もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

毒親あるある◆家族の中の犠牲者アピール

昔から母は「お母さんは、子どもに好かれる為に子育てしてるんじゃない!」と、よく言っていました。

 

これは「嫌われる覚悟で、子にとって耳の痛い事も言う。しかしそれは全て、子の為を思ってなんだよ」という気で言っていたのだろうし、私もそう解釈していました。

 

しかし近頃、このセリフが娘の同情を買うための家族の為に自分を犠牲にして、苦労してますアピールだったようにも思えてきました。

 

母の子育ては先ほどの解釈のように慈愛に満ちた、美しいものではなかったと今になって思うからです。

 

料理と金の管理しかしないのに(洗濯と掃除は夫と娘にやらせる。ゴミ捨てや生活用品の購入・手続き関係等、その他家の雑務も全て)

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「自分が一番この家で苦労している!」アピールを、母はいつもしていました。

 

確かに正社員として長年働いた事は立派でしたが、父の名誉の為にも一応言っておくとけして父の収入だけでやって行けなかった訳でもありません。

1日数時間程度のパートでも、はたまた母は働かなくとも、生活はできていました。

生活水準を守りたい・高めたいと思ったのは母の勝手で、あれで家事も育児も仕事も頑張ってきた!とは私は思えません。

 

母が頑張って得た物質的な豊かさは認めます。

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しかし私が素直に母の意見を受け入れられないのは「家族の協力もあって」という気持ちが母から微塵も感じられないからです。

「お母さん1人だけがしんどかった、頑張ってた」「夫や子どもはラクばかりして」という前提で、いつも話すからです。

もう少し家のこともやりながら(=収入が落ちたとしてもフルで働かず)家族の声にも耳を傾けてくれていたら少しはそう思えたでしょうけど。

 

母の「自分だけがしんどかった、頑張ってた」という思いは「こんな思いをして育てたのだから、娘に嫌われるはずがない」「老後も手厚く接してもらって当然!」という勘違いにまで膨れ上がり1人で勝手に「娘から絶対に嫌われない号」の大船に、早々と勝手に乗りこんでいた訳です(頭悪すぎる)

 

「子どもに好かれる為に子育てしてるんじゃない!」と、私が大人になってからも母は言っていましたが、一方父は娘に対して、そんな発言はしませんでした。

私は父と話すときはリラックスして話せたし、母に話すときのような『これを言ったら怒られるかな?』等、変な気を遣うこともなかったので、父と話すときの方が素の私に近かったはずです。

 

母はそういう、娘とは喧嘩になんて絶対ならない温厚な父に対し「お父さんは、子どもに好かれようってことしか考えてない!」と、よく愚痴っていました(おそらく父はそんな気はなく、何も考えてなかっただけだと思うが)

怒るのも、厳しいことを言うのも自分ばかり!お母さんだけ損な役回り!発言までがワンセットでした。

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そうやって、しつけ係のような損な役回り!と、いつも愚痴っていた母に問いたい。

 

「しつけ係」を免罪符にうっぷんを晴らす為に娘を悪口や暴言のはけ口にしたことは、ないか?

 

酷い言葉を浴びせ、厳しすぎる勝手な思想を押し付けておいて「お母さんは、子どもに好かれる為に子育てしてるんじゃないから!」と締めくくって「ね?こういった苦言も全てあなたたちの為を思ってなのよ」に変換させて、偉そうにしていただけではないか?

 

娘に嫌われないことが、安泰な老後に繋がるのはある意味間違いではないと思います。

母の場合嫌われない為の行動・言葉・考え方が、全くの的外れだった訳です。

(そんなことばかり言ったり、やってたら、娘に嫌われますよ、という助言も、腐るほどしましたが)

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そもそも「自分が娘に、嫌われるはずなんてない」「親が偉い」「だから娘に対して、何を言ってもやっても良い」と思って暮らしていた母。

それが、娘たちから嫌われる一番の原因でしたが、最後までそれに気が付くことはありませんでした。

娘2人からここまで嫌われたのは、なるべくしてなった結果かなと思います。

 

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共感できない「オカンあるある」

最近、よく見ているインスタのアカウントがあります。

しゃかりき 光さんの【頑張るお母さんシリーズ】。

 

このお母さん、ちょっとウザいのですがお茶目な感じがおもしろい。

しかし

全然共感できるとこない…!

