もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

取り返しのつかないこと(恋愛編)

昔から自分は恋愛にあまり縁のないタイプなのだろうというのはわかっていたし、自信の無さからくる蛙化現象を感じやすいタイプで、我を忘れるような恋愛はしたことがありません。

だから、忘れられないみたいな人もほぼいないですが、もう少し自分の気持ちに素直に行動すればよかったなぁと思うことは多々あります。

 

短大を出て1年無職の後、地元の携帯電話ショップに採用されました。

小さなお店で、夕方になると周辺の学生や若い社会人の子たちがよく「充電させてー」と遊びに来ていて、ある時その中のシンヤ君という子と仲良くなりました。

当時、母との関係にウンザリで早く家を出たいと考えていたので(結婚が理由なら家を出ても良いと母から言われていた)

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比較的異性にも積極的にアプローチしていたように思います(言葉は悪いが家を出る理由になるなら誰でもよかった)

1回だけシンヤ君の家に遊びに行ったものの、何もないままそれっきりでしたが、その仲間内で「たりは軽い奴だ」と噂をされ、店長にも色々聞かれたことがありました。

『やましいことは何もない』と店長にもハッキリ言いましたが、それでまた少し恋愛に対しヤケになった記憶があります。

 

その後、同じ仲間内のリュウイチ君という子から誘いを受けましたが、また変な噂を流されても嫌でスルーしていました。結構しつこかったですが適当にあしらって、リュウイチ君とも何もありませんでした。

問題はその後、リュウイチ君とよく一緒にいたユウスケ君とのこと。

 

とにかくユウスケ君はすごくタイプでしたが、前の2人で懲りていたしユウスケ君は良い噂を聞かなかったので遠くから見るだけにしていました。

そんな時、ユウスケ君が私の帰り道にちょうどいたりして話をするようになりました。

自販機の前で「たりさん、タバコ買って」とかねだられたり、わかりやすい感じでしたが(笑)それでも「リュウイチはもうしつこくない?」「もししつこかったら俺が言うたるで!」とか、心に響く声掛けをしてくるんです。

口の上手さに感心しつつも(感心すな)頑なにスルーしていたけど、ある日ふと、自分に彼氏がいる訳でもないし別にええんちゃう?と思って、さらっとユウスケ君の都合の良い相手になったのでした(ユウスケ君に他に彼女がいたかどうかはわからないままです)

自己肯定感がゼロに等しい(むしろマイナスの)者にとっては、そういう関係って正直楽でもあるのです。

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本心ではないとわかっていても、ユウスケ君の優しい言葉と語り口は家に帰るのが嫌で仕方なかった当時の私の心にはとても沁みたのです。

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そのうち「〇〇まで車で迎えに来い」とか言われるようになり(完全にダメンズホイホイ)『やっぱり私って人に大切にはしてもらえない運命なんだなぁ』と虚しくなって、そんな矢先ショップが閉店することになり、携帯番号も変えてユウスケ君とは縁を切りました。

そこまでしなくても…とも思ったけど、そこまでしないと断ち切れる自信がありませんでした。

友達伝いに「ユウスケが番号知りたがってる」とも聞きましたが、断り続けました。

良い思い出なんてほとんどないけど、あの頃の曲を聴くと今でも少し泣けるし、私、ユウスケ君のこと好きだったんだなぁと最近になって気が付いたりします。

確かにヒモ臭がしていたけど(笑)あのまま、ほんとに上手く行かなかったのかな?と思うときもあります。

人は選択しなかった方を美化してしまうものです。

でも未練があるのは、あの時自分の心にたくさん嘘をついたからかなとも思うんです。

 

母から化粧のこととか服装のこととか、どこの誰と会うんやとかそれはもうしつこく詮索されたり

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母が私が会っている男子の名前と車種をメモした紙を置いていて『気持ち悪…』と引いたのもこの頃でした。

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都合の良い関係であってもこの先には「家を出る」という一筋の光が射すかもと思うと、その後出会う不誠実な男性たちも、無下にできませんでした。

でも毎度、母の束縛を振り切ってまで恋愛をする気力も勇気も私には既にありませんでした。

その葛藤で正直もう、ヤケクソでした。

それでも最終的に私が母に従う方を選択しただけ。

自分の責任であることは百も承知ですが…親の対応が違っていれば別の未来もあったかもしれないと思うのは当然のこと。

 

もう、自分に嘘をつくことはしたくありませんが…

恋愛においても今更手遅れかなという気もします。

 

スターありがとうございます。