もう理由なんかなくていいの

毒親との暮らし。離れるまでと離れてからのおはなし。

仕返しもしない、恩返しもしない

このブログでは、同じようなことを何度も書くことが多く、重複している内容も多々あります。

ブログを書く目的として、言葉にすることで自分の気持ちを整理するのと同時に

少しでも多くの同じような気持ちの方に共感してもらえたらと思っていて

ニュアンスの違いで伝わり方も変わるかも?という思いもあって、たとえ重複してもできるだけ文章におこすことにしています。

 

これだけ書いていると、重複する内容も多くなってきましたが、上記のような思いで書いていますので、ご了承ください。

 

さて、本当に我が母親ながら情けないのですが、これまで何度も書いてきたように、母は1人で何かするということが極端に苦手で

今は病院に行くにしても、何かの手続きや施設に行くにしても、必ず姉に着いて来てもらわないとできない状態です。

別に、母が普段の生活において1人で動くことには体力的にも何ら問題はないので(もちろん認知症とかでもない)私からすると『何でそれくらい、1人で行けないんだか』なんですが。

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役所の手続き関係とか、そういうことを極度に嫌がったりする部分は、単なる「めんどくさがり」とかではなく、ちょっとどこかがおかしいのでは?と思い始めたのはつい最近のことです。

 

別に、できないことを責めるつもりはないのですが

かつてはそれを家族に高圧的な態度で無理矢理やらせていたこと

家族にやらせて当たり前みたいな態度だったこと

少しでも自分で調べてやってみようという気が全くなかったことに腹が立つし

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一番腹が立つのが自分ができないことは棚に上げ、娘には個人の限界とか適性を全く無視して、できないことや苦手なことを「根性がない」だとか「情けない」という言葉で攻撃し、無理矢理にやらせてきたことでした。

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どこに行くにも、夫(夫の死後は娘または会社の後輩等)の運転する助手席に何も考えずにぼーっと座るしか能のなかった母は、1人で公共の交通機関に乗ってどこかに行くことができません(バスには乗れる!とは言っていますが、結局自分からすすんで乗ってどこかに行ったという話は全く聞きません)

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普段街を歩いていても、母くらい、またそれ以上の世代の方でも1人で出かけているのなんか特に珍しいことでもないのですが、1人で出かけることすらままならない母とどうしても比べてしまいます。

 

私は毎日バスに乗るので、母と同じくらいの世代の人にもたくさん会うし、みんな当たり前のようにICカードで乗車し、時々チャージをしているお年寄りも見かけます。

このご時世、とくに珍しくもない光景ではありますが、私の母がICカードに自分でチャージをするなんてこと、おそらく一生ないので(まず「ICカードって何?」の説明からです)

何て情けない母親なんだろう…と、どうしても思ってしまう訳です。

別に、母がICカードを使わないといけない場面もないし、覚えないといけないこともないです。

ただあれだけ偉そうにふんぞり返っていた人が、少し頑張ればできそうなことも挑戦する気すらなく、この件以外にも1人でできないことが多すぎることに、何とも言えない情けない気持ちになるのです。

 

例えばの話『母さん、街のお年寄りは当たり前のようにICカード持ってバスに乗っているし、自分でチャージもしてるよ。母さん、そんなことくらいもできないよね。』と私が母に言ったとしたら

きっと母は必死になってあーだこーだと言い訳をすることでしょう。

 

それと同じことを私は母からずっとされてきたんですよね。

 

母は、私が苦手なことや、やりたくないこと、やらなくたって別に困らないこと

そういうことを「何でそれくらいのこともできないのだ」と、子どもに圧をかけ、やらせてきたのです。

私の気持ちなんか、完全に無視して。

 

しかもその理由が「母が自分でやりたくないから」「世間的にみんなやっているから」「それくらいできない子はカッコ悪いから」等が大半を占めていたことにどうも納得が行かないのです。

 

母はきっと「ICカードなんか使えんかったって、困らへん」「年寄りやねんから、わからん。しゃあない」等と、自分を擁護するはずです。

今でもすぐ「年取ってるから」とか「体の調子が良くないから」等を言い訳にできないことを正当化してますから。

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けれども私に対しては「幼いから」とか「そんなこと、そもそもわからなくて当たり前」「別にできなくても問題ない」というところは全く大目には見てくれませんでした。

母が「やれ」と言えば、やらないという選択肢はありませんでした。

 

要はそういうことなんです。

 

優しく、あたたかく見守ってくれなかった親には、子どもがそういう役割を担うべき時が来たときに、優しく、あたたかく見守ってあげようと思うことなんてできないのです。

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中には、思える優しい毒親育ちさんもいるのかも知れませんが、私には無理です。

そして、しなくても罰は当たらないと思っています。

 

じゃあ母と同じことをやり返すのか?

いいえ、『やり返してやる』そんな気は、毛頭ありません。

わざわざ先ほどのような話を母に機会を設けてするつもりもありません。

 

時々、無意識レベルでやってしまう仕返しのような言動くらいは、我慢できなくたって、そうなってしまう自分を許してあげようと思っていますが

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意識的に母をいじめてやろうとか苦しめてやろうなんて気はもうないです。

そんなことするだけ時間も気持ちも無駄ですし。

口で言っても、態度で示してもわからないから毒親だった訳ですからね。

 

毒親に対しては、仕返しもするだけ無駄なのでしませんが、そのぶん恩返しもしないつもりです。 

 

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