もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

推し活で例えてみる

推しがいることは人生の生き甲斐になります。

推し活に理解のない人には「彼は将来養ってくれない」とか「(イベントにおしゃれして行っても)彼はあなたを見てない」とか(オタクからしてみれば)頓珍漢な返しをされる時もありますが(苦笑)

 

確かに、辛い時には推しに依存していました。

tari97.hatenablog.com

私にとっては、本当に生きるのが嫌になった時、どの時代も推しの存在で何とか生きて来れたのは事実で、あれがなかったら…と考えるとどうなっていたかなぁと思います。

 

しかし、スキャンダルや結婚、卒業や脱退など。推しが存在する以上、メンタルをやられる出来事を避けて通れないこともあります。

 

例えばアイドルに、長年付き合っていた恋人がいたという報道があった時「どれだけのお金と気持ちを費やしてきたと思ってんだ」と怒るファンがいます。まあ確かに気持ちはわからんでもないです。隠し通すのがプロやろというのもすごいわかります。

 

でも私は推しが何をしても(もちろん犯罪行為は無しでね)こういう言葉を本人に見えるところでは絶対に発したくないんですよね。

私は単なるいちファンであって推し個人の人生にまで口出しする権限はないと思うし、口出しすること自体おこがましいと感じるからです。

そんなことが言えるのは経験したことないからでしょ…と思われそうですが、私は推しの結婚とか脱退も経験しています。

 

最近1人が卒業を決めたグループで、残るメンバーが「(グループに残ってほしいが)メンバーの人生を応援できない人にはなりたくない」「背中を押せる自分でいたい」と言っていて、私ももし自分の推しが辞めるとか好きなグループから誰かが卒業だとかになっても、同じことが言える人間でいたいなと思いました。

 

ファンのSNSを見ていても、みんな葛藤しているようです。

葛藤するというのは、卒業は寂しい…でも本人の選択を尊重し送り出さなきゃという気持ちがある証拠で、卒業する人がタレントである前に1人の人間であることをファンも理解しているからこそではないでしょうか。

 

例えばそこで辞めるメンバーに「辞めるとか裏切りだ」「辞めるとかバカ」なんていう言葉を残るメンバーが発したら、どう思うでしょうか。

そんなこと言う人、常識的に考えてそういないと思いますが…

それを堂々とやるのが毒親なんですよね…。しかも実の娘に。

 

私は母とこのままいたらそのうち警察沙汰か誰かが病院送りになると思って、最後は逃げるように実家を出ましたが、20代前半の頃に1度実家を出たいと決めた時は不純な動機は1つもありませんでした。

ただ自立をしたい(自分の力で生きたい・自分の足で歩きたい)と主張しただけです。さっき書いた、グループからの卒業を決めたメンバーと同じです。

なのに、母には裏切り者とか世間知らずのバカとかあらゆる罵詈雑言でこれでもかと攻撃されました。

 

親の役割こそが、さっきの送り出す側のメンバーが言った「背中を押すこと」なのではないのでしょうか。

夢や理想を語る子に、理由も聞かずに暴言を吐くなど言語道断ではないですか。

 

心配だったとかいう言葉で取り繕ったって、結局は自分の思い通りにならない娘が憎らしかっただけ。窮地に立たされると人間の本性が出ると言いますが、本当にその通りだと思います。

家を出ると言った時のあの母の暴言が、そういう気持ちで子育てをしてきたという表明になったな、と思っています。