 

残念ながら、あの動画を見ていても

『うちなら、子どもが言い返した時点で「親に向かって何やその口の聞き方は!」ってなるから』

『そもそも、母とこんなふうに対等なやり取りやコミュニケーション自体、成立しないから』と脳内ツッコミが始まって

『いや、でも確かに友達はこんな感じでオカンとフランクに話してたわ』と、遠い目になります。

何て言うかな…『こんなお母さんだったら良かったのになぁ』という、憧れのような気持ちで見てます。

 

 

私は昔から、友達の家に遊びに行くのが苦手でした。

 

1つ目の理由は、友達の親にどういう挨拶をすればいいか、わからないから。

 

母親からは、あまりしつけを厳しくされた記憶はないのですが、母独自のこだわりややり方に合わせる事を強要されていたことは多く、幼い頃はそれを「しつけ」だと思って従っていました。

 

なので、肝心な「こういう時には、こういう挨拶が適切」みたいな、TPOに合わせた挨拶や決まり文句みたいなものを、全く教わりませんでした。

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そのため、友達の家に遊びに行っても、何て言ったらいいのかわからず

友達のお母さんに「たりちゃん、黙って入るんじゃなくて、お邪魔します、だよ」と、注意された記憶があります。

 

複数人で遊びに行くと、誰かが率先して「お邪魔しまーす!」と言うので

『人の家に上がる時には、そうやって言うのか』と、だんだんわかって、それを真似していった感じ。

こうやって、ほかの友達の真似とたまに友達の親に指摘をされて吸収したこと・覚えたことが私はたくさんあります。

 

2つ目の理由は、友達のお母さんが怖いから。

これは、実際に怖いお母さんが居た、という意味ではなく

お母さんというのはみんな、うちの母のように、訳のわからないところで怒りのスイッチが入ったり、こちらが泣くまでやり込めるような恐ろしい存在だと思っていたので

友達のお母さんの前でもオドオドして

「お母さん」という存在が同じ家の中にいると思っただけで怖くて楽しめなかったのです。

 

私の家はよくある一般的な2階建ての家で、子ども部屋は2階でしたが

自室で床に物を落としたり、ちょっと階下に響くような音を立てただけでも「何や今の音!」と母が怒鳴りに上がって来ていたので

友達の家でも物音を立てないように気をつけて遊んでいました。

 

だんだん、中学生くらいになると友達とそのお母さんの会話のフランクさに驚き

隣で会話を聞きながら『お母さんにそんなに偉そうな口の聞き方して大丈夫なの?』と1人でヒヤヒヤして

『もしかして、私がいるからお母さん怒ってないだけで、私が帰った後に友達めっちゃ怒られるんちゃうん…』と、本気で思っていました。

 

他の家のお母さんがみんなうちの母のような感じではないことに気がついたのも、20歳くらいになって、やっとでした。

母に対する恐怖心がなくなったのなんて、ついこの間のことです(私は今年37歳になります)

 

お母さん=恐ろしい生き物

という図式がずっと頭にあったから、どうしても「優しい」とか「朗らかな」お母さんには違和感を抱いてしまうのです。

 

【頑張るお母さんシリーズ】の動画を見た時も『こんな声掛け、オカンがしねーよ』と思ったものの、共感コメントの嵐に『へ~…そうなんだ…』と、何とも言えない気持ちに…。

 

もうこの年になると、友達の親と絡む事はそうありませんが

今思い出すだけでも、友達のお母さんと比べてみて

私の母親のどぎつさはやっぱり異常だったなと思わざるを得ません。

 

私は、親に関しては相当貧乏クジを引いたんだな…と、昨日考えていました。

 

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女社会でうまく立ち回れる理由

ある職場にいた時に、女性社員のササキさんという人がいました。

 

彼女は気まぐれで、機嫌の良い時はああだこうだ上機嫌で話しかけてきますが

ひとたび機嫌が悪くなると顔にも態度にも表れます。

まるで母のよう。

その職場内でも、あまり好かれてはいませんでしたし、私も嫌いでした。

 

その職場には休憩所があり、なんとなく使用する場所が個人ごとに決まっていたのですがキャリアが長いこともあって、ちょっと個室っぽいスペースになっている所がササキさんの定位置のような感じになっていました。

一応キャリアが長い人がそのスペース優先かな?とも思ってはいましたが、特に決まりはありません。

私は別にどこでもいい派なのと、休憩時間がかぶった同僚とは積極的にコミュニケーションを取ろうとも思っていたので(人付き合いに難がある自覚があるので、コミュニケーションの練習と思って話すようにしていた)

ササキさんがいるかどうかに関わらずあまりそのスペースは使わないようにしていました(談話スペースのような方に行っていた)

 

ただ、ある日、私がいつも使うスペースが別の人がいて使えなかったので、ササキさんのいつも居るスペースを使わざるを得なくなってしまいました。

ササキさんも後で来るのをわかっていたけど、私も食事をとらないといけないし…ここ使ったらササキさん怒るかな…とか考えているとササキさんがやって来ました。

 

