとつの絡まった糸を何年もかけて解く作業を今もなお続けています。

tari97.hatenablog.com

 

ですので、誰にでも『全部親のせい!』『親が悪い!』と思う時期もまた、あっても良いと思うし

そこで終わる人がいてもそれはそれかなと思っています。

 

しかし、このコラムを読むと、まずそうやって親を悪者にしたり、過去を振り返り、こうなった理由を探すことすら

何だかよくないことのように言われているような気がしてしまったのです。

 

毒親育ちは、身近に毒親とかモラっぽい友人が居て「いつまでもしつこい!」とか「いい大人が!」等と言われるので

そもそもそういった感情に無理矢理蓋をしている人もたくさんいる訳で

私はそれをここで吐き出し、他の吐き出している方のブログやSNSも積極的に読みに行き

親を悪く言っている人や、親のせいにしている事についても「それもひとつの段階」として捉えているし、共感もします。

悪いこととも思いません。

 

毒親育ちがそうやって、親を悪く言う事にとやかく言われることに関しては

そもそも親に対してそんな感情を抱かないといけないことが問題だと思うし

いい大人が今さら言ったり感じたりすること自体、どうかなというのも私は百も承知だし

そんなこと、感じないで済む人生だったらどんなにラクだっただろうと思うわけで…。

tari97.hatenablog.com

 

それをこの方は、そういう作業自体を「自ら傷口に塩を塗る」という表現。

あんまりではないですか。

 

" 「トラウマ」という言葉を安易に使う人が目立つ " ともありますが

「トラウマ」の感じ方だって人それぞれです。

「安易」の定義は、何なのでしょうか?

tari97.hatenablog.com

 

暗に世にはびこる「甘え」「気にしすぎ」等という考えから、毒親育ちはまず脱却することが先決だと、私は考えます。

ですので、こういう表現により、また「これは単なる甘えなのか」「気持ちを切り替えられない私はダメなのか」と、自分を責めてしまう方もいるのではないかな?と思ってしまった訳です。

 

コラム内の仕事の満足・不満の話も、あまり関係ない気がします。

感じ方は人それぞれ!どうせ行くならプラス思考で!という例で出したのだと思いますが

とは言いつつ、この文面だと、仕事に対して、不満を持つ者が " 悪 " 、やりがいがあって…等、前向きな意見をしている者が " 良 "と暗に言っているようにも聞こえます。

私がひねくれているだけでしょうか。

こういうニュアンスは、毒親育ちには酷な時もあります。

 

また、不幸な生い立ちから、ACの自覚のある女性が

" 辛い生い立ちのお陰で自立心が身についた "

" 甘えたり頼ったりすることなく、何でも自分でしようとする姿勢が責任感につながり、職場で信頼を得てきた "

" どんな相手ともうまくかかわっていけるのも、親の顔色を窺って育つことで人に対する気配りができるようになったため "

と言っているものの

" 頼れるのは自分だけという気持が強く、人を心から信頼できない "

" どんなに親しくなっても甘えられないし気を許せないという淋しい自分の問題を薄々感じてはいる "

とも言っています。

私としては、後者の「淋しい自分の問題」に、向き合う方が大事なんじゃない?と思う訳で…。

これを著者が「雨降って地固まる♪」みたいに表現しているとしたら、ちょっと違うかなぁ…と思ってしまう。

 

そもそも私たちは、本来降られなくても良い「雨」に降られた(変な親に育てられた)訳で、地が固まったことよりも雨に降られたことの方が、納得が行かない。

この女性は、既に雨に降られたことには気持ちの整理がついたということかな。

 

私にも「親の顔色を異常なまでにうかがって生きてきたため、他人に対する気配りができるようになった」部分はありますが

これを『親のおかげで、身についてよかった~』なんて、未だに全く思わないし、多分今後も思わないと思います。

tari97.hatenablog.com

 

念のため、辞書を引くと

「傷口に塩」とは、悪い状態の上に、さらに災難がふりかかること。

 

私がこれまでこのブログで吐き出してきたことや、考えてきたこと。

それらを「自ら傷口に塩を塗る」作業だったとは、私は思いません。

 

別に私は自分を自虐する為に、わざと辛い気持ちになる為に、不幸ぶる為に

過去を掘り返している訳ではないからです。

 

最終的にこの方もACの方にも前向きに歩んでもらいたい!

