もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

お金に対する恐怖心

うちの母親の片手で足りるほどの「ここは良かった」と言えることの1つに「娘に金の無心をしない」があります。

これは、母が極貧の幼少期を送ったためにお金への執着がすごく、とにかく脇目も振らずお金を貯めてきた結果です。

無趣味で娯楽にお金を使わなかった分、異常な程世間知らずで井の中の蛙の母を恥ずかしいと感じますが、年を取ってからも母自身が暮らす程度のお金には困らないことに繋がったので結果オーライだと思うようにしています。

(これで金の無心をされていたら本当に母を○していたかも)

 

母はお金の運用方法とか価値を私に体感させずに、とにかく「お金は大切」とだけ聞かせる教育しかしてきませんでした。

だから私は働く目的とか意欲のわからないまま社会人になり、お金への興味が持てず、そのうち遣うことだけを覚えて苦労したこともあったということは前にも書きました。

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前に、私が仕事に対して「恐怖」があると書きましたが、それは仕事の目的が「お金を稼ぐこと」に直結しているだからだろうと思います。

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だから昔から好きなことを仕事にしたいとも思わなかったし、何の仕事に就いたってやりがいや喜びなんて感じたことはありません。

 

高校生の頃は姉の口利きで、カラオケ店でバイトをしていました。

当時、働いている中で高校生なのは私だけだったはずです。

一番年下だし、若くてまだ右も左もわからないというのにかこつけて、私はレジ業務を一切やりませんでした。

『お金触りたくない。こわい』と言えば「たりちゃんはまだ若いもんね」と周りのお兄さんお姉さんはみんな快く引き受けてくれました。

16から始めたので、2年ほど居ても私は一番年下だったと思いますが、そう年齢の変わらない新入りの子たちに「たりちゃんはレジをしない」と、だんだん怪訝な顔をされるようになりました。

何かを面と向かって言われた訳ではないけど、ある時「たりちゃんレジできへんの?」という話になって、1人の男の子に驚きつつ引かれた時に『そろそろ逃げられないな』と感じました。

結局、短大に入ってからは毎日課題があり(美術系の専攻でした)『学校が忙しい』ということで早々に辞めました。

周りに普通にバイトしている子はいたし、土日なんかは割と暇していたし、お金は欲しいから続けたかったけど、要は「逃げた」のです。

「レジ業務を覚える」のが嫌なんじゃないんです。

「レジを担当して、お釣りなどを間違えて叱られる」のがどうしても怖かったのです。

この時の気持ちは、ある会議での発表が嫌すぎて会社を退職した時と同じだったなと最近思います。

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そんなにハラハラしながら働くくらいなら、辞めた方がましだと思ったのです。

 

2年前に副業として勤めていた職場も、結局退職の決定打はお金に関わることでした。

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前にも書きましたが、社員がみんな出払った時にお客から高額な支払いをしたいと急に言われ(数千円程度なら受け取って領収書を書くくらいはできたが、10万を超える額。またその額も概算で、前後する可能性があった)断ったものの、しつこく食い下がられ

パニックになりつつ社員に連絡を取り『金庫の開け方も教わっていません。お釣りが出たらどうするんですか?』と聞くと「俺の財布から取ってもいいから~♪」と…。

さすがに誰も見ていないところで他人の財布を開けてお金も抜きたくないし、そもそもお客から調子良く受け取っておいてぴったりのお釣りが返せなかったらそれこそ不格好ですよね…

しどろもどろになりながら、思いつくままにそれらしいことを言って帰しましたが

結局ずっと感じていた社内のいい加減さと、上司への不信感が拭えずその日に退職を決めたのでした。

多分、受け取った額に誤りがあっても『○○さん(電話した上司)の指示だった』と言えば済んでたと思うし、誰にも責められなかったと思います。

多分、いい大人がそこまで取り乱す事でもないのだと思います。

けれど、私には恐ろしくてどうしても出来ませんでした。

 

結局、アラフォーになった今でも、レジ業務から逃げに逃げた高校生の時から私は何も変わっていないのでしょう。

 

昔は単なる「根性なし」と思っていたけれど、楽しむとか学ぶとか以前に私の行動が総じて「母に怒られる対象にならないか」で生きてきた影響も少なからずあると思います。

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実際に仕事が合わないとか、どうしても体力的にできないとかでなく、自分の中にある「恐怖心」を克服できなかったことでこうして逃げてきたことが私には数えきれないほどあります。

 

特にお金に関しては母からの教えが、前向きで明るいものではなく「恐怖心の植え付け」のようなものだったことの責任は大きいと思います。

 

そう言えば、小学生でまだ残業とか言葉の意味もよくわからない頃から「残業したでぇ~!」と機嫌良く母が言うので『ザンギョウしたら何か良い事あるん?』と聞くと「○○円の何パーセントつくから、それが○時間やから○○円になるやろ!」と、よく言われました。

私には何のことやらちんぷんかんぷんでした。

 

お金があったら、あれも買えるし、こんなこともできるよ!とか子どもにもわかりそうな説明を全てすっ飛ばして、小学生の子にこんなこと大真面目に言うような母です。

そりゃまともにお金を含む、色んな価値観についても教育できるアタマないわな、とも思いますが。

 

スターありがとうございます!