ササキさんはいつものスペースが空いていないことを確認すると、仕方なく別の場所へ行き「ハァーーーー」と大きなため息をついて荷物をバタバタと雑に広げ始めました。

明らかに機嫌の悪い様子(うざい)

 

そうこうしているうちに、私がいつも居るスペースの人たちが出て行ったので、私は自分の荷物をまとめて『ササキさん、ここ(個室スペース)どうぞ』と言って移動しましたが「あ~いいよ別に」と素っ気なく言われました(イラッ)

 

少しすると、結局ササキさんはそこに移動して(移動するんかいw)

後で来た別のスタッフと楽しそうにおしゃべりをしていて、ササキさんは別のスタッフの対応がめっちゃ腹立って~!と愚痴っていて、さっきの不機嫌もそのせいだったようです。

もちろん、私に向けられた不機嫌ではないこともわかってはいたのだけど

私はその時のササキさんの、不機嫌オーラmaxの圧が怖くて怖くて、どうしようもなかったのです。

そういう時、無駄に明るく饒舌になる癖は、まだ抜けません。

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女性と喧嘩ばかりで同性の友人が1人もいない母を私は昔から見てきたし

母は「あの女嫌いや!」「あそこの〇〇さんとこのお母さん、大っ嫌い!」といつも女性を敵対視しては「母さん、女とは合わんねん!」と言ってたので自分もその血を引いているとずっと思っていました。

 

また、幼い頃から母には「女なんかな、どうせいつか裏切るで」「女とはなんぼ仲良くなっても養ってはもらえんからな」とか

「所詮、女友達なんて」みたいなこともずっと言われていたので、自分の意志とは関係なく、そういう母の言葉に洗脳されていました。

 

私は学生の頃から気の合う女子ももちろんいましたが、そういう母の洗脳により『女友達も、悪くないな』と感じることを、母に何か悪いことをしているような気になっていました。

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やがて男性アイドルにハマると、必然的に女性ファンの方が多いので女性の友人も増え

母のような性格だとずっと思っていた自分が、実は女性と接する方が得意なことにずいぶん大人になってから気が付きました。

 

今まで職は転々としてきましたが、どの職場でも、自分で言うのも何ですが女性には好かれていた方だと思います。

ですが、今回気が付いたのは、好かれていたと言うか私があまりに不機嫌な女性と顔を合わせるのが嫌で、知らず知らずのうちにかなりおべっかを使っていただけなんだなぁということです。

 

女性=ちょっとしたことで不機嫌になる可能性をはらんでいる

という図式が頭のどこかにあるのでしょう。

 

結局、ササキさんのことは私はその一件以来大嫌いになり、話すこともなくなりました。

しかし、その話を同僚にした時に「確かにササキさんて気分屋だよね。でもたりさんも、ササキさんにそこまで気を遣う必要ないけどね(笑)ササキさん来たって、場所が決まってる訳じゃないし、私もそういう時あるけど知らん顔してそのままスペース使ってるよ」と言われました。

 

わかるのです。頭では確かにわかるのですが…

 

私は、不機嫌なオーラを人より感じやすい性質があるのもわかっている。

なので、自分が何かをして不機嫌な空気を変えられるなら、そうすることが最善だと思ってしまう。

結局「女の不機嫌」というものが、母の不機嫌オーラと通ずるものがあるので、心底不愉快だし、遭遇したくないのです。

それでも、一定数そういう女性はどうしてもいる。

なので、私の少しの行動でそれを軽減できそうなら、少々のことは『どうってことない』と感じてしまうのです。

 

休憩室の件においては場所を移動するなんてほんとにどうってことなかったので、別に自分も『何で私がどかなきゃならんのだ』と腹を立てたりはしなかったですが

他の人が何とも思わない、もしかすると不機嫌かどうかさえも気付きもしないような他人の顔色まで察知してしまう自分に、嫌気がさすし、疲れるし、いつまでも女性の不機嫌に恐怖心を拭えない自分にも嫌気がさすのです。

 

結局、いつでもどこでも必要以上にそうやって『どうぞ、どうぞ』⇦ これには『その代わり、不機嫌にだけはならないでね』という願いがこもっている

とやっていたから、何となく「いい人」みたいに思われて、女性から嫌われることはそうなかったのだと思います。

 

「不機嫌への恐怖」が私の女社会でうまく立ち回れる理由になってたのだなとわかったものの、その理由がすごく悲しいし

こんなに必要以上に他人の顔色や機嫌を察知してしまうほどのトラウマや恐怖を植え付けた母が憎いです。

 

コメントとスターありがとうございます。

 

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