もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

拗らせ姉妹③

前の記事からの続きになります。この話はこれで最後になります。

tari97.hatenablog.com

 

【なぜこういうことをやってしまうのか】

①家ではアダルトチルドレンの「ピエロ」であった私の悪いところが顕著に出てしまったのだと思います。母がキレそうな空気の時、私は場を和ませようと身を削っておどけてきました。とにかく、私がバカになって笑いを取れば母が怒り狂うのを止められるかもという過去から、シリアスな場面になればなるほど『笑いに変えないと』と恐怖心に似た使命感に襲われるのです。

また、怒りだけでなく嫌とかやりたくない等のネガティブな感情を表現することが苦手で、シンプルに『やめて』とか『嫌』だけで済む場面でも、ストレートに伝えられず、冗談半分嫌味半分みたいなやり方になってしまうのだと思います。

 

②家ではいつも『お母さん、あなたが上です。間違えていません』というのを『だって私たちこんなにダメな人間だから』みたいな過剰なへりくだりで表現して、母の気持ちをおさめてきたな、と今回気が付きました。

正常な人ならそんな言葉で騙されないと思うのですが、知能レベルが大変低い母にはとにかく「仰せの通り」と母を崇め奉り、褒め称え、物理的に今母が優位に立っていると感じさせたら丸くおさまることが多々ありました。

ところが、母には実際に褒め称えるに値する事象がなさすぎるのです。そこで私たちが覚えたのは自分を蔑むという手法でした。

今回、自分だけがいい思いをしている訳ではないとか、優位に立っている訳ではない等、言い訳のように姉が述べていましたが、それこそが母にしていた同じ対応で、それをされた私は『そんなこと今関係ないやん』と、腹が立ったのです。

 

①②ともに、その言動の中身は、相手を怒らせたくないという思いと、自分の身を守ろうという思いです。

これはやはり、あの家で育った故の絶対的に相手を怒らせてはいけないという恐怖心により、どんな手を使ってでもその場を取り繕おうとする、一種のトラウマから来る癖のようなものでしょう。

 

【今後どうすればいいか?】

①シリアスな場面でも笑いに持って行こうとしない、不快とか嫌だという感情を普通に相手に伝えればいい。これだけの話です。

②腹が立ったと私が言った時、姉は「そんなつもりはないけど、そう聞こえたならごめん」と言えば済む話でした。そんなつもりはないことを分からせるため、また相手の気持ちをおさめるために必要以上にへりくだって弁解する必要はありませんでした。

 

特に私は、毒親育ち故のおかしな思考を変えたくて特に実践していることが、⑴今のどんな些細なことでも自分の気持ちに嘘をつかないことと、⑵優しさとへりくだりの違いを理解することです。

だから今回、⑵をやっていたことで姉の発言のおかしさに早くに気が付けたのだと思います。

 

過剰なへりくだりや必要以上に相手の気持ちを先読み・深読みするのはやっぱり何の利益ももたらさないので、辞めていきたいなと再確認した出来事でした。