これまでブログを書いてきて、結局、私は母から学んで役に立った教えって一体何があったのだろうと考えていました。
昔の、母のことを好きだった頃の私に同じ質問をしたら、きっと母の我慢強く、堅実で、自分に厳しいところを尊敬している・真似したいと答えていると思います。
実際、私はずっと母のそういう部分をお手本にかつては生きていました。
別に母が嫌いで揚げ足取りをするためにブログを書いている訳ではありませんが
これまで私が母の「尊敬できるところ」と思っていた部分は、実はかなり毒親的要素がある部分ばかりだったと気がついたのはつい最近のことです。
それがことごとく自分に合わなかっただけの話ですが、それが大きな生きづらさとなったことも残念ながら否めません。
◆ 我慢強い
これについては、ただ我慢さえしたら万事解決みたいな
それが本当にしないといけない我慢なのか、その我慢が本当に必要なのか
そういったことを母は何も考えず「自分がしてきたから、子どもたちにも同じことをさせる」という何とも短絡的な考えから生まれたものでしかありませんでした。
母の「我慢」とは、例えば「ダイエット」に例えたとして
「とりあえず何も食べない!水も飲まない!」と言って、倒れるようなものでした。
戦後、苦しい時代にはそれくらいの根性がないと生きては行けなかったのかも知れませんが、今はもう平成も終わりかけています。
栄養バランスも考え、適度に運動もして、健康な身体を保ちながら体重なり体脂肪なりを落とすダイエットこそが、現代の理想と言えることと似ているのではないでしょうか。
◆ 堅実
これについては確かに評価に値しますし、娘に金の無心をしないことだけは救いでしたが
母が「豊かになりたい」という気持ちは、結局「人から見られてどう思われるか」が多くを占めており、それと引き換えに家族の声には耳を傾けず、心の豊かさは乏しいままだったと私は思っています。
◆ 自分に厳しい
これは全くの見当違いでした。
よくよく掘り下げてみると、母は自分自身に課すハードルはものすごく低く、自分本位であり、娘には個人の適性とか本人の気持ちなんてまるで無視して「厳しく生きる」ことを強要してきました。
母は昔からことあるごとに「母さんは他人にも厳しいけど、自分にも厳しいから」と自分で言っており、その言葉にまんまと洗脳されていましたが
母は自分の苦手なことや嫌いなことからはとことん逃げに逃げ、家族に高圧的な態度で無理矢理やらせて、あれで「自分に厳しい」「けじめがある」なんて言うなら、世の中の人みんな自分に厳しいです(笑)
では、結果として、あの母からここだけは学びたいなという部分はあったかと、数日考えてはみましたが今のところ、浮かびませんでした。
頭がお花畑気味なところや、自己評価が高いところなんかは
おめでたいな、ある意味羨ましいなとは思いますけど『ああなりたい』とは、全く思えません。
ただ、あんなふうに自分本位で生きられたら楽しいだろうな、とは思いますけど。
私はもう子どもを産むこともないでしょうけど、もし子どもができたとしても
母から教えられて子どもにも受け継ぎたいなと思う教えは、残念ながらありません。
強いて言うなら『お金はないよりかはある方が良いと思うよ』程度でしょうか。
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