前回、少し書いた、母が「物を失くすとか、人に物を貸すとかに非常に敏感」だった話で
姉も私も歴史に残るほどのネタがあったので、書いておこうと思います。
母がお金に対して異常な執着があったことは何度も書いてきましたが、今思うと、物に対しても異様に執着心があったなと思います。
昔から何でも「いつか使えるかも」とか言ってすぐに物をとっておくので
結局実家は不要な物であふれ返っているし、片付けられない原因もそのせいではないかと思っています。
おそらくこれは、お金と同様、母の貧しかった幼少期が関係しているのかな?と思うのですが
そのせいで、姉も私も母にボロクソに怒られた経験があります。
最初の事件は、姉の友達がバンドをやっていて、その映像を撮影したいということで
うちにあったビデオカメラを貸すことになりました(当時はスマホなんてなかったので)
もちろん親の了承も得て、です。
すると母が、何週間か経った頃に急に思い立って「そう言えば、カメラ戻ってきたん?」と騒ぎ出し
姉が『そろそろ返してもらうように言うよ』と言っても聞く耳を持たず
貸した友達の家に無理矢理電話をかけ「今すぐにでも返しに来い!!」と、キ〇ガイみたいに延々怒鳴り散らしていました。
結局、その日は時間も遅かったので、明日にでもということになり
次の日、1人で留守番をしていた私が返却に来た友達の対応をしたのを覚えています。
相手は、中身を確認してくれと、付属品等の説明もしてくれたのですが、すぐに逃げるようにして帰って行きました。
おそらく、その子も、その子の家族も「あの家のお母さん、頭おかしい」と、思ったでしょうね。
確かに、ビデオカメラといえば高価なものです。
ある程度戻ってこなかったら、不安になる気持ちもわからんでもないです。
ただ、そのカメラは、父が会社の同僚のいらなくなったやつを貰ってきただけで
古いから本体もバカでかいし、年に1~2回、私の小学校の運動会や音楽会でお情けで使われるだけだったし
何より機械音痴の母が1人で操作もできないし、父もそういうのに興味はないので
なかったらないで、買うつもりもなかったくせに(日常生活では、存在すら忘れてたであろう)
目の前からなくなるとそうやって急に、返してもらうまで烈火のごとく怒り狂うのも
今思えばちょっとどこかおかしいんじゃないかな?と思わざるを得ません。
大体、明日使いたいから!とか言うならまだしも
結局返却されてからも1~2回ほど使っただけで、処分したはずです。
2度目は、私が高校生の時。
男友達に「自転車を貸してほしい」と言われ、私は普段使うこともないし
とにかくその友達がかなり困っている様子だったので(自転車が故障したか何かで、バイトに行けないかとかだったと思う)2~3日後には返してねと言って貸し出しました。
この時は親の了承を得なかったので、それは悪いかもしれないけど
母に聞いても絶対に「あかん」と言われると思ったし
私はそうやって意味なく自分の行動を制限されることに辟易していたのも事実で
困っている友達を何とかする方が今の私にとっては大切だ!と思って、貸し出した訳です。
すると、そんな時に限って「自転車は?」とめざとく母が聞いてきて
私もかなりごまかしましたが、結局また「返してもらえ!今すぐじゃ!電話せぇ!相手何ていう奴や!」と発狂し始め
私も『自分で話つけるからほっとけ』とかなり言い返しましたが、半ば無理矢理相手の家に電話をされました。
その後に「アンタは、姉ちゃんがカメラ貸した時学習せんかったんか」と母に言われ
『学習もなにも、ちゃんと戻ってきたのだからいいじゃん』って思いましたが
「結果オーライ」の通じない母なので「学習」の意味をまるではき違えていますよね。
結局、友達には急に使うことになって…とかなんとか言って返してもらったけど
「お前のとこのオカン何やねん。〇日に、返すって言ってるやん」と、相当文句を言われました(「このまま返さない気じゃないだろうな」とか、失礼なことを平気で言う母なので)
で、またこの自転車も、確かに高価なものですけど…
ビデオカメラ同様、貰い物だったんですよね(苦笑)
いらないと言うのでもらっただけだし、私以外絶対に乗ることもないし
大体、家の周りは坂だらけで自転車自体乗れたものではなかったし
ビデオカメラ同様、普段見向きもしなかったくせに、戻ってくるまで居ても立っても居られないようでした(ほんと頭おかしい)
確かに、自分の家のものがなくなったりすることには不安を感じる人もいるとは思います。
ただ、姉も私もちゃんと『いつまでに返して貰う』と、しっかりした回答をしているのに「あかん」「返せ」「今すぐ」と、聞く耳を持たなかったこと
私たちの友人にもお構いなくそうやってブチ切れて
相手に「あそこのオカン何なん?」と思われたこと
それが、嫌で嫌で仕方ありませんでした。
どうせ、今母に言っても「そんなに怒ってない」とか、クソみたいな回答しか来ないだろうからもう言いもしないけれど
できることなら上記の2点については、正直謝ってほしいくらい、今でも思い出すだけで腹が立ちますけど。
また何かあれば書きます。