何でもかんでも過去のせいにしたって始まらないよ!という気持ちで書かれたのだと思います。

過去のせいにだけしても解決しないことは、私もよくわかっています。

著者の言わんとする事も、わかります。

tari97.hatenablog.com

しかし、「自ら傷口に塩を塗る」という表現には、最後まで納得が行きませんでした。

私が、理屈っぽいだけでしょうか。

 

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毒親に、良いも悪いもない

時々、友人や知り合いの親の話を聞いていると『それ、毒親じゃない?』と思ってしまうことがあるのですが

やはりそれは口に出す事が難しいので『あの子、大丈夫かな』と勝手に心配してしまうことがあります。

 

毒親問題というのは、それぞれの親により種類もレベルも様々だし、子どもの方も感じ方も色々なので、友人や知り合いが毒親育ち?と感じたとしてもなかなかそれを共有するまでは難しいなと感じます。

 

さすがに「毒親って何?」と言う人はもういないだろうというくらい、言葉自体は浸透しましたが

定義も様々だし、やはりこの問題は自分で気付くことがない限り「私の親は毒親だ」というところまで行かないとも思うので『あなたの親、毒親ちゃう?』とは軽く言いづらいものです。

 

ある繋がりで仲良くなった友人が、何となく毒親育ちっぽいなというのが親の話を聞いている時に会話の端々から感じられたので、一度親にされたことを話している時に

『それって、もしかして巷で言われてる毒親ってやつ?』と、とぼけたニュアンスで聞いてみた事があります。

  

彼女はすぐに「まさにですよ。めっちゃ毒親ですよ」と言ったので、そこからすぐに仲良くなりました。

彼女自身も結構毒親ブログを読んだりとかはしているようでした。

 

結局、お互い毒親育ちだったんだねという確認をし合ってからはすごく仲良くなって、一緒に食事に行ったりもしたし、急に距離が縮まったので周りも何があったの?と思ったかもしれません。

 

彼女とは『このニュアンス、どうせ伝わらないだろうな』とか思わずに話せたことは私にはすごくありがたかったし、励みにもなりましたが

彼女と話していて、どうしても1つだけ気になることがありました。

 

彼女の親は、ネットも使いこなせるので娘のみならず彼氏などのSNSアカウントを特定したり、遠い地へ引っ越しても探偵をつけられて家を探されたり、そういった面ではうちとは全く違ったタイプの、行動派の毒親でした。

 

何度も書いてきましたが、私の母は昔から家族に頼りっきりで、夫が亡くなれば次は「娘が母親の手助けをして当然」と娘を洗脳し、ラクを決め込んできたために、本当に何も1人でできません。

ですので、閲覧制限とかそういう類のものは一切必要がありません。

自分から動くことを絶対にやらないので、現在たかだか5kmほどしか離れていない私の家までも絶対に来ませんが、来ないと言うよりかは、来ることができないと言う方が正しいと言ったところ。

ネットを使いこなすなんて、生まれ変わらないと無理です。

tari97.hatenablog.com

 

そのせいで今、姉がすごく小さなことでも駆り出されてしまう結果になり、甘やかしたことを後悔することもあるのですが

とは言え、あの頑固な母のことですから、どうせ『もう少し自分でやりなよ』と、アドバイスしても、どうせ「たり(もしくは姉)がやってくれればいいやん」で一蹴されていたのは目に見えてるし(実際、色々そうだったし)

tari97.hatenablog.com

ただ、それは裏を返せば私の家に頻繁に来たり、職場を突き止めたり等は絶対にしないことに繋がったので、どちらの毒親も一長一短というところでしょう。

 

しかし、その類の話になると彼女がしきりに私に対し「いいなぁ」と発言するのです。

 

彼女がかなり遠方に引っ越しても家を特定され、押しかけられた話を聞き『うちの親は数キロ離れた今の私の家にすら1人で来れないからなぁ』と言うと「いいなぁ」

 

彼女の親は、子どもが趣味で集めた物等も勝手に処分するような親だったようで、その話をしていた時も『うちは、子ども部屋に入って詮索もしなかったけど、多分そこまで子どもに興味がなかったのだと思う』と私が言うと「いいなぁ」

 

前にも似たことを書きましたが、毒親にマシも酷いもありません。

子ども本人が『嫌だ』と感じればその時点でアウト。

他人と比べて「あなたはまだマシ」とか「こっちの方が酷い」等、他人からジャッジされる筋合いもありません。

tari97.hatenablog.com

 

彼女は、純粋に「いいな」「もう少しうちの親もそういう傾向があればな」と思っただけかも知れないし、私の言い方が『うちの親の方がマシだね』というニュアンスに聞こえてしまったのかも知れませんが

「いいなぁ」と言われてしまうと…やはり話す気が失せました。

 

そう思う(「いいな」と感じる)のは勝手ですが、相手が死ぬほど嫌いと公言している人のことを、本人の前で「いいなぁ」と表現することに、疑問を抱いてしまったのでした。

「良い・悪い」ではなく「違う・似てる」とかでいいのでは、と思うのです。

理屈っぽいかなとも思うし、もしかすると、私も逆に、彼女に失礼な表現があったかも知れないので、指摘まではしませんでしたが…。

 

私は今、同じ思いや悩みを持った方たちとの交流の機会をつくってみたい気持ちがあるのですが

こういうことがあるとやはり、躊躇してしまうのでした。

 

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