もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

取り返しのつかないこと

今は1年に1回の長いお休みの期間。

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夏にまた声を掛けてもらえるかわからないけれど、今年は失業給付もあるし、良い副業も見つかったし

仕事に関してはあまり先のことまで考えて鬱々せず、流れにまかせることにしています。

 

それでもやはり、フルで働いている人・仕事が好きでやりがいを感じているであろう人を見ると何とも言えない気持ちになるのも、事実です。

私はどうしてもHSPの気質のせいで人一倍疲れてしまう自覚はあるのですが、余程自分に合わない業務でなければ大体の仕事はそれなりにこなせてきました。

社風が生理的に合わない!ということさえなければそこまで仕事に行き詰まることはないかなぁと楽観的に思うようにはしているのですが、フルタイム勤務ができないとか、何度も職を変わっていることにコンプレックスがないと言えば嘘になります。

履歴書を作成しても転職回数の多さに毎回ウンザリ。

同じ世代の人たちは役職が付いている人だってたくさん。

時々、派遣の研修なんかで企業に出向いたり、指導者が来ることもありましたが私と同じくらいか年下の方から教わることも多々。

この人、きっと同い年くらいだと思うけど…新卒で入社しているとしたら勤続20年近くになるんだろうな…とか考え始めると一体自分は何をしてきたのだろう?と虚しい気持ちになります。

 

一方、同じ世代の中では結婚や出産の悩みを持つ人も多いと思いますが、私はそれをしていないことについてのコンプレックスは全くありません。

時々『あ、この人私が未婚なことを下に見ているな』と感じることもありますが、何とも思いません。

なのに、マウントすら取られてもいないのに仕事をバリバリしている人へは勝手にコンプレックスを強く感じてしまう…この違いって一体何なのかなぁ?とずっと不思議だったのですが最近何となくわかってきた気がします。

多分、敏感に反応したり、虚しい気持ちになるのはどれだけ自分の心に嘘をついてきたかが比例しているのかも。

 

母と暮らすにはとにかく「母に怒られないか」「母が機嫌を損ねないか」が最優先だったので、それが相当心の傷になったのだろうということは何度も書いてきました。

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私は実家を出てからも数年母と同じ職場で嫌々勤めていましたが、2016年にその職場を退職して、そこがある意味人生の新しいスタート地点のようなものでした。

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母が認めた企業に決め、働くことはまた自分の気持ちに嘘をつくことにも直結していましたが、それがおかしいことにも気が付かなかったので、結局せっかく家を出た後も母の洗脳から抜け出せず、同じことをまたやって(自分で選ぶことができる状況になったにも関わらず自分の気持ちに嘘をつき仕事を決めた)翌年、精神的に潰れてしまったのでした。

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逆に結婚については昔から憧れもなく、子育ても姪が生まれて明確に『これは私はやりたくない』と感じ、母にもきっぱり『結婚はしない(ということは子どもも産まないということ)』と言えたから

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自分の気持ちに嘘をつくことはしないで済みました。

パートナーと合わなくても離婚はできると思うけど、子どもが産まれたらいよいよ取り返しがつかない!という危機感が私の本当の気持ちを気付かせてくれた訳です。

(ぶっちゃけ私は子どもを好きになれる自信がないし、虐待をする素質もじゅうぶんある気がしていた)

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だから、結婚や出産に関しては誰かを羨んだり妬んだりといったコンプレックスや焦りもないことが、明確なのです。

 

仕事は、母に言われたことであっても嫌なら辞めればいいしいつでも巻き返しがきくと思っていました。

いざ私が仕事を辞めれば、母はあれだけ人をこき下ろしたくせに

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入社する前は「嫌なら、辞めればいいやん」と物分かりの良い親のようなセリフを口にしていました。

だからいつでも辞められるしという気が最初はありましたが、結局「母に怒られるから(転職なんて怖くてできない)」という罠にまんまとはまり、合わない職場でどんどん心が蝕まれ、結局辞めるまで約6年も経ってしまっていました。

 

確かに仕事なんて望みを高く持たなければいくらでもあります。

実際、何の資格もないこんな私でも、何とか採用をもらって働くことができています。

物理的には確かに「いつでも取り返せる」のかも知れません。

けれど、自分の心に嘘をついた時間、気持ちに関しては取り返しはつかないものなんだと、今更やっとわかりました。

このことについては、自分に嘘をついて自分の気持ちを蔑ろにしてきた分と同じ時間をかけて癒すしかないかなぁと思っています。

 

そう考えた時に、もう1つ自分の心に嘘をついてしまったなということがあります。

また書けたら書きたいと思います。

 

スターありがとうございます